おはようございます。
医師を中長期的にキャリア支援するから
転職、開業、経営を総合的にコンサルティングする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
人の命が掛かる医療現場…。
しかし昨今では不合理、理不尽な輩たちが
医療現場を荒らすようになり、
医療従事者は疲弊するばかり…のように思います。
本日のブログのタイトルは、
【 医療に対する国民の義務! 】
といたしました。
心ない患者たち…
モンスターペイシェントなんて言葉が
使われるようになったのはいつ頃だったでしょうか?
良くも悪くも
この頃から医療者と患者の力関係に
大きな変化が生まれてしまいましたね。
他にもドクターショッピングだとか、
空いているからという理由で
わざわざ夜間救急を受診するような患者、
救急車をタクシー代わりにする患者、
院内で暴言を吐く患者、
ナースにセクハラする患者など、
医療現場では非常識と思える患者が
年々増えているように感じます。
別に医療現場に限定される話しではなく、
義務を放棄してまでも
権利意識がやたらと強くなってしまっており、
大きな声で自己主張したもの勝ちのようになっています。
よく言われる事ですが、
60代以上の男性…。
私自身もあちこちで見掛けていますが、
本当にヒドイですよね…。
自分たちは偉いとか、
何か特別扱いされて当たり前とか、
大きな勘違いをしているようです。
患者様…と「様」付けした事も
今考えれば裏目に出てしまったのかもしれません。
増長させてしまったというか…。
こうした心ない患者たちが
医療現場では様々な混乱を巻き起こしていますよね。
もちろん医療者側にも
問題がなかったとは言えませんが、
最近の動向はあまりにも…
それにしても…という話しを伺う事が少なくありません。
医療を受ける国民にも義務があります!
上記のような事を考えていたら、
患者側の義務が法制化されている事を知りました。
医療法の第六条の二の三項です。
国民は、良質かつ適切な医療の効率的な提供に資するよう、
医療提供施設相互間の機能の分担及び
業務の連携の重要性についての理解を深め、
医療提供施設の機能に応じ、医療に関する選択を適切に行い、
医療を適切に受けるよう努めなければならない。
医療法って、
医療機関や医療従事者の為の法律と思ってましたが
国民に対してもあるんですね。
この第6条の2-3というのは
国民は適切な医療を受けるために
医療の機能、連携、事情をよく理解して
自分に合う医療施設を適切に選び、
謙虚に受診しなさいよ…という事でしょうか。
最低でもまずはかかりつけ医を受診しましょう。
軽症なら平日の日中に受診しましょう。
救急車や夜間救急は緊急時のみ利用しましょう。
この程度のことは知っておくべきなのでしょうね~。
だいたいがクレーマーであったり、
迷惑を掛ける患者というのは
権利の主張ばかりであって
義務を果たすという意識がありません。
しかし医療法で国民の義務が明記されているのだから
本来は権利の主張と同時に義務を果たすべきです。
ただ…。
知られてないですよね…これ。
私も知りませんでしたし…。
単なる法律の条項だけでなく、
医療についての知識も得ないといけませんし、
周知するのは中々大変そうです。
そう思ったので敢えてブログで取り上げたのですが、
医療機関を受診するには、
果たさねばならない義務があるんですよという事は
もっとメディアが取り上げて欲しいですし、
国や自治体も情報発信すべきではないでしょうか。
医療従事者が疲弊する要因の
ベスト3に入るほどヒドイ状態なのですから…。
モンスターペイシェントの存在は…。
医療は国の根幹、医療従事者は国民の宝!
日本の医療は世界に誇れるものだと思います。
確かに課題は山積みです。
しかし経済成長著しい中国の方は
日本の医療機関での受診を希望して
わざわざ日本に来る方も多いそうです。
これはタイ、カンボジア、ベトナムあたりでも
富裕層は同様らしいです。
将来的にはどうなるかわかりませんが、
国民皆保険制度があるおかげで
私たちはいつでも、どこでも、
何かあれば近隣の医療機関を受診する事ができます。
日中はもちろんの事、
早朝だろうが、深夜だろうが、
医師に診てもらえる訳ですね。
世界的に見たら本当に恵まれているんです。
政治家だろうが、公務員だろうが、ビジネスマンだろうが、
職人だろうが、農家だろうが、どんな職業でも、
お偉いさんだろうが、一般人だろうが、
お金持ちだろうが、貧乏人だろうが、
日本国民はいついかなる時でも、どの都道府県でも、
確実に、すぐに、病気やケガを診てもらえる訳ですよね。
こんな国は世界中探したって
そうはないんです。
これって国の根幹だと思いませんか?
私たちが日常生活を送り、
毎日仕事ができるのは、
いざ病気やケガをしてしまった時に
たった3割の負担で治療して貰えるという
安心感がベースにあると思うんです。
水や空気と同じように
普段は意識しなくとも
絶対的に大事なものですよね。
そして24時間365日体制で
患者の為に働く医療従事者は
まさに国の宝だと思うんですよ。
私たちはもっともっと医療従事者を、
医療機関を大切にしなければならないと思います。
そして小さくともサポートしていくべきと考えます。
私は私にできる範囲で
医療従事者を支えてまいります。
それでは、また…。
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