おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
転職が当たり前の時代です。
もう今さら、終身雇用には戻れません。
私が社会人になりたてだった30年以上前でさえ、
転職はすでに珍しいことではありませんでした。
大切なのは、「何のために転職するのか」、
そして「その転職によって何を手に入れたいのか」。
目的と目標が不明確なままでは、
転職がただの“逃げ”や
“繰り返し”になってしまいかねません。
実際、職場を次々に移るジョブホッパーが増え、
キャリア形成をおろそかにした結果、
「誰でもできる仕事」しかできない──
そんな泣けてくるような人も少なくありません。
すべては自己責任。
誰も助けてくれません。
だからこそ、今後の人生をしっかり歩んでいくためには、
早い段階から「キャリア」を意識すべきです。
本日のブログのタイトルは、
【 「次こそは長く勤めたい」…でもなぜ辞めたくなるのか?
医師の転職の裏側 】
といたしました。
<目次>
1.「また辞めたくなる理由」は転職先ではなく自分の内側にある
・「ここも合わない…」は本当に環境のせい?
・キャリアの軸がないまま選ぶと、どこに行っても同じ悩みがやってくる
2.後悔しない転職のために、まず“働き方”より“生き方”を考える
・年収・勤務条件の前に、自分は何に満たされたいのかを掘り下げる
・「長く働ける職場」は、“条件”ではなく“価値観の一致”で決まる
*まとめ

目次
1.「また辞めたくなる理由」は
転職先ではなく自分の内側にある
転職を重ねるなかで、
多くの医師が口にする言葉があります。
「今度こそ、長く働ける職場に出会いたい」
「もう、何度も転職はしたくないんです」
お気持ちはわかります。
ただ、実は、転職を何度もすること自体が
悪いわけではないのです。
もし毎回似たような不満を抱えて
職場を離れているとしたら…
そこには別の問題が隠れているかもしれませんよ。
「人間関係がうまくいかない」
「病院の体制が古い」
「業務が多すぎて、やりたい医療ができない」
これらは、確かに転職理由として
よく挙げられるものです。
でも実は、そうした同じような不満を
職場を変えても繰り返してしまうケースは
意外と多いのです。
こうしたケースに共通するのは、
転職先の「環境」ばかりに目が向き、
自分の「キャリア軸」や「価値観の棚卸し」が
できていないことです。
転職はあくまで「通過点」に過ぎません。
その通過点をどう選ぶかによって、
その後のキャリアが開けるか、
閉じてしまうかが大きく変わります。
もちろん、劣悪な職場というのは実在しますし、
離れるべきタイミングもあります。
でも、もし転職のたびに
似たような違和感を感じているのであれば、
一度立ち止まって、
自分の内側を見つめ直す必要があります。
本当に今までの職場は「合わなかった」だけなのか?
それとも、どんな職場に行っても
「何かが足りない」と感じてしまう自分に問題があるのか?
もしかしたら「選び方」
そのものに課題があるのかもしれませんね。
キャリアの迷子になってしまわないために、
まずは「自分のキャリアの軸」を定めること。
それが、どんなに優秀な医師であっても、
転職の成功を左右する最も大きなポイントになるのです。
・「ここも合わない…」は本当に環境のせい?
転職後にしばらく働いてみて、
また同じような不満が生まれることがあります。
「やっぱり、ここも合わない…」
「思っていた環境と違った…」
「また辞めたいかもしれない…」
もちろん、勤務先に問題があるケースもあります。
人間関係、組織の風土、業務量、勤務条件など、
医療現場の課題は多岐にわたりますし
それらに悩まされてきた医師は少なくありません。
しかし、すべてを「環境のせい」にしてしまうと、
同じことの繰り返しになってしまうリスクがあるのです。
たとえば、前職でも
「忙しすぎて、自分のやりたい医療ができない」
と感じていた医師が、
次の職場でも同じように感じてしまうのは
なぜでしょうか?
これは本当に勤務先が悪いのでしょうか?
もしかしたら、「どんな医療を実現したいのか」という
ビジョンが曖昧なまま
職場を選んでしまっているのかもしれません。
「ここが合わなかった」という気持ちは、
その時点での率直な感想かもしれませんが、
どんな点が「合わなかった」のか、
具体的に言語化できるでしょうか?
・なぜそれがストレスだったのか?
・何と比較して、どこが不満だったのか?
・理想と現実のズレは、どこにあるのか?
これらを整理できていないままに
「合わない」と判断してしまうと、
何度職場を変えても、
同じ壁にぶつかり続けることになるかもしれません。
実は、「環境」よりも「選び方」や「受け止め方」に
本質的な問題があることも多いのです。
理想の職場は、
待っていてもやってきません。
自分にとって何が「理想」なのかを明らかにしなければ、
理想に近づく転職はできないのです。
だからこそ、転職を検討する前にまず行うべきことは、
「キャリアの軸」や「自分の価値観」の整理です。
自分は何を大切にして働きたいのか。
どんな医療をやりたいのか。
何に満たされたいのか。
だからといって
こうした自己理解なしに、
「ここが合わない」
「あそこが良さそう」といった
表面的な判断で職場を選び続けてしまうと、
どこに行っても“しっくりこない”感覚が続いてしまうのです。
「合わない」という感情が湧いたときこそ、
自分を深く知る絶好のチャンスです。
感情に流されず、丁寧に内省することが、
次の一歩の精度を高めてくれるのではないでしょうか。
・キャリアの軸がないまま選ぶと、
どこに行っても同じ悩みがやってくる
転職を重ねるなかで、
なぜかいつも似たような悩みにぶつかってしまう
医師がいらっしゃいます。
「ここも結局、忙しすぎて丁寧な診療ができない…」
「上司との価値観が合わない…」
「また雑務ばかりでやりたい医療が遠のいていく…」
一見すると職場ごとの“事情”のようにも思えますが、
実は「キャリアの軸」が不明確なまま選んでいると、
こうした“繰り返し”が起きやすくなってしまうのです。
そもそも「キャリアの軸」とは何でしょうか?
それは「自分が何を大切にし、どんな医療者として在りたいか」という
“価値観”や、“人生で実現したいこと”を土台にした
「働き方の指針」です。
当ブログでは「キャリアアンカー」という言葉を
何度となくご紹介してきましたね。
<参考>
医師の「キャリアの4ステップ」と名付けました。
これ「超」重要な概念です!
キャリアの軸の例としては…
・地域医療に貢献したいのか?
・専門性を深めたいのか?
・家族との時間を最優先にしたいのか?
・リーダーシップを発揮できる環境を求めているのか?
・教育や後進育成に携わりたいのか?
・年収などの待遇を上げたいのか?
こうした指針が明確であれば、
転職時に何を優先して選ぶべきかがクリアになります。
しかし、年収や勤務条件、勤務日数といった
外形的な基準だけで職場を選んでしまうと、
いくら条件が良くても
「なんとなく合わない」「居心地が悪い」といった
違和感が残ることが多いのです。
そして、その正体がつかめないまま、
また転職を繰り返してしまう。
これは、実に多くの方がハマってしまう
気をつけるべき「落とし穴」です。
言い換えれば、「キャリアの軸がない人」は、
選ぶ基準があいまいなため、
ミスマッチが起きやすいということです。
もちろん、理想通りの職場など
実際には存在しないかもしれません。
ですが、自分の軸があれば、
何を妥協してもいいか、
どこだけは譲れないかが明確になり、
「自分にとって最適な選択」に近づけるのです。
キャリアの軸を持つことは、
「自分を知る」ことでもあります。
そして、それが結果として
「転職の成功確率」を大きく引き上げてくれるのです。
自分の軸なしに環境を変えても、
環境を変えるだけでは人生は変わりません。
本当に変えるべきは、
自分の内なる「コンパス」なのかもしれませんね。
自分が過去在籍していた医療機関を思い出した時に
今の自分だったらあそこはベストの職場かもしれない。
そんなことを思うことはありませんか?
どうしても職場環境の問題が
強くフォーカスされるのが転職シーンなのですが、
実際には相互作用によって
ミスマッチが起きていることが少なくありません
自分の問題として受け止めることができるようになると
「キャリア」に対する意識は強まりますし、
より本質に近づくことができるのだと思います。
<参考>
次の職場を最後にしたいという医師の美学

2.後悔しない転職のために、
まず“働き方”より“生き方”を考える
転職を検討する際、
多くの医師が最初に考えるのは
「どんな働き方ができるか?」という点や
「年収は?」などの条件面ではないでしょうか?
・年収は今より上がるのか
・当直やオンコールの回数は減るだろうか
・専門性を維持・発展できる環境かどうか
・人間関係や職場の雰囲気は良さそうか
どれも大切な判断材料ですし、
無視してはいけないポイントです。
しかし、それだけで職場を選んでしまうと、
数年後に「あれ、何か違うな…」という
感覚に襲われることも少なくありません。
なぜなら、働き方は
あくまでも「手段」であって、
「目的」ではないからです。
では、「目的」とは何か?
それは、自分がどんな人生を送りたいのか…
つまり、生き方のビジョンの問題です。
どこで、誰と、
どんな時間を過ごしたいのか。
何を大切にして生きていきたいのか。
人生において、何を満たしたいのか。
この「生き方」の軸が定まっていないと、
どんなに条件が整った職場に転職しても、
どこかに違和感が残ってしまうのです。
逆に、自分の生き方が明確になっていれば、
たとえすべての条件が理想通りでなくても、
「納得して働く」ことができます。
この納得感こそが、
転職後の満足度や充実感、
ひいては定着率にも大きく影響するのです。
“働き方”を考える前に、
“生き方”を見つめる。
だからこそ、このプロセスこそが、
後悔しない転職への第一歩となるのです。
・年収・勤務条件の前に、
自分は何に満たされたいのかを掘り下げる
医師の転職支援をしていると
「年収」「勤務条件」
「当直・オンコールの有無や頻度」など
いわゆる“条件面”を最優先に
考える方が多くいらっしゃいます。
もちろん、生活の基盤となる部分ですし、
家族の事情などを考慮すれば、大切な判断材料です。
ですが、条件「だけ」を軸に
転職先を決めることには、やはり限界があります。
なぜなら、外的な条件だけでは
「満たされる感覚」を得ることが難しいからです。
たとえ年収が上がったとしても
勤務条件が改善されたとしても
「何かが違う」「物足りない」「やりがいを感じない」といった
違和感に悩まされる方が少なくありません。
では、自分は何に満たされたいのか?
この問いはとてもシンプルですが、
実際に自分の中に深く問いかけてみると
答えを明確にするのは意外と難しいものです。
感覚的にあっても
言語化するのは簡単ではありません。
たとえば…
・誰かの役に立っている実感がほしい
・自分の医療が「評価されている」という安心感がほしい
・医師としての専門性をもっと深めていきたい
・チーム医療のなかで信頼し合える関係性を築きたい
・家族との時間を犠牲にしない働き方を実現したい
・自分の人生に誇れるような「意義ある仕事」をしたい
こうした“内面的な満足”が欠けていると、
いくら条件が良くても、
気持ちのどこかに虚しさが残ります。
そしてその虚しさは、
やがてモチベーションの低下や、
離職の引き金になってしまうのです。
人が働き続けるには
働く上で必要な「やりがい」や「納得感」が必要です。
それは「満たされる感覚」と
言い換えることができるかもしれません。
だからこそ、自分が何によって満たされるのか?を、
転職の前に掘り下げておく必要があるのです。
実は、「自分が何に満たされたいのか」は、
人によってまったく異なります。
同じ科目・同じ年次・同じようなキャリアを持っていたとしても、
「やりがい」や「理想の働き方」は全く違うのです。
ここを言語化せずに、
求人票の条件面ばかりを比較していても、
自分に合った職場を見つけることは難しいでしょう。
年収や条件はあくまで“手段”です。
「自分はどう在りたいのか?」
「どんな人生を送りたいのか?」という
目的が明確になっていないと、
選ぶべき“手段”もぶれてしまうことが多いです。
だからこそ、自分自身への問いかけが大切です。
「私は、何に満たされたいのか?」
その答えが見えたとき、
転職という選択も、きっとより良いものになるはずです。
私の経験上では
年代や家庭環境、体力やモチベーションによって
ある程度の傾向と対策があります。
このあたりを「事例」として
提供できるのが私どもの「強み」です。
今まで何度となくお伝えしてきたことですが
転職を「求人」でしようとすると
あんまり上手く行かないのです。
その理由が
少しずつお分かりいただけたのではないでしょうか。
・「長く働ける職場」は、
“条件”ではなく“価値観の一致”で決まる
転職先を探すとき、
多くの人が注目するのが「条件」です。
年収、勤務時間、当直やオンコールの頻度、
休日の数、人間関係や職場の雰囲気…
もちろん、どれも重要な要素ですし、
満足のいく働き方を実現するうえで
絶対に欠かせない情報です。
しかし、これらの“条件”が
すべて整っていたとしても、
実際に働いてみると
「思っていたのと違った」と感じてしまうケースは
少なくありません。
これは、なぜでしょうか?
それは、「条件」と「価値観」は別物だからです。
表面的な条件がどれだけ良くても、
自分の価値観と合っていない職場では、
心からの納得や満足を得ることは難しいのです。
たとえば…
・患者一人ひとりと丁寧に向き合いたい医師が、
回転率重視の効率優先の現場に入ったら?
・チーム医療を大切にしたい医師が、
医師中心で他職種との連携が乏しい現場に配属されたら?
・プライベートを大事にしたい医師が、
病院の論理で生活を犠牲にせざるを得ない文化に直面したら?
表面上の条件は良くても、
働き続けるうちに「違和感」や「不一致」を感じ、
それが積もってやがて転職を考えるようになります。
一方で、条件は完璧ではなくても、
自分の価値観と共鳴する職場では「納得感」が生まれます。
たとえば、自分が大事にしている
「医療観」が現場に根づいていたり、
理念に共感できる経営者や上司がいたり、
組織全体として同じ方向を向いていたり。
こうした“価値観の一致”がある職場では、
不満があったとしても
「話し合って解決できる」という希望が持てますし、
ちょっとした困難にも耐えるだけの
意味や意義を感じられることも多いでしょう。
要するに、
「長く働けるかどうか」を決めるのは、
待遇の良し悪し“だけ”ではなく、
価値観が合っているかどうか。
この点が非常に重要なのです。
だからこそ、転職の前には
自分の価値観を整理し、
「どんな医療を大切にしているのか?」
「どんな人と働きたいのか?」
「どんな組織文化が合っているのか?」といった
問いにしっかり向き合う必要があります。
この考えるプロセスこそが
「キャリアプラン」を考えることになります。
私たちが行うキャリア面談では
こうした「価値観の棚卸し」を丁寧に行い、
将来ビジョンを言語化してまいります。
求人票の条件では見えない「空気感」や「文化」、
さらには現場の医師や看護師との相性まで含めて
丁寧にマッチングすることが、
転職の満足度を左右するのです。
求人は「数」ではありません。
まして「条件」は大抵交渉の余地があります。
医療機関側の立場に立ったって
自分の望む働き方が明確で
キャリアをしっかり考えていて
どう医療機関に貢献できるのか
周囲のスタッフたちといかなる関係を作るのか
そういったことが見える医師に対しては
高条件でオファーすることを厭わないでしょう。
「長く働ける職場」や「いい条件の職場」は、
待っていても現れません。
自分と重なる場所を、
自ら選び取ることから始まるのです。
条件よりも、価値観の一致を。
これが、転職の「成功」と「定着」の鍵です。
<参考>
プライベートの充実、健康、将来の収入や
安定を優先するキャリアプランとは?

*まとめ
転職を繰り返すことで
「今度こそ長く働きたい」と願う
医師は少なくありません。
しかし、転職先を“条件”だけで選んでしまうと、
同じような不満を繰り返してしまうリスクが高まります。
大切なのは、「どんな働き方をしたいか?」の前に
「自分はどんな人生を送りたいのか?」を問い直すこと。
つまり、“働き方”ではなく
“生き方”から考えることが、
後悔しない転職の第一歩なのです。
そして「キャリアの軸」や
「価値観の整理」ができていないままでは、
どんな職場に行っても納得感を得ることは難しいでしょう。
本当に長く働ける職場とは、
条件の良さではなく、
「自分の価値観と合致しているかどうか」で決まります。
自分が何に満たされたいのか?
どんな医療をしたいのか?
どんな仲間と働きたいのか?
これらを深く内省し、言語化することが、
転職成功のカギです。
そしてそのプロセスを通じてこそ、
「本当のキャリア」が育っていくのです。
ライフプランをベースにした
キャリアプランが必要ですね。
それでは、また…。
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