数年前からクリニック開業を目指してきたY先生。
ついに時は来た!と開業準備に取り掛かりました。
知人の伝手を頼ったり、
開業セミナーに参加してみたり、
出入りの業者から紹介してもらって
開業支援会社の中から数社をピックアップ。
最終的に決めたのは、
親会社が上場企業だから…という理由の某社。
ところがその後の半年間。
何も進まず怒り心頭のY先生は
その会社への依頼を白紙に戻したのでした。
まず開業物件については
不動産会社、内装工事業者などに丸投げ。
その開業支援会社は何もしません。
ただ業者と繋いだだけです。
そんな状況ですから提案される物件は
Y先生の希望とは全然合わず。
ヒドイ時にはここを見学しないなら
もう紹介できる所がないので
うちは降りる…なんて業者も。
その上、開業支援会社から
紹介してもらった税理士事務所は
やたらと銀行融資金額を多めにしようとして
何と1億円を優に超える金額を提案してきます。
Y先生がそんなに借りる必要はないんじゃないか?と言っても
運転資金は厚く持っておいた方が良いの一点張りです。
致し方ないので
それで事業計画を作成しましたが、
開院当初から患者が押し寄せて
繁盛する設計になっています。
これ、この通りにならなかったら
損益分岐を超えるのが
相当先になってしまいますよね…と言っても
だから運転資金を厚く持つんです…と。
何だかこの税理士さんは信用できない。
物件を紹介してくる人たちも
一向に良い案件を提示しない。
ん、結局、元となる開業支援会社が悪いのか?
そう疑問に思ったY先生は
同期の開業医にあそこの会社はどう?と聞いてみると…。
ああ、えらく評判悪いらしいね。
担当者が開業支援の経験が全くないらしいじゃないか。
転職支援をしてた人を異動させただけみたいよ。
おまけに社長自身も開業の事は何ら知らないし、
トラブルやクレームも多いみたいだね…。
マ・マジ…。
だって親会社は上場企業だし、
医療業界では有名だし、
医師もボードメンバーに何人も入ってるんでしょ。
親会社と子会社は全然関係ないのか?
どっちにしても何ら進展がない状況だったので、
もうこのまま続けても埒が明かないと考えて
すべてを白紙に戻したY先生。
その後、前述の開業医の先生から紹介してもらった
別の開業支援会社と一緒に
一気に開業準備は進んだそうです。
やはり表面上うまく言い繕っても
実績や経験がないところはダメなんだね~。
紹介された業者の質も全然違ったし、
何より担当者の実力が段違い。
最初から今のところにしておけば良かった…と
親会社が上場企業…に振り回されて大失敗。
あのまま続けてたら開院できたかわからないし、
開院できても失敗していたかもしれないなあ。
猛省するY先生でした。
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