おはようございます。
医師のキャリアプランの専門家として
常勤の転職やクリニック開業をご支援し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本日のブログのタイトルは、
【 フルコンサル？部分コンサル？クリニックの開業支援もいろいろです！ 】
といたしました。
＜目次＞
１．開業コンサルタントを見極めましょう！
・部分コンサル？
・フルコンサル？
２．開業コンサルタントの見極め方！
・こういう人は100%ＮＧ
・あまりいないけどこういう人が望ましいです
＊まとめ
目次
１．開業コンサルタントを見極めましょう！
傍目から見ている景色と
現場から見る景色では
大いに状況が異なるというのはよくある話しです。
医師という職業や
医療機関というのは
誤解が多いように感じます。
やれ医者は大金持ちだとか、
医者は何の努力もしないで偉そうにとか、
医療機関は金儲けばかりしているとか、
医療機関は黙っていても患者が集まりウハウハだとか…。
こんなの医師や医療機関にお勤めの方から見れば
１度現場を見にこい！と怒鳴りたくなりますよね。
私ですらそう思うのですから(笑)。
じ・実はクリニックの開業支援におきましても
これに近い誤解があるんですよ…。
・部分コンサル？
クリニックの開業支援をする業者は
メチャクチャ儲けていやがって…と思っている方は
どうやら少なくないようです。
ここで実際にクリニックの開業支援をしている
私が断言します。
クリニックの開業支援って
真面目にやればやるほど儲かりません。
それだけ時間と手間が掛かるのです。
ハッキリ言っちゃいますけど
クリニックの開業支援で大儲けしている業者って
時間も手間も掛けない
不誠実な業者なんですよ。
是非ともこれだけは頭の片隅に入れておいて欲しいです。
つまりオイシイところだけ引き受けて
オイシクないところはやらない。
こういう会社が儲かるんです。
つまりこれが部分コンサルという事です。
おそらく少しでも
開業関連の業者とやり取りをした事のある先生なら
ピンと来るんじゃないかと思います。
ただ問題なのは
巧妙に「部分」である事を隠すんですよ、
こういう開業支援業者って。
あたかもフルコンサルするように見せ掛けて、
オイシクない仕事はすべて丸投げします。
この構図が最も多いのは、
開業物件だけ決める業者ではないでしょうか？
リーシングだけして、
何もしなくても
月々いくばくかのフィーが懐に入るように設計してしまう。
その後の開業支援は
すべてお抱え業者に丸投げして一切関わらないんです。
これなら儲かります。
目の前の開業コンサルタントは
このような部分コンサルでしょうか？
もしそういう気配があるなら
その人に依頼するのは止めた方が良いかもしれません。
他によくあるのは、
開院後にたっぷり儲けるというタイプです。
開業支援ではそれほど儲けずに、
開院後に、経営コンサルだとか、財務・経理だとか、
給与計算だとか、税務業務などで
数年単位で儲けていくパターンもあります。
これは冷静に費用対効果を検証した方がいいです。
普通に税理士や社会保険労務士に依頼した方が
余程低コストで済む場合もありますから。
・フルコンサル？
その一方で開業支援をフルコンサルする会社もあります。
こういう会社はあんまり儲けていないと思われます。
それだけの時間と手間を
惜しげもなく投入していますからね。
でも私はこう思うのです。
そもそもクリニックの開業準備は
医師１人でもできなくはないですし、
有能なビジネスパーソンと組めば、
知人や友人と一緒になって開業する事もできるものです。
ただそれに掛かる手間暇と時間、
また協力してくれる知人や友人がいるのか？
いても時間が割けるのか？という問題があり、
実際には何から手を付けてよいかわからないとか、
とても非効率な準備になってしまうとか、
どの業者が医療をよくわかっているのか判断不能とか、
こういう事情があるから
専門家として頼る訳ですね。
こういう時に部分コンサルに任せていいでしょうか？
またフルコンサルと言えども
経験が浅く、医療業界の人脈が薄い人間でいいでしょうか？
開業物件だけ担当して
あとは各業者にお任せするような部分コンサル、
全般的にうす～く関わり、
開院後に大した事をせずとも
チャリンチャリンとフィーが入る構図を作る部分コンサル、
わからない事だらけのフルコンサル、
経営に従事した事のないフルコンサル、
こういう人に依頼するのはいかがなものでしょうか？
＜参考＞
クリニックを開業する際の不安とは？
２．開業コンサルタントの見極め方！
クリニックの開業シーンは、
上記のような状況ですから
どの人も信頼できなくて
知人医師からの紹介でよくわからない人にお願いしたり、
とにかくできる所までは自分でやってみようとして
結果的に二進も三進も行かなくなったり…と
こんなケースをよく目にします。
いや、これを悪いと言ってるのではありません。
私ども業界の努力不足であり、
むしろご迷惑を掛けていると言っても
過言ではないのですから。
とは言え自分のクリニックを持つというのは、
一生に一度の人生の転機ですから
安易に誰かにお願いする訳にもまいりませんよね。
本当に心から信用できる人を探すべきです。
ではどのように探したらいいのか…。
・こういう人は100%ＮＧ
まず感覚的に避けた方が良い
開業コンサルタントについてですが、
① 即レスがない
② 100%の信用が置けない
③ 明らかな知識、経験、ノウハウ不足
この３点です。
②、③は当たり前だと思うのですが、
①がかなり重要です。
私の場合ですが、
おそらく1件の開業支援の中で
先生とやり取りするのは
100回どころか、1000回、2000回に上ると思います。
zoomでの面談などもできるようになり、
多少なりとも回数は減少傾向ですが、
あれどうする？これは？など
とんでもない数のやり取りが発生する訳です。
先生から何か質問が来て、
その回答に２～３日掛かるのでは
もう全然間に合わないのですよ。
もちろん常に即レスできる訳ではないでしょうが
少なくたってちょっと待ってという連絡をすべきですし、
調べなくては回答できないものでも
すぐ調べて明日には連絡しますという返信はすべきですよね。
この即レスがあるかは重大な選考ポイントになります。
それと能力的、技術的に避けた方が良いのは
突き詰めるとただ１点、
経営者・管理職の経験がない（名ばかり管理職も含めて）です。
クリニック開業において
最も重要なのは開院する事ではなくて、
開院後に順調に経営できる事ですよね。
その為に必要なのは、
⑴ 資金繰り、キャッシュフロー
⑵ 集患マーケティング
⑶ プロジェクトリーダー
これらの知識、経験であります。
⑴は初期投資を大きくして
開院後の運転資金を減らすなどという
バカげた事業設計を防ぐために必須です。
（稀に初期投資をケチりすぎて
開院後に不都合が出るケースもありますが…）
⑵は開院後に患者さんが来なくては
クリニックとしてはいきなり窮地に陥る訳です。
通常、運転資金は半年分くらいしか持ちませんし、
保険診療の入金は３か月後ですからね。
できるだけロケットスタートを切れるように
開業準備期間中からマーケティングを仕掛けるべきです。
⑶は開業準備に携わる業者さんは
下請けや孫請けまで含めれば
30社や、50社くらいとなる事もあります。
どこかでスケジュールに遅れが生じれば
開院日をズラさねばならなくなるのです。
また保健所や厚生局への手続き、
その他、医師会の加入なども含めて
滞りなくスケジュール管理が必要です。
それなりのプロジェクトを推進した経験は必須なのですね。
開業コンサルタントは
先生の右腕として機能しなければなりません。
これらの点に気を付けて
選ぶようにするのが肝要です。
・あまりいないけどこういう人が望ましいです
直言しますと…
１、経営者及び経営陣、最低でも管理職
２、情報発信を継続していて
３、顔と名前を出す事に躊躇がない人
こういう開業コンサルタントがベストです。
もしこういう人がいたら
まず話しを聞いてみるといいでしょうね。
おそらく大企業のイチ社員とか、
陰でコソコソしている人とかとは
段違いのレベルの高い話しが聞けると思います。
とても参考になりますよ。
自分の開業支援に自信があり、
公明正大に行っているなら
正々堂々と世の中に出る事ができるのです。
＜参考＞
クリニックの開業コンサルタントの選び方！
＊まとめ
ここまで書いてきて申し訳ありませんが、
現状、弊社では来年春開業までは
開業コンサルタントをお受けできない状況です。
それ以降の開業であれば問題なく、
そのためには情報収集やご相談からスタートしますので
2020年夏以降からは
2021年春以降の開業のご相談は受け付けます。
なにせ貴重なフルコンサルですので
ご依頼を頂くのは大変に有難いのですが、
何でも引き受けてご迷惑を掛けたくありませんから
もし弊社の開業支援に期待したいのであれば、
まずはご相談から、
そして時期についても検討して頂けると幸いです。
それでは、また…。
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