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医師採用担当者のあまりにも大きなストレス…。

2020年8月31日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランの専門家、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

事件は現場で起きてるんだ!とは
よく使われるフレーズですが、
でも、やっぱり、現場重視、
現場を徹底的に見て、
現場をやりやすくする事こそが
リーダーの役割だな…と痛感します。

本日のブログのタイトルは、
【 医師採用担当者のあまりにも大きなストレス…。 】
といたしました。

<目次>
1.医師の面接に同行して…
・医師の面接の場にエージェントを入れましょう!
・医師の採用シーンは不健全?
2.医師の採用担当という役割
・上からプレッシャー、エージェントは頼りにならない!
・採用ルートの複合化とエージェントの絞りこみ?
*まとめ

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1.医師の面接に同行して…

先日、ある病院さんの
医師の面接に同行した時の話しです。

いろいろ思うところがありましたし、
職場探しをする医師の立場に立っても
意外と知っておいた方が良い点もあるように感じます。

また医師の採用担当者の皆さんは
同じような思いをしている方も少なくないでしょうし、
何より同業のエージェントの方々には
本気で考えて頂きたい事が多いので
今回取り上げる事としました。

・医師の面接の場にエージェントを入れましょう!

あるベテランドクターの面接でした。
この先生とは旧知の中であり、
何度もお会いしてお話ししていますので、
医師を紹介する側としては
とても安心していたのですね。

どこに出しても恥ずかしくないキャリアと
人柄でもありましたので。

病院前で待合せをして合流し、
採用担当者の方の携帯電話を鳴らしました。

すぐに受付まで来ていただき、
ご挨拶を済ませて面接会場まで移動しました。

すでに部屋には
理事長、院長、診療部長、事務長が
お待ちしておられます。

いつもなら私も面接の場に同席して、
話しが進んだ時のために
諸々確認をさせて頂くのですが、
今回は遠慮して下さいとのこと…。

まあそう言われてしまえば
無理やり同席する訳には行きませんから
残念ですけど部屋の外でお待ちするしかありません。

ところが最初にご案内をいただいた
採用担当者の方も同席できないようで
つまり上層部だけで話しをしたいようで、
私とその採用担当者の方2人で
部屋の外に腰掛けて
お待ちする事となったのです。

この後に興味深い話しが…。

あ、ちなみにエージェントの質にもよりますけど、
それなりに能力のある担当者だったら
面接には絶対同席させた方が良いと思いますよ。

今回は理事長の方針で
常にこのようなスタイルだそうですから
何とも致し方ありませんでしたが、
有能なコンサルタントなら
病院側とご紹介する医師の間に立って
陰に陽に動いてくれるのが通常です。

面接現場に同席させる事で
確実に医師にとっても
医療機関にとっても
プラスになる事は間違いありません。

ただしあくまでも有能なら…です。
まあ心許ないコンサルタントが多いですから、
よく見極めた方が良いとは思いますけど…。

・医師の採用シーンは不健全?

さて、その採用担当者の方と2人となり
最初は病院の特徴や現状を伺っていたのですが、
段々とその方はエージェントに対する不満を述べ初めまして…。

これは面白そうな展開になりそうだな…と思った私は、
あえて話しを盛り上げるべく
ちょっとだけ火を付けたりなんかして(笑)。

要はまとめると
こういう事なんです。

① エージェント経由だと定着率が悪い。
② 問合せが来てもその先に進まない。
③ フィーに応じたサービス提供がない。

①は以前から課題になっていますが、
こちらでは入職後10日で
退職の申し出をしてきたドクターがいたそうです。

10日って…。
これでは紹介した意味がありませんよね。
それどころか罪深いと言っても過言ではありません。
多大なる迷惑を掛ける事になりますよね。

医師にも。医療機関にも。

結局、右から左への横流しマッチングしか
できていない事の証明なのだと思います。

転職エージェント側が
本気で改善しないと
医療業界において転職支援自体が
不要となりますね。

特に大手転職エージェントには
猛省して頂きたい。

美辞麗句だらけの宣伝広告とは
真逆の結果になっています。

医師の転職業界全体のイメージダウンです。
できないなら去って頂きたいくらいですよ。

えっと②もよく耳にします。

ひと言で表すなら
医師との信頼関係が構築できていないという事ですね。

そりゃそうです。
条件の良い求人を通して
問合せをもらっているレベルなのですから、
その求人が思っていたほどでなければ
連絡はストップしてしまうのでしょう。

医療機関側の期待を裏切る形になっています。
時間を作って対応しているのに、
エージェントの不手際で何も進まないのですからね。
そりゃ愚痴のひとつも言いたくなりますね。

もういい加減にポータルサイトに頼った
医師登録促進は止めた方がいいと思います。

これらの結果として③となる訳です。

転職エージェントのフィーは
ご紹介した求職者の初年度年収の何%と設定されています。

他業界では30%~40%であるにも関わらず、
医療業界では20%が相場なのですね。

それでも高いと言われてしまう。
つまりそれだけ料金に見合ったサービス提供が
できていないという証明ですよね。

我々医療系転職エージェントの人間たちは
強烈な危機感を持たねばなりません。
そして早急に改善に動くべきでしょう。

でも大丈夫です。
弊社のようにすでに旧態依然とした
転職支援の形から脱却し、
真に医師のために、医療機関のためになる
新たな転職支援をし始めている
エージェントもありますから。

ただここで医師の皆さんに知って頂きたいのは、
先生方を採用する医療機関側が
現状の転職エージェントに対して
上記のように感じているという事です。

つまり求人を主体として、
何かオイシイ案件ないかな…という転職では
早晩、医療機関側も高条件を出してこなくなるでしょう。

転職エージェントはどこも一緒なんかではありません。

これからはどこの転職エージェントを利用するかによって
先生にオファーされる条件も異なってきますし、
それどころか採用の可否にも影響が出てきます。

WEB上でよく見掛ける会社だから…とか、
知名度が高い会社だから…とか、
大手企業だから…という観点で
エージェントを選んでいると
それがそのまま自分の未来に対するリスクにすら
なりかねない時代がすぐそこに迫っているのです。

<参考>
医師転職エージェント選びの失敗事例に学ぶ成功へのコツ!

医師採用担当 医療機関事務長 医師採用マーケット 医師転職エージェント 医師紹介会社 医師転職支援 ジーネット株式会社

2.医師の採用担当という役割

さて、少し話しがズレましたので、
ここで再度医師の採用担当者について考えてみます。

医療機関は労働集約型の産業ですから
医療現場で働く様々な職種の方々の採用、
そして育成、教育、
また何と言っても定着に関しては
医療機関の経営面からも
最重要課題であると認識しています。

本来、転職エージェントは
その目的を果たすためのパートナー的な
存在であるはずなんですよね。

ところが現状では
残念ながらそうはなっていない…。

採用担当者の方々のストレスは
非常に大きなものだと思っています。

・上からプレッシャー、エージェントは頼りにならない!

現実的に、
医療機関の経営陣からは
採用担当者に対しては
まだ採用できないのか?
応募状況はどうなんだ?
いったいいつになったら採用できるんだ?などの
非常に厳しいプレッシャーが掛かっている事でしょう。

大学医局を頼ってみたり、
求人サイトに掲載してみたり、
各医療機関で様々な対応策を実施しているでしょうが、
そのなかのひとつに転職エージェントもあるのですね。

しかし現状は前述したような状況ですから、
きっとイライラする事も多いでしょう。

ただ採用担当者って
信頼関係が作れて、
頼れるようになると、
とても頼もしい存在です。

転職活動をする際には、
彼らの大変さも理解してあげながら、
よい関係を作っておくといいですね。

・採用ルートの複合化とエージェントの絞りこみ?

今後、医療機関が
医師の採用に関して舵を切る方向としては
採用ルートの複合化が考えられます。

大学医局も人手不足となり
なかなか医師を出すことはできなくなっており、
高いお金を払って求人サイトで募集を掛けても
応募自体が少ないし、なかなか採用に至らない。

転職エージェントもサービスレベルが低く、
決して頼りになるとは言えない状況です。

しかし採用手法は他にも様々ありますし、
新たな手法も年々出てきています。

確実に採用ルートは広がりますので、
医療機関側も、医師も、
次の展開を冷静に見ておいて、
良さそうなものがあるかチェックしておくべきですね。

それと同時に行われるのは、
エージェントの絞り込みでしょう。

今までは良くも悪くも
多数のエージェントと付き合わざるを得なかったでしょうが、
これからは質の高いサービスと、
医師との信頼関係が強く、
定着率の高さを保証できるようなところに
制限してくる事でしょう。

その見極めポイントとしては、
1、経営者の方針が明確である
2、医療業界での経験豊富なコンサルタントの在籍
3、定着率を高めるための独自施策がある
このあたりですね。

この3つの説明に納得できないケースは
たとえ大手エージェントだとしても、
付き合う意義がないかもしれません。

裏を返せばこの3点がよくわかるならば
付き合う価値がありそうです。

<参考動画>
エージェントはどこも一緒じゃない!

医師転職エージェント 医師紹介会社 医師転職支援 医師転職斡旋 病院紹介 病院医師採用 ジーネット株式会社

*まとめ

彼を知り己を知れば百戦殆うからず…という言葉がありますが、
とても参考になる格言だと思います。

当ブログをお読みの方々は、
転職検討中の医師や
将来のために情報収集をしている医師が多いと思われ、
採用側である医療機関の方は
それほど多くはないように感じています。

つまり医師の皆さんにとっては、
この記事のように
採用する側の医療機関のことや
その最前線で苦心する採用担当者の方について、
また採用シーンで関わる転職エージェントについても
知っておいた方が良いと思われます。

そこから医師転職マーケット全体の実態が
見えてくるでしょうしね。

個別具体的には
さらに様々な事例があるのですが、
概ねの概要だけは
この記事でご理解を頂けると思います。

それでは、また…。

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