おはようございます。
医師の将来をより良いものにする為に、
キャリアプランを組み立て転職や開業をお手伝いする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
せっかくクリニックを開業しても
患者さんが来院しなければ困りものですよね…。
本日のブログのタイトルは、
【 開業を成功させる院長の思考回路!? 】
といたしました。
開業準備に入る前の情報収集!
クリニックの開業を検討し始めると
自ずと情報収集をされる事と思います。
開業セミナーに参加してみたり、
開業の書籍を紐解いてみたり…。
参考にはなると思います。
しかしセミナーや書籍で手に入るものは
あくまでも一般論です。
欲しいのは個別具体的な事例ではないでしょうか?
一般論をご自身の開業に当てはめてしまうと
どこにでもあるクリニックになってしまいます…。
それでは競合に勝てません。
私がおススメするのは
すでに開業した先生の生の声を聞く事です。
できれば失敗談や苦労話しなども伺えると良いですね。
クリニックを開業するって
そう甘いものではありませんし、
何もかもスムーズに進む訳ではありませんから。
開業準備期間も山あり谷あり…なんですよ。
まして都心部では競合医院も多く、
開院後、最初から患者さんが押し寄せるなんてのは
そう滅多にある事ではなく、
いかにして患者さんを増やしてきたのか?については
耳をダンボにして聞いた方が良いと思います。
しかしその開業医の先生が、
すでに開業して10数年…となると
ちょっと今とは異なる部分が多いかもしれません。
当時はそうだったけど、
今はそうじゃないんだよね…なんて事もあるかも…。
また開業した街、立地、テナントか戸建てかなどによっても
異なる点は多々あると思います。
やはり参考までに…とお考えになった方が良いかもしれませんが、
そうは言っても開業の先輩ですから、
なるほど…と頷ける部分も多いでしょうね。
ただ身近にそういう先輩がいないとか、
開業する事をまだ周囲に漏らせないとか、
もっと具体的かつ最新、多様な情報が欲しければ、
本来は開業コンサルタントに話しを聞くのがベストです。
しかし残念ながらコンサルも千差万別…。
良い人と出会えればかなり参考になると思いますが、
そうでなければ参考どころか害悪になる可能性もあります。
この見極めは大事ですね。
それと医薬品卸業者や医療機器メーカーなどが
自社商品を売りたいが為に
開業支援をしているケースもあるのですが、
これも考えものです。
何だかんだ言っても
やっぱり自社商品を売りたいのですからね…。
私はクリニックの開業も
医師のキャリアのひとつと考えております。
よって最良なのは勤務医時代から
開業に向けたキャリアを積んできて、
その上でいざ開業というのがベストなんです。
ただただ開院させる業者ではなく、
(こういうのを開業させ屋さんと呼んでます)
開業前、開業準備、そして開業後まで
中長期的に末永くサポートしてくれる人の話しは
聞く価値があると思います。
(PUSH型の営業をする人はNGです)
私などはうちを使わなくてもいいから
俺の話しを聞け!とすら思ってますので(笑)。
コンセプトそして事業計画!
成功するクリニックを作る為には、
開業準備に入る前に
どんなクリニックを作るのか?
ターゲットとなる患者層はどうか?
どんなスタッフとどのように働きたいのか?という
コンセプトの部分は非常に重要になってきます。
実際に私が開業支援をした先生方の中でも
抜群に成功した先生はコンセプトがしっかりしていました。
また税理士も含めて事業計画を立てていくのですが、
多少の柔軟性を持ちつつも
原則、事業計画を大切にされていましたね。
医療機器…あとひとつ買うか、買わないか…。
欲しいけど、予算オーバー…。
この機器で検査をすると何点…。
月に患者さんが何件使うか…。
う~ん、採算が微妙だな…。
止めておくか…という発想ですね。
こういう事業計画に基づいた計算が
実に重要になってきます。
銀行から融資を受けてお金があるとは言え、
使えば使うほどに後々キャッシュフローに影響します。
内装工事、医療機器、電子カルテ、看板、ホームページ…。
各業者さんは少しでも多く、高く買って欲しい訳ですから
やっぱりいい事を言うものです。
でも初期投資はできるだけ下げるのが鉄則。
事業計画に則った買い物をしましょう。
コンセプト、事業計画は初志貫徹です!
何より経営者になる事への覚悟!
今回のブログで最も私がお伝えしたいのがこれです。
開業医=経営者
私どもが開業支援をしたクリニックの中で
安定して100名以上の患者さんに
来院して頂いているところがあります。
もっとスゴイのは
開業して4営業日で100名を超えたという
クリニックもあります。
診療科目やコンセプトによって
必要な来院患者数は異なりますから
多ければ良いというものではありませんが、
両院ともに間違いなく成功したクリニックと言えますよね。
共通するのは、
院長が経営者の視点を持っている事。
私と打合せしていようが、
各業者さんと打合せしていようが、
スタッフと和気藹々としていようが、
1人で黙々と考えていようが、
常に頭のどこかで
経営者としてのシビアな視点を持っています。
私などとは時に意見の違いから
大いなる熱いディスカッションになる事もあるのですが、
それも経営者として本気で成功したいからですね。
私も成功して頂きたいから
つい本気になります(苦笑)。
では経営者とは何か?
いろいろあると思いますが、
私は最終責任者である事、
覚悟と意欲を持っている事、
この2点が大事だと思ってます。
それこそ自分の給料を返上しても、
スタッフに給与を支払い、
家賃を払い、リースを払う事ができる人…ですね。
患者さんが少ない事に対する
エクスキューズはいろいろあると思うんです。
でも責任を取るのは経営者…つまり院長ですね。
最悪の場合も念頭に入れて、
そうならないように早めに仕掛ける。
より良い手法を探し続ける。
そうは言っても医学部や研修医時代に
経営を学ぶ機会などありませんよね…。
だから最初から経営感覚が持てていなくても大丈夫です。
開業すると決意して、
準備を進めていくにあたって
確実に経営マインドを身に付けていきますから。
それはなぜか?
決断を下していくからです。
決めて断つ。
決断を繰り返していく中で
退路を断ち、前に進んでいくしかなくなり、
自然と責任を取り、覚悟を持ち、
経営するモチベーションがググっと上がっていきます。
松下幸之助、本田宗一郎、井深大、稲盛和夫、孫正義など
王道と言えるような経営者の書籍などは
開業準備の前に目を通すと良いですが、
注視すべきは立ち上げ時期に何を考え、何をしたかですね。
きっと参考になる点が多い事と思います。
ここまで来たら後は前進あるのみです。
た・だ・し、パートナー選びだけは慎重に…。
開業コンサルの人選ミスは全てを台無しにしますので…。
それでは、また…。
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