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いつかは開業?にどう備えるかという事例やノウハウ

2020年8月21日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランの専門家、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

いつかはクラウン…。
そんなCMが随分昔にありました。

当時は国内で最高級車であったクラウン。
いつか乗れるといいよねという内容でした。
若い方は何のこっちゃ?でしょうけど(笑)。

いつかは開業…。
さすがに車を買うのとは違って
綿密な戦略とプランが必要となりますよね。

本日のブログのタイトルは、
【 いつかは開業?にどう備えるかという事例やノウハウ 】
といたしました。

<目次>
1.できれば避けたい開業プラン!
・大学医局を辞めていきなり開業準備
・コンセプトとプランなき開業準備
2.こういう経験は開業にプラス!
・民間病院、クリニックでの勤務経験
・マーケティングとマネジメントの経験
*まとめ

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1.できれば避けたい開業プラン!

クリニックの開業プランを
開業準備を始めてからと考える方が多いですが、
実は本当に大事なのは
開業準備を始める前なんです。

どんな開業準備をするのか?は
当然、開業準備をスタートする前に
決まっていなければなりませんよね。

これが決まっていないと
行き当たりばったりの対応となり、
想定外のことが頻繁に起きてしまい
準備自体が上手く行かず
疲弊してしまう事に繋がります。

つまり開業準備に入る前の
・クリニックのコンセプト
・クリニックの対象とする患者層
・クリニック事業計画
これらが重要なんです。

よくいきなり開業物件を探す方もいますが、
この3点が明らかとならないままでの
開業物件探しは大きなリスクとなりますので
是非とも気を付けて頂きたいです。

これらの原則を理解しながら
できれば避けたい開業プランについて
下記にて考察します。

・大学医局を辞めていきなり開業準備

このパターンは
大別すると2種類あると考えています。

パターン①
元々開業志向が強く、
すでに数年に掛けて準備をしている。

パターン②
退局したく、その為に開業を検討し始めた。

①に関しては問題ないと思います。
このパターンの先生は、
ご自身のクリニックのコンセプトが明確であり、
すでに各方面から情報収集をされていて
いつでも開業準備に取り掛かれる態勢ができています。
あとはご自身のクリニックのコンセプトを実現できる
有能な開業コンサルタントを選び、
開業準備に取り掛かって良いです。

しかし問題は②のパターンです。
準備不足の場合は、
どうしても周囲に翻弄されやすく
初期投資金額が想定外に大きくなるなど
その弊害は後々にも繋がります。

できる事なら
大学医局を辞めたあとに
他の医療機関で経験を積みながら
開業準備を少しずつスタートするのが
望ましいです。

視野を広げつつ、
様々な情報収集に取り組むのが良いですね。

もしご人脈の中で
クリニックの開業支援と合わせて
医師の転職支援をしているような方がいれば
1度早めに相談してみる事をおススメします。

ここでポイントとなるのは、
本当にパターン①なのか?
②なのに①と思っていないか?を
自戒することです。

前述しました
・クリニックコンセプト
・クリニックの対象とする患者層
・クリニック事業計画
この3点について
どれだけ語れるか?
ブラッシュアップできているか?が
判断基準ですね。

ここでおススメなのが、
ご自分なりに
A、設立趣意書
B、事業計画書
この2つを作ってみる事です。

実は、A、Bともに
銀行融資申込に必要となる事も多く、
自分なりに練っておくと良いんですよ。

・コンセプトとプランなき開業準備

私自身、クリニックの開業支援をする際には、
・その先生のコンセプトをいかに実現するか?
・諦めてもらう、妥協が必要なポイントはどこか?
・開院後にどんなクリニック運営をするのか?
この点を非常に重視します。

開業準備を進めながらも
何度も何度も議論するポイントです。

クリニックのコンセプトと
プランがないとどうなるか?

ハッキリ言います。
各業者の提案に翻弄されるんです。

業者の提案も悪いものばかりではありません。
魅力的なものも少なくないのです。

それだけについ乗ってしまう…。

いや乗っていいものもあるんです。
しかし当初の開院時に必要なのか?は
慎重に精査する必要があるのですね。

この判断基準となるのが
コンセプトとプランです。

これがないと、
せっかく開業するのだからまあいいか、
最初に揃えておいた方がいいよな、
何かに使うかもしれないし…、
あって損はないだろう、
患者さんが喜ぶかもしれないしな、などと
ついポジティブに考えてしまい
結果的に初期投資が想定よりも
大きくなるケースが多いのです。

これは問題です。

経営とはキャッシュフローです。
つまり資金繰り、
特にコロナの影響が見えない現在では
通常よりも厚めに運転資金を持っておくべきです。

初期投資が大きくなるということは
それだけ開院後のキャッシュフローが厳しくなります。
運転資金が目減りする事が多いです。

別に各業者さんに悪気があるのではありません。
彼らは彼らなりに良いものを提案しているだけです。

しかし初期投資増大は避けるべきです。
そういうアドバイスをしてくれるのは、
経営経験のある開業コンサルタントだけです。

経営経験のないコンサルはNGです。
税理士さんは多くが開院後だけです。

開業医は経営者です。
経営者同士の会話を積み重ねる事が必要です。

<参考>
クリニックの開業が上手く行かない決定的な理由とは?

クリニックオープン クリニック開業支援会社 クリニック開業準備 クリニック開業プラン ジーネット株式会社

2.こういう経験は開業にプラス!

クリニックの開業準備は、
開業準備に入る前から始まっていると
申し上げました。

では具体的に
どんな経験を積んでおくのが良いでしょうか?
以下で考察します。

・民間病院、クリニックでの勤務経験

大学病院を辞めて
いきなり開業をするのは
一部の準備万端の先生以外は
避けた方がいいと前述しました。

それでは具体的に
どんなプロセスを挟むのが良いでしょうか?
私は下記の2点だと思ってます。

① 民間病院の勤務経験

打算的ではありますが、
開業希望地の近くにある民間病院で
勤務医として勤めるのはありですね。

将来的な患者紹介のルートともなりますし、
クリニックにも来院してくれるかもしれません。

また予算にシビアな民間病院の経営を
内部から見ておくのも良い経験と思います。

注意すべきは、
退職時に不義理をしないこと。

場合によっては、
入職前の面接時に将来開業するかもしれないこと、
その際の協力体制はどうか?
何かルールはあるのか?
このような点を確認しておき、
また開院後も週1日バイトとして続けるのはどうか?
当直バイトはどうか?なども
可能性を探っておくといいですね。

なかには院長を激怒させ、
当該地域での開業を断念せざるを得なくなった
ケースなどもありますので、
事前に病院側の考え方を把握しておいた方が無難です。

② クリニックの勤務経験

私個人的には①よりも②をおススメします。
ところがこれをおススメすると、
バイトだけどあちこちのクリニックで経験積んだよ…と
おっしゃる先生が多いのですね。

その際に真剣に将来の開業に向けて
隈なくクリニックの運営をチェックされてますか?
院長の方針を詳しく聞き、
なぜ?どうして?結果は?など
厳密にリサーチしてますか?という事なんです。

普通、バイトで行く場合は、
外来開始前に出勤し、
外来終了と同時に退勤するケースが多くないですか?
これでは開業に活きる経験とはなりません。

クリニックの運営について
また院長の経営方針について、
それを受けてスタッフがどう考え、どう動いているのか?
その点をチェックすべきです。

診療報酬の点数の取り方、
クリニックに来院する患者は
何を見て来ているのか?など
開業を見据えてのチェックポイントは
実に多くあるのです。

また院長と人間関係を作っておくこと、
そして上記と同様に不義理をしないことは
こちらもとても大事です。

・マーケティングとマネジメントの経験

もうひとつ有益な経験としては、
・マーケティング
・マネジメント
この2点があります。

クリニックを開院したら
患者さんに来院してもらわねばなりません。

開業コンサルタントのなかには、
ホームページを作ってお終いという方もいますので、
その地域、診療科目、診療方針に合わせた
集患マーケティングを実行しなければならないのです。

これは医療に限定する話しではありませんが
マーケティングに携わる経験はあると有利ですし、
ない場合は書籍などで学んでおくとよいですね。

またマネジメントについてですが、
・スタッフ
・資金
・物品
・売上(集患)
・地域社会
このような幅広いマネジメント経験があるといいです。

病院在籍時から
スタッフとの関係性を意識し、
市民公開講座などに協力し、
家計や部署の予算策定などにも携わっておくと
開業した際に活きてきますね。

<参考>
クリニック経営論。上手く行ってるクリニックはここが違う!

いつかは開業 クリニック開業 クリニック開業計画 クリニック開業準備 クリニック開業志向 ジーネット株式会社

*まとめ

今までも何度もクリニック開業について
ブログを書いてきました。

しかしお伝えしたい事があまりにも多くて、
何だかいつも消化不良です。

最下部に関連ブログが出てますので、
よろしければ他のブログもご覧になってみて下さい。

同じような事が書かれていれば、
それは重要性が高いという事です。

また ↓ のyoutubeでも
クリニック開業について語っています。
合わせてご覧になって頂けると
参考になるかと思います。

それでは、また…。

*ジーネットTV 動画も続々アップしています!

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