若い頃からいつかは開業と考えていたG先生。
時は来たと開業準備をスタートしたのですが…。
まずは医師としての実力を付ける事と考え
ハードな仕事も厭わずに症例経験を積んできたG先生。
ある程度の自信を持てるようになり、
ここ1~2年はいつ開業するか?と考え
開業セミナーに参加してみたり、
開業の書籍を読んでみたりしていたそうです。
段々と知識も付いてきて、
ちょうど勤め先の病院も若手医師が育ってきて
今がその時だ!と思い開業準備を開始。
まずは開業物件を探さなきゃ…と考えて、
ネット上でリサーチし始めました。
不動産会社のサイトや
開業支援会社のサイトなど
実の数多くのサイトを毎日のようにチェックしたそうです。
それこそ日課になっていた…と。
いくつか気になる物件は問合せをしたり、
現地を見に行ったりしたのですが、
どうもこれだ!というものと出会えない…。
納得できる物件と出会えず
時が過ぎていくばかり…。
う~ん、このままだとキリがないなあ。
やはり専門家に依頼しなきゃダメか…と考えて
医薬品卸業者や医療機器ディーラー、
その他数件の開業支援会社にも
声を掛けてみたそうです。
その後、毎日のように何件もの開業物件が届きました。
情報量が増えて喜ぶG先生。
その1件1件を詳細に渡りチェックして、
気になるものは現地視察したり、
診療圏調査を取ってみたりしたそうですが、
どうもどの物件も帯に短したすきに長し…。
これは場所はいいけど競合が多いな。
ここは立地もいいし競合も少ないけど
家賃があまりに高すぎて見合いそうもない。
こちらは物件自体はいいけど視認性が悪いので
立ち上がりが遅くなりそうだな…。
様々な物件を見る事で
ある意味での見る目を持つ事ができたのですが、
逆に目利きになり過ぎて
決め手に欠くようになってしまったのですね。
物件を探し始めてから
1年近くが経ったころ…。
知人の弁護士と飲んでいた席で、
そんなに苦労しているなら
自分の知り合いの開業コンサルタントを紹介しようか?と
繋いでもらいました。
お会いしてみると…。
G先生、状況はよくわかりました。
私どもでお手伝いできるか何とも言えませんが、
できるだけのサポートはいたします。
G先生のクリニックのコンセプトはどういうものですか?
またどういうターゲット層の患者さんに
どんな医療を提供したいですか?
事業計画はどのようにお考えですか?と問われたそうです。
G先生は、え!そんなしっかり考えていないよ。
まず開業物件と思ってたんだから…と素直に答えると、
いえ、それは逆です。
コンセプトや事業計画を持った上でないと
これだ!という開業物件とは出会えません。
そう問われ、なるほど…と思ったG先生は
この方とコンセプトや事業計画を揉みに揉んで
準備を整えたそうです。
それから1カ月も立たずに物件が見つかり、
10カ月後には開院できたG先生。
幸い開院初日からそれなりの患者さんに来院いただき、
何とかやって行けそうな手応えを感じています。
結局自分は何でもいいからいいところを…と
ただやみくもに物件探しをしていたんだよね。
なぜここなのか?という理由が見い出せないから
時間ばかり掛かってしまった。
でもコンセプトをしっかり持つ事によって
自ずとここは違う、
ここは良いという判断が
ようやく付くようになった。
良い方と出会えて良かった。
あのままガムシャラに探していれば
もしかしたらまだ開院できていないか、
患者ニーズのないところで
開院してしまったかもしれない。
やっぱり物件探しは
コンセプトと事業計画ありきでないとね…と
苦笑するG先生でした。
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