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次の職場を最後にしたいという医師の美学

2023年8月7日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

私は転職支援の仕事を
もう20年もしているのですね。

前半の10年は
法律系の専門職の皆さんをサポートしました。

こちらでは派遣と紹介の両方を行い、
イチ営業マンから支店長、執行役員、取締役、
そして最後は代表取締役にもなり、
しかもその挙句に親会社に吸収合併されて
事業部長に戻り、執行役員に上がり、
また事業部長に降格されて
最後は飛び出さざるを得ないところまで追い込まれて、
ま、それはそれで良かったのですが、
その後に医療業界に転身し、
早くも10年が過ぎました。

今、また2度めの社長を務めており、
なかなか波乱万丈の人生を歩んでいます。

でも、今思えば、この多様な経験が
すべて私の血となり、肉となっていることを思えば
必要不可欠だったのだろうなと強く思います。

そんな私だからこそ
転職については語りたいことがたくさんあります。

 

本日のブログのタイトルは、
【 次の職場を最後にしたいという医師の美学 】
といたしました。

 

<目次>
1.キャリア相談のなかで良く出てくるフレーズ
・キャリアを汚したくない
・その判断の根底にキャリアプランはありますか?
2.次の職場を最後にしたい
・その思いは美学ですが…
・でも人生は思ったように行かないことも…
*まとめ

 

1.キャリア相談のなかで良く出てくるフレーズ

先生方とキャリアや転職についてお話していると
時々出てくるフレーズが…

「次の職場を最後にしたい」です。

そのお考え自体は素晴らしいと思いますし、
医師を採用する側の医療機関にとっても
とても有難いご発言であると思います。

し・しかしですね、
例えばこの発言をされたのが
60代や70代のドクターならば
それはいいと思うんです。

でも30代や40代のドクターだとしたら
これは本当にその通りになるでしょうか?

意気込みとして
次の職場を最後にしたいというのは
それはいいと思うんですね。

でも現実的にあと20年とか30年も働くと考えたら
あまり自分を縛らないほうがいいと思いますし、
プライベートや様々な環境の変化によって
ずっと同じ職場で働くことが
難しくなってしまうことは実は結構多いのですね。

そりゃ1年、2年働いたら
次の職場を探しますというのは
仮に本音だとしてもどうかとは思います。

だからと言って
一生涯ここで働きますなんて言うのは
あんまり言う必要はないのではないでしょうか。

 

・キャリアを汚したくない

次の職場を最後にしたい。

この言葉の裏には
これ以上キャリアを汚したくないという思いが
隠されていることは少なくないでしょう。

ただ私の知る限り、
ビジネスパーソンと比較すると
医師の場合はあまりキャリアの汚れを
気にする必要はないと感じています。

まず医局派遣に関してですが、
これは1か所でのご勤務と考えて問題ありません。

〇〇大学〇〇科に所属して
そこからA病院、B病院、C病院と
1~2年ごとに関連病院に派遣されても
〇〇大学〇〇科での勤務で一向に構いません。

長く大学医局に在籍をしていると
派遣先病院が7箇所、8箇所、
多いと10箇所を超えたりもしますけど
これはキャリアの傷にはなりませんので
ご安心下さい。

他に民間病院にて数か所の常勤先を持つ先生。

もちろん程度問題ではあるのですが、
さすがに20箇所、30箇所もあったら
え!?大丈夫なのと思われますけど
3~5箇所くらいなら問題となりませんし、
正当な理由があって
それなりの年次の先生ならば
10箇所くらいまではいいんじゃないでしょうか?

今まで私は何百人という医師とお会いしましたが、
こ・このキャリアは……みたいな先生って
あんまり見たことがないですよ。

しいて言うならお1人だけ
かなりの転職回数の先生がいましたが、
別に普通に今でも転職できています。

確かに転職回数が多いよりは
少ない方が採用しやすいという側面はありますが、
ビジネスパーソンほど気にする必要はなく、
むしろそこに一貫したキャリアプランがあるならば
ほとんど問題にはならないでしょう。

キャリアプランとは
前向きな目標を持っている証明ですし、
そこでスキルと経験を身に付けたなら
プラス面のほうが大きくなると思います。

 

・その判断の根底にキャリアプランはありますか?

そうなんです。
ここでもキャリアプランが大事になるんです。

キャリアプランがあって
職場を次々に変えていくのは
ある意味ではキャリアアップと言えます。

しかしキャリアプランがないままに
職場を次々に変えていくのは
これは永遠の旅人のように思われることもあるでしょう。

うちに来てもすぐに辞めてしまうのでは?と
判断されてしまうのはちょっと痛いですね。

難しいのは、
採用する側も人によって医療機関によって
考え方が大きく違うということです。

ですからなかには転職回数は3回までとか
頑なに決めつけているところもありますが、
医療業界にはそれほど存在しないと思います。

大学医局を退局した後に
〇〇がしたくてA病院に転職して
そこで〇〇の症例を何百件と経験し、
その次は△△がしたくてB病院に転職して
そこで△△の症例を積み……と
こんな展開であれば
多少、転職回数が多くとも問題にはなりません。

もちろん転職理由には
人間関係の悪化であったり、
ハラスメントであったり、
経営方針や診療方針であったり、
収入を上げたいとか
両親の介護だとか
転居しなければならなくなったとか
いろんな事情があるものですが、
できることならこれらに加えて
キャリアプラン的な要素も含めるといいですね。

転職ってパワーのいるものですし、
手続きなども大変ですし、
何度も何度もするのは疲れてしまいます。

だから最後にしたいと考えてしまうのかもしれませんが、
やはりそれを突破できるのは
これがやりたい、こうなりたいという
キャリアプランがあってこそではないでしょうか?

 

<参考>
悪質エージェントの言うがままに転々と職場を変えた医師。
再転職を促すエージェントからは離れましょう!

 

 

2.次の職場を最後にしたい

実際に私自身も30代後半や
40代半ばくらいで転職をした際には
次の職場を最後にしたいと考えておりました。

ただ結果的には最後にならず、
いろんな展開があってジーネットの社長となり
これで最後かな?と思いつつも
正直どうなるのかは何とも言えません。

未来は不確実なものです。

でも不確実が過ぎると将来が不安ですし、
不安が大きくなればメンタルがきつくなりますよね。

仕事をするということは
ただでさえプレッシャーがついて回りますから、
さらに自分を縛り付けるような
過度なプレッシャーを自分に与えることは
避けたほうがいいんじゃないかと思います。

未来は誰にもわからないのですから
ある意味では「なんくるないさ~」と
柔軟性と自由を自分に与えたほうがいいかもしれませんね。

 

・その思いは美学ですが…

次の職場を最後にしたい。
この考え自体は美学であると私は思います。

実際にそうならなくても
そう思っていたことには価値がありますよね。

自分の思いは変わらなくとも
職場側のほうが大きく変わってしまって
このまま残るという決断がしにくくなることもありますからね。

私、思うんですが…
職場云々とか、転職云々とか、
環境とか、待遇とか、条件といったものを
「主語」にしてしまうと
主導権を失ってしまい
思うように行かなくなることが多いんじゃないでしょうか?

そうではなくて、
キャリアを「主語」にすることで
主導権を握って
自分の思う道を愚直に歩むほうがいいと思うのです。

キャリア相談に乗らせていただいても、
転職することが前提になってしまっているケースでは
視野が狭くなって
他の選択肢が見えなくなっていることが多いです。

もちろんそのほうが良いこともあるんですが、
そうではないほうが良いこともあるのですね。

仕事って30年、40年、50年と
長い期間するものじゃないですか。

時の流れに身を任せる時期もあっていいですけど、
自分が主導権を握って主体的に動いたほうが
心も軽くなり仕事に集中できると思うんですよ。

特に中堅とかベテランと言われる世代になれば
ある程度のスキルと経験を元にして
自分の社会的なポジションを
自らの手でゲットしたほうがいいんじゃないでしょうか。

誰かが敷いたレールではなく、
自分でレールを敷くということですね。

そう考えると
次の職場で最後にしたいという発想自体が
昭和的な価値観になっているのかもしれません。

大事なのは「キャリア」です。

自分のキャリアが向上するか、堕落するか、
判断基準はここに置いたほうが良いと思います。

 

・でも人生は思ったように行かないことも…

まあ、そうは言いましても、
キャリアにプラスになるだろうと下した判断が
必ずしも良い方向に進むわけではなく、
場合によっては失敗してしまうこともあり得ますよね。

若いうちならそれも経験と割り切れますし、
事実、いくらでも取り戻せるものでもあります。

ただ致命傷となる失敗だけは避けたいですね。

犯罪を犯すとか、そういうレベルですけど
最近は自分の人生を閉ざしてでもお金が欲しい人も多いです。

キャリアや人生って
究極の個別的なものであると私は考えています。

ある人にとって望ましいキャリアや人生も
他の人にとっては全く望ましくなかったり、
またその逆も然りであったりしますからね。

それに加えて
これまた究極の不確実性が内包されていますから
非常に難しいものであるんですよね。

誰だって誤った判断はしたくありませんから
皆さん情報収集に勤しみ、
リテラシーを持って取捨選択をしていますよね。

さらに慎重に判断したいのであれば
私は「壁打ち」をおススメします。

テニスや卓球などの練習や
野球などでもしたことがある方は多いかもしれませんね。

キャリアにもあるんですよ、壁打ち。

別に答えを導き出さなくてもいいんです。
ただの練習ですから。

でも、第三者の頭脳を借りて、
自分のキャリアに客観性を加えてみるのは
非常に効果的であると思います。

ところがひとつだけ注意点があります。
壁打ちを誰とするか?です。

やはりキャリアに関することであれば、
転職エージェントやキャリアコンサルタントが多いのですが
「ビジネス」に結び付けようとする輩が少なからず存在します。

とにかく転職に誘おうとしたり、
複数回のキャリア相談に誘ったり。

こういう人には気を付けて下さい。
ハッキリ言いますが相談相手には不適格です。

え?おススメできる相談相手なんているの?ですって(笑)。

はい、自信を持っておススメできる人がいます。
ご興味ある方は下記のリンク先をご覧になってみて下さい。

とにかく性格の良い子たちですし、
何より私が代表を務めているのですから
トップ自らが営業しないと公言していますので
リラックスして、お茶でも飲みながら、
ああでもない、こうでもないと話し合えますよ。

 

<参考>
キャリアの壁打ちお試し会【無料・オンライン】

 

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*まとめ

次の職場を最後にしたい。
その思い自体には拍手を差し上げたいです。

でもキャリアや人生って
そんなにシンプルではありません。

いつ、どこで、何が起こるかわかりません。
ですからあんまり頑なになり過ぎるのは避けましょう。

医師人生は長いです。

あと5年くらいで引退するような年齢であれば別ですが、
あと10年、20年も残っているならば
それはさすがに早すぎます。

ただでさえ先行きが不透明な時代ですから
自分を縛り付けてしまうのはもったいないです。

私はキャリアの失敗の最も気を付けるべきものは
「選択肢」を狭めてしまうということであると考えています。

年を経るごとに
選択肢が狭まってしまうキャリアは
結構辛いものだと思いますよ。

特に50代も過ぎれば
普通にしてたって選択肢は狭まってしまうのですから
それに加えてさらに狭めるのは止めましょう。

スキルと経験が高まるたびに
選択肢が増えていくのが正しいキャリアです。

先日、66才の内科医の転職のお手伝いをしましたが、
どこに出しても恥ずかしくないキャリアをお持ちでしたので
先生も驚くような高待遇でオファーされましたよ。

これが正しいキャリアです。

それでは、また…。

 

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