おはようございます。
医師の人生設計をベースにして
キャリアプランを元に転職や開業をご支援する
ジーネット株式会社の小野勝広です。
医師の転職マーケットは
売り手市場が長く続いておりますし、
そもそも医師不足と言われるほどに
全国各地、特に関東以北では医師を求めている
医療機関は多いのです。
しかしこういう状況にも関わらず
次の職場探しに苦戦する医師もいらっしゃるのです…。
本日のブログのタイトルは、
『 次の職場が見つからない医師の雇用条件…。 』
といたしました。
次の職場探しに苦労するなんてあり得る？
えっと誤解をされたくないので、
最初に申し上げておきますが
ほとんどの先生にはあまり関係のない話しです。
ただ今後このような話しで悩む時が来るかもしれません。
その時の為に頭の片隅に入れておいて下さい。
原則として、
医師が次の職場が見つからないというケースは
あまり考えにくいです。
働く気がないとか(苦笑)、
医師免許証や保険医登録票に傷が付いているとか、
そういうレアケースを除けば
ごく普通の先生ならほぼ間違いなく
こんな事はあり得ません。
もちろん望みがスゴく高かったり、
希望条件があまりにも希少であったりする場合は
なかなか決まりにくいです。
でも決まらない事はないと思うんですね。
ところが良くある話しなんですけど、
１つだけ次の職場が
そう簡単には見つからないというケースがありまして…。
生活水準はそう簡単に下げられません！
な～んてもったいぶった事を言ってますが、
「高すぎる年収」が答えです。
な～んだそんな事か…と思われたかもしれませんが、
こういう事例は決して少なくありません。
例えば若くして自由診療に進んだある先生。
数年経つと年収は3000万円を超えるようになっていたそうです。
訳あって保険診療に戻る事を検討し始めたのですが、
年収はできるだけ落としたくない。
100万、200万くらいならいいけど…と言うものの
普通に考えればまず難しいですよね…。
またある医療法人で雇われ院長をしている先生。
すでに10年近く勤めていたのですが、
理事長と仲違いしてしまい転職を検討し始めました。
外来、訪問診療をハードにこなし年収は2700万円。
同じような雇われ院長で同じくらいの年収が欲しい…。
そう簡単ではありません。
ずーっと同じ職場で居続ける事ができるなら
高額年収は有難い事ですよね。
でも未来は何が起こるかわかりません。
１度上がってしまった生活水準を下げるというのは
かなり難しい事なんですよね…。
こうなると高額年収を諦めてやり直すか、
高額年収を優先して仕事内容を諦めるか。
何かを諦めねばならなくなります。
ここまで極端な事例ではなくとも
似た事例は多いです。
いくらでもあります。
大手の紹介会社は
当直なしで年収300万円アップとか、
医局にはない高条件求人が多数ありますとか、
96％の先生が転職して満足していますとか、
無責任に人をその気にさせる宣伝広告をしてますが、
その結果として未来に大変な苦労をしてしまう先生も
少なくはないんです。
お金は大事です。
ですがお金よりも大事なものもあります。
私たちは次の職場で年収アップをするだけでなく、
その先はどうなるのか？
いわゆる生涯年収を高くする事を提唱しています。
すると…
だから中長期的なプランが必要なんです！
はい、やはり中長期的なプランを組み立てて、
人生設計を元にした
キャリアプランを考えるべきなんです。
お金は大事ですけど
お金に翻弄されてしまっては、
心身を痛めつける事にもなりますし、
時には人生を棒に振るう事にもなりかねません。
高条件の求人を選ぶのもいいですが、
その次、次の次、もっと先の次…と
中長期的なプランを持たないと
こんなはずではなかった…と後悔しますよ。
耳障りのいい宣伝広告などには目もくれず
ご自身の内側としっかり対話して
中長期的なキャリアプランを考える事をおススメします。
次の職場の高額年収よりも
生涯年収を考えた方が余程健全です。
それでは、また…。
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