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産業医はどうですか?

2020年7月3日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランの専門家として
常勤の転職やクリニック開業をご支援し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

医療業界に限った話しではありませんが、
人気のある職種や業種は
どうしても条件が下がりがちです。

需要と供給のバランスは
転職マーケットにも深く影響しますから
ご自身のキャリアプランを考える際には
しっかりとマーケットの動きも見据えた方が良いですね。

本日のブログのタイトルは、
【 産業医はどうですか? 】
といたしました。

<目次>
1.産業医への関心の高まり
・産業医はどうですか?という多くの質問
・産業医への転職について
2.医師の転職マーケットも需給バランスです!
・医師転職マーケットの中で買い手市場なのは?
・需要と供給のバランスを見据えたキャリアプラン
*まとめ

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1.産業医への関心の高まり

言葉は悪いですが、
十数年前までは上がりのポジションだった産業医。

過労死や過重労働、
高ストレスやうつ病など
社員の健康管理が企業に求められるようになり、
産業医の位置づけも変わってきましたね。

昨今では産業医もビジネス化され、
産業医サービスを提供する企業であったり、
産業医を紹介する企業などが
続々と出てきています。

この流れを見て、
産業医に関心を持つ先生も増えているようですが…。

・産業医はどうですか?という多くの質問
ここ1~2年で
いったい何度聞かれたでしょうか。

産業医はどうですか?と。

いつも私の答えは同じです。
最近、人気が凄まじいですからね…。

少し古いデータですが、
2007年の厚生労働省の報告では
この時点で産業医の資格を持つ医師は
約7万人いると言われてました。

全国の医師が約30万人ですから
およそ4人に1人が有資格なのですね。

2007年以降、
産業医の人気は高まり続けていますから
すでに8万人、9万人となっていても
全然違和感はありません。

ある意味では飽和状態とも言えますが、
産業医の選任が必要な事業所は
約16万件と言われていますので、
全く仕事がない訳ではないんです。

でも医療現場における専門医と比較すれば
その価値としてはいかがでしょうか。

求人ニーズもない事はないのですが、
都心部、本社、有名企業は
人気が高くて産業医も取り合い状態ですし、
超大手企業になると
産業医科大学の出身でないとNGなんてケースもあります。

地方、工場であれば
時々求人は見掛けるんですけどね。

どうしても都心部、本社が人気であって
求人自体はごく少ないですし、
たまに求人が出ても
あっという間に複数の医師が応募するんです。

臨床医は足りてないのに…。

・産業医への転職について

今さら産業医の解説は不要と思いますが、
専属産業医と嘱託産業医に分かれますね。

専属産業医は、
その企業の社員になります。

嘱託産業医は、
開業医や勤務医でもなれますし、
なかには数十件の企業と契約を結ぶ先生もいます。

専属産業医になろうという
強い意思があるのであればいいと思うんです。

そうではなく臨床医を続けながら
数件でも嘱託産業医として…となると
産業医を紹介する会社に登録するか、
転職エージェントから求人を紹介してもらうか、
なかなか狭き門であります。

もしくは嘱託産業医として食べていくなら
これはもう営業力が必要です。

すでに会社を設立し、
何件もの嘱託産業医をしている先生がいらっしゃいますから
この方々が競合となります。
手強い競合だと思います。

先行者利益もありますし、
相当の事例やノウハウを持ってますから。

安価にして受注を取るか?
提案力で競合に勝つか?
サービス内容で差別化するか?
いずれにしても簡単な事ではありません。

これから産業医の資格を取ろうかとお考えの先生、
せっかく産業医の資格を取得したのだから
何とか嘱託産業医として働きたいという先生、
売り手市場である臨床医と違って、
産業医は買い手市場、
そんな簡単ではないという認識は持っておいた方が良いのです。

<参考>
産業医を目指しているのだが…。

嘱託産業医 専属産業医 産業医求人 予防医療 産業保健 健康診断 ジーネット株式会社

2.医師の転職マーケットも需給バランスです!

弊社も転職エージェントとして
産業医の実績は何件かあります。

専属産業医は数少ないながらも
数件ありますし、
幸運なことに大手企業で決まった事もあります。

嘱託産業医も決して多くはありませんが、
企業に直接アプローチして決まったケースと
産業医サービスを手掛ける
某社さんにご紹介したケースがあります。

実績はあるんです。
ただそうは言っても
産業医を目指す先生は是非当社にお問合せ下さい!とは
正直言えないんです。

それだけ狭き門であり、
私どもも相当に苦労して、
何とかかんとか決める事ができたという状況です。

・医師転職マーケットの中で買い手市場なのは?

当ブログでも再三に渡って
医師の転職マーケットは売り手市場ですと
申し上げております。

一般論としては間違っていないのですが、
ごく一部に買い手市場もあるのです。

そのひとつが産業医なのですね。
求人…少ないです。
条件もあまり良くないです。
応募者は複数となり競合となる先生も多いです。

他にも候補の先生がいれば、
求人先は強気になります。

産業医未経験や経験が浅い先生よりも
どうしても経験豊富な先生が好まれますし、
時には年齢や性別をクローズに優先したり、
場合によっては条件を下げてもOKという先生を
中心にして選考する事だってあります。

その良し悪しは別として、
買い手市場は求人先に主導権が渡ってしまうのです。

臨床医の売り手市場とは真逆なのですね。
産業医の世界はこういうところだという認識が必要です。

ちなみに他に医師が買い手市場となっているのは
都心部の健診クリニックとか、
都心部の内視鏡検査だとか、
都心部の午前中だけのバイトなどがあります。

いずれもこのコロナ渦で求人が急減してしまいましたが…。

・需要と供給のバランスを見据えたキャリアプラン

何度も書いている事ですが、
私はキャリアプランを考える際には…
・ライフプランをベースに
・中長期的な視点で
・自分らしいオリジナリティ を
含むのが肝要だと思ってます。

年収ダウンは飲めるのか?
勤務日、勤務時間は適切か?
次の職場のその次のキャリアはどうなるか?
その仕事をする事で将来どんなプラスがあるか?
本当にその仕事にやりがいを感じるのか?

こういった事も考えるのがよいです。
その上で転職マーケットの現実を
よく見極めねばなりません。

産業医という仕事は
最近人気急上昇ですが、
本当にご自分にマッチするのか?

キャリアプランという観点からも
熟考した方が良さそうですね。

<参考>
リスクマネジメントを内包したキャリアプランのススメ!

産業医転職 常勤産業医 非常勤産業医 労働衛生コンサルタント求人 嘱託産業医求人 産業医紹介 ジーネット株式会社

*まとめ

本当に産業医についての質問は多いです。
今回のコラムを読んで
それでもやりたい!という先生の
お気持ちは本物ですから
是非チャレンジして頂きたいです。

逆に、え、そうなんだ…じゃ他の仕事の方が…と
思われる先生は避けておいた方が良いかもしれません。

やはりモチベーション高く挑める仕事がいいですもんね。

専属産業医は会社員ですから、
医療機関内における勤務医とは
また全然違うポジションになります。

嘱託産業医は企業側の協力体制によっては
まるで敵のような扱いになりますし、
法律で決められてるから致し方なく…みたいな
意識の低い会社も少なくありません。
即戦力の非常勤医師のような扱いではないでしょう。

社会的な必要性は高まる一方ではありますが、
会社の方針は見極めた方が良いですね。

それと医療業界においては
医師はピラミッドの頂点ですけど、
産業医の世界はそうではありません。

ビジネスマナーや会社の仕組みなども
かなり問われる事でしょう。

理解のない社長や幹部、
人事担当だって少なくないと思います。

医療機関とは全く異質の世界と
考えておいた方が良いと思います。

それでは、また…。

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