情報収集は、
何か決断をする際には
必要不可欠なものです。
でも判断基準が曖昧なままですと
そもそもの情報収集の仕方を間違えたり、
情報の価値を見誤ったりしてしまいますね。
今回は転職と開業で
情報収集のやり方を間違えて
上手く進まなかったケースをお知らせいたします。
医局との話し合いが付き、
次の３月末で退局が決まったＮ先生。
医師転職エージェントを利用して、
転職活動を開始したものの
上手く行かずに苦しんでいました。
ご相談にいらしてお話しを伺ってみると
WEB上で宣伝広告をしていた
知名度の高い転職エージェント数社に依頼したそうです。
求人自体は多数紹介してくれたけど
なかなか希望に合うようなものがなく、
稀にこれだと思うものがあって問合せすると
その求人は充足しました、
こちらはどうですか？とズレた案件ばかり
おススメされるのだそうです。
ひと昔前までは
どこのエージェントを使っても
だいたい決まるものでしたが、
昨今では医療機関側との交渉力がないと
なかなか成立しなくなっています。
転職エージェント選びの基準を変えないと
求人情報は手に入っても
自分の思うようなものはないという事に陥りがちです。
またクリニックの開業準備を進めるＳ先生。
まずは開業物件を見つけようと考えて、
物件サイトに登録したり、
開業セミナーで出会った業者に依頼したそうですが、
案内される開業物件はどれも帯に短したすきに長しで
これだと思うものと出会えなかったそうです。
悶々としながら
様々な物件サイトをチェックしても
掲載されている物件情報はどこも似たり寄ったり。
みんなこの中から選んでいるのか？
自分が我儘過ぎるのか？
そう悩んでいたそうですが、
開業物件は水面下で抑えないとダメです。
サイトに掲載されている物件は余りものなんです。
そう情報発信をする動画を見て、
そうか、水面下の情報を持っている人に依頼しないと
よい開業物件は出会えないんだ…と気づき、
それから動き方を変えたのだそうです。
いずれの例にも共通しているのは、
WEB上で決めようとしていた事ですね。
インターネットが出現し、
端末が小型化して利便性は高まりました。
ちょっとした調べ物をするくらいなら
便利なことこの上ないですが、
人生の転機となる転職や開業シーンでは
WEB上の情報だけでは不足です。
本当に実力のある転職エージェントと出会うこと、
価値ある情報を持つ開業コンサルタントを選ぶこと、
この点は譲れない大事な要素です。
どうしてもWEB上は多額の費用を掛けて
宣伝広告をする企業が目立ちます。
しかし宣伝広告を掛けるということは、
その費用を賄わないといけませんから
サービス内容は低下し、
効率至上主義に陥り、
売上を確保するためにクライアントに迷惑を掛けます。
あくまでもWEBはきっかけであり、
本当の情報収集はさらに奥深くリサーチすべきです。
表面的な求人情報や開業物件情報に翻弄されず、
実質的な価値の高い情報を持つ業者が望ましいです。
そもそもその求人、物件の情報は判断に足る情報ですか？
巷に溢れる情報の質、量は圧倒的に不足しています。
例えばですが、
Googleの口コミ情報って信頼に値しませんよね？
でも実際に通院している患者さんから
直接聞いた口コミは
その人の見方であるという点はありますが、
誰が書いたかわからないネット上の情報よりは
信頼が置けますね。
これからの医師の転職、クリニックの開業においても
WEB上の情報だけで判断するのではなく、
実際に利用した医師からの口コミ情報を
参考になさるのが得策だと思います。
情報収集の仕方は確実に変わってきています。
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