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安易に雇われ院長の誘いに乗って大失敗!就任後のまさかの展開に困惑する医師…。

2018年10月8日by gnetdoctor

40代も半ばに入り、
そろそろ大学医局を離れる事を考え始めたL先生。

別に大学に大きな不満があった訳ではないですが、
あと10年、20年と今の働き方をするのは厳しいし、
すでに医局を飛び出した先生方も
楽しそうに仕事をしているので、
自分も近い内に考えたいなあと思っていたそうです。

もちろん急ぐ訳ではないし、
教授や同僚の先生方には内緒にしていたそうですが、
出入りの業者などには
どっかいい仕事ないかね~と軽口を叩いていたようです。

そんなある日、
それなりに関係を気づいていたMRさんが
「L先生、先日の転職先の件ですが、
知人の医療法人が分院の院長を探しているそうなのですが
もし興味があればお話しだけでも聞いてみませんか?」
と声を掛けてきたのです。

雇われ院長か…。
まあ条件次第では悪くないかなと考えたL先生は
そのMRに
いい話しだったら聞いてもいいけど…と
答えたのだそうです。

すると翌日MRから連絡が来て、
医療法人の事務長がL先生なら
是非ともお会いしたいと言ってます、との事です。

まあ話しぐらいならいいかと思ったL先生。

後日、事務長とお会いしてみると、
L先生のような方に院長に就任して頂きたいのです!
給与はここまで出します!
診療に専念できる体制を作ります!
事務やスタッフ募集などバックアップはお任せ下さい!
理事長も是非ともL先生に院長になって欲しいと言ってます!と
L先生も驚くような熱い思いをぶつけてきます。

そんなにまで自分の事を…と
ちょっと感動してしまったL先生。

新規開業するようなリスクもないし、
条件面は今よりかなり良くなるし、
当直からも解放される。

理事長と会ってみて良さそうならいいかも…と考え、
後日理事長ともお会いしてみると…。

自分よりもひと回りも若い先生です。
医師というよりもビジネスマンのような雰囲気。

でもこういう人だからこそ経営が上手いんだろうなと
L先生はもう前向きになっています。

理事長からも是非L先生のような方に
院長になって欲しいと頭を下げられて、
いえいえこちらこそよろしくという事で両者握手。

それから半年後にL先生は院長に就任。

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しかし…。

新規開院と聞いていたけど
クリニックは何だか古めかしいのです。

どうやら新規は新規だけど、
もともと医療法人が承継したらしいです。

しかもスタートアップ時とはいえ
スタッフは看護師1名、事務1名の最低限の布陣。

もっと華々しく開院すると思っていたけど、
こんなもんなのかな…と自分を納得させるL先生。

初日の来院患者は4名でした。
翌日、翌々日、その翌日…。
10名をなかなか超えません。

これはマズいんじゃないか?と思いつつも
マーケティングは本部にお任せ下さいと言われていましたので
L先生は様子見をしていました。

1カ月が経ち事務長と話しました。
ちょっと思うように患者が増えない。
何か宣伝広告などをした方が良いのではないか?と提案すると
今はまだその時ではない。
もう少し患者が増えて売上が立たないと
法人としても難しい…。

え、売上を上げるために宣伝広告するのに…。
このままで患者が増えるとも思えない。

少ないながらも来院してくれた患者を大切に、
じっくりと時間を取って話しを聞くL先生。

すると地域性が段々とわかってきました。

この周辺には同科目の繁盛クリニックが3院あり、
3院はいつも混んでいるとの事。

自院に来院するのは混むのが嫌な患者さん。
待つのが嫌だからここに来てると。

ただ他の3院は混んでいるけど
院長の人柄や診たてが良くて
この辺りでは非常に評判が良いそうです。

う~ん、地域の事までは調べなかったけど
こりゃなかなか苦労しそうだぞ。

しかしできる事はあまりありません。
テナントビルの1階に
手作りのチラシを置いてみたりしたけど
効果はあまりありません。

出入りの卸業者に聞いてみると、
この場所は視認性が悪くて、
広告を打たないと厳しいんですよね…。

前の院長も患者が来なくて閉院したところを
理事長が買い取った次第で…。

な、なるほど。
閉院したクリニックを買い取ったのか。

段々と事情がわかってきたL先生。
これは本腰を入れて取り組まないと
とんでもない事になるぞ…と考えて
事務長に直談判。

患者を増やしたい。
法人に貢献したい。
だから宣伝広告の予算を頂きたい。

L先生は自分の考えたプランを提案して
熱い思いをぶつけましたが、
事務長は焦らずやりましょう…との事。

う~ん、どういう事なんだ?

やる気満々のL先生をないがしろにする法人。
普通では考えられません。

何とか毎日10名前後の患者さんに
お越し頂けるようにはなりましたが、
これでは損益分岐点に届きません。

悶々とする日々を過ごすL先生。

やっぱりあそこは上手く行かないか。
早めに閉院した方がいいかもな。
そんな噂話も本部筋から聞こえてきます。

どうすりゃいいんだ…。
安易に話しに乗ってしまった事を
後悔するL先生でした。

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