おはようございます。
医師のキャリアを中長期的に支える
転職、開業のプロフェッショナル、
ジーネット株式会社の小野勝広です。
過重労働は仕事の質を下げるだけです。
でも他に変わってくれる人がいなければ、
仮に質が下がっても
自分がやらざるを得ませんよね…。
医療の場合は、経営の問題、
そして制度の問題なのだろうな…。
本日のブログのタイトルは、
【 医師の3人に1人が燃え尽き症候群…。 】
といたしました。
燃え尽き症候群に陥る医師…。
少し前の話題ですし、
アメリカでの調査ですので、
我が国とは事情が違うかもしれませんが、
やはり看過できないと考え、取り上げます。
アメリカのクリーブランドの臨床心理士である
Amy Windover氏の研究で
1000人超の医師を対象に調査したところ
3人に1人が燃え尽き症候群の基準を満たしている事が
わかったそうなんです。
元ネタはこちら↓
医師の3人に1人が燃え尽き症候群の可能性、1,000人超の医師対象調査より
(リンク切れになっていました)
この調査では1145人の医師を対象にしたようで、
そのうち何と399人の医師が燃え尽き症候群の
基準を満たしてしまったのだそうです…。
しかも情緒的消耗感が認められる医師は
高い患者満足度を得ているものの
最終的に退職する可能性が高い事が
明らかになったとの事。
ん~、患者にとって良い先生ほど辞めてしまうなんて…。
その逆に脱人格化の傾向が見られる医師は
患者からクレームを申し立てられる事が多いそうで…。
しかも患者との直接的な診療に多くの時間を費やす医師ほど
燃え尽き症候群になりやすい事も判明したのだそうです。
そして毎回の診療に伴う
事務的な作業の負担が大きい事が
要因のひとつであるとの事です。
アメリカの医療事情はよくわかりませんが、
意外と日本と状況は似ているのかもしれませんね…。
という事は、
世界中の医療現場で似たような事が
起きているのかもしれません。
でもこれって私には
自分で自分の首を絞めているように思えます。
もっと医療者は大事にせねばなりません…。
燃え尽き症候群を詳しく考えてみると…
そもそも燃え尽き症候群って何だろうと
疑問に思いましたので調べてみました。
多少前述しましたが、
大きく分けると3種類に分類できるようです。
1、情緒的消耗感
精神的な疲労感を感じ、
心が精神的に空っぽになってしまう状態。
このような状態に陥ると
集中力の欠如、睡眠障害、
免疫力の低下といった問題が出ます。
2、脱人格化
上記1の延長上で、
他人の感情を正しく推し量る事ができなくなり、
逆に他人がどう思っているのかを
客観的に見る事ができなくなります。
このような状態に陥ると、
疎外感、コミュニケーション障害、引きこもりなどに繋がり、
人との共同作業が難しくなります。
3、達成感の低下
何もしたくなくなったり、
常に楽しくない状態。
このような状態に陥ると、
行動を起こすのが億劫になり、
無気力な状態になります。
他にも様々な症状や定義付けができると思いますが、
どう考えてもポジティブな面はありませんね。
こうして調べてみると、
医師が燃え尽き症候群になってしまうのは
社会的にも大問題だと思いますが、
医師に限らず、
あちこちの職場で燃え尽き症候群に近い
このような人物は見掛けるようにも思います。
根本的な解決を図らねばならないのでしょうが、
そう簡単ではなさそうですね…。
燃え尽き症候群になる前に…
もう何年も前から
燃え尽き症候群、バーンアウトという
こういった問題は指摘されていたんですよね…。
でも何ら改善されていない…。
大きな観点で要因を考えれば、
これは制度であり、職場環境であり、
職場の文化や伝統の問題、そして経営の問題であります。
しかしこれらは個人では変えられません。
おそらく時代は良い方向に進む…と信じたいですが、
まずは変えられる点にフォーカスし、
自分で自分を守らねばならないかと考えます。
私なりに考えますと…
1、自分なりのリフレッシュ法を持つ。
2、仕事、職場に魂を売らない。
3、労働に関する法律を学んでおく。
4、相談できる人を持つ。
5、いつ辞めても構わない体制を作っておく。
こんな感じでしょうか?
とにかく自分で解消できる術を持つ事が最優先ですが、
しきれなくなった時に備える事も大切ですね。
また備えがある事で安心できたりもしますので、
特に3、4、5は意識されると良いと思います。
実際に私のところにも、
過去、燃え尽き症候群に陥った方が
何名かいらっしゃいました。
対処法はケースバイケースですので、
いろんな形でサポートしましたが、
第3者と話して、意見を聞いてみるだけでも
ひと安心できる事もあり得ます。
どうか1人で悩むのではなく、
上手く私どもなどを使って下さい。
少なくとも今までお目に掛かった方々には、
話せてよかった…
少し気が楽になった…
自分が間違っていない事がわかって安心した…
自分の可能性が見えてきた…
モチベーションが高まった…
このような感想を頂いております。
それでは、また…。
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