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医師の労働力不足と労働力の流動化についての考察

2018年12月27日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランを軸にして
転職、開業、経営シーンでサポートし続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

転職マーケットは、
買い手市場になったり、
逆に売り手市場になったり、
数年ごとに変動するものであります。

むしろ医師のように長く売り手市場であるのは
なかなか珍しい部類に入るもので、
それだけ厚生労働省の政策が
完全に誤っているという事ではないかなと
個人的には思う事もあります…。

本日のブログのタイトルは、
【 医師の労働力不足と労働力の流動化についての考察 】
といたしました。

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労働力不足は売り手市場!

当ブログでは再三に渡って申し上げてきましたが、
医師の転職マーケットは長年売り手市場が続いています。

それだけ労働力不足である、
つまり医師不足が続いているという事ですね。

医療費亡国論から始まる
医師や医療現場を悪者にする愚策が続き、
むしろそれ自体が亡国になっている事に
早く気づいて欲しいくらいです。

ねえ、官僚さん達。

しかも世の中は働き方改革を進めようとしているのに
医師だけは蚊帳の外において
おまけに過労死水準で働く事を
何と官僚さん達が述べるくらいですから
官僚亡国論と言った方が正しいのではないかとすら
私には思えます。

ま、それは置いておいて…。

医師に限らず、
看護師だろうが、薬剤師だろうが、
労働力の需要を満たせなければ
それは労働力の不足となり売り手市場になる訳で
その時は働く側が本来は有利になります。

転職市場でも求職者が有利になり、
求人は選び放題、条件は右肩上がり、
交渉もしやすく、働く側にとっては有難い構図です。

なぜ医師の転職マーケットでは、
こういう状態なのに求人に価値を持たせ、
何万件もの求人や、
非公開求人に価値があるように言うのか、
医療系エージェントの不思議なところです。

我が国では少子高齢化が進み、
労働力が相対的に減少している為に
現在では世の中のあちこちで労働力不足が叫ばれており、
それが移民を増やしてまで
労働力を確保しようという昨今の動きに繋がる訳です。

ただ労働力が不足していても
時流にマッチしないと売り手市場に乗れません。

あくまでも労働力も需要と供給のバランスなのですから
需要のない知識、経験、特技では
売り手市場のメリットを享受できないんですよね。

う~ん、どう考えても医師は労働力不足であり、
需要も相当にあって、
求人などに翻弄される必要はないと思えるんですけどね…。

でもよく考えてみると
政府や官僚の力が及ぶ世界ほど
労働力不足に陥っていると思います。

そうでない世界は意外とバランスが取れているような気が…。

労働力過剰は買い手市場!

え~、その一方で需要よりも供給の方が多い場合は
労働力は当然過剰になり、
買い手市場となります。

この場合は、採用する側の力が強大になり、
求人側は求職者を選び放題。

求職者側は望まない仕事だろうが、
とにかく職探しに必死になる状態であり、
それでもなかなか職場を見つける事ができずに、
失業率が高まる訳ですね。

我が国の経済を振り返ってみると、
高度経済成長を終えた後のバブル崩壊以降は
長らく労働力は過剰で買い手市場だったのが、
いびつな人口構成による少子高齢化が進んだ事で
一気に状況が変化したという所でしょうか。

自分を守る労働力の流動化!

労働力の需給バランスは
経済学者でも見誤るほどの
様々な要因によって変化します。

ですから素人がこの流れを読むのは難しいと思います。

私のように長く転職市場で仕事をしていても、
肌で感じる潮目の変化はわかっても、
先読みして予感を的中するのは難しいです。

少なくとも医師の世界では長らく労働力不足であり、
医師不足、売り手市場である事は間違いありませんし、
様々な業界でも移民に頼らねばならないほどに
労働力は不足しています。

通常、この状態になると
労働者は重宝されるはずなのですが、
なぜか我が国では大事にしないのですね…。

医師の時間外労働の上限については、
厚生労働省が休日労働と合わせて
年間で960時間、月80時間とする方針らしいです。

過労死ライン80時間…。
死ぬまで働けって事ですかね?
ただでさえ医師不足なのに…。

そして最大の問題は、
過重労働が
医師のパフォーマンスに悪影響があった際に
一般の国民がリスクを負う事になるという点です。

これはさすがに、
医師と一般の国民が一緒になって
声を上げなきゃイカンでしょう。

どうしてもメディアは長い物には巻かれますし、
医療を叩けば商売になると考えているので
味方になりそうもありません(ごく一部の人以外…)。
悲しいかな…。

自分を守るのは自分なんだな…とつくづく思います。

依然として労働環境は
産業革命の頃とそう大差なく、
資本家と労働者には大きな溝があるんですよね。

ただひとつだけ希望があるとしたら、
現代の私たちには「転職する」という自由がある事です。

プロ野球の世界だって
ひと昔前はトレード以外では
移籍ってのは裏切者でしたよね。

それが今ではFAが選手の権利になっています。

ビジネスパーソンだって
ひと昔前までは転職というのは負け犬のする事で
終身雇用が原則、そして年功序列が当然でしたが、
そんな時代はとっくに消え去りました。

医師の世界も
ひと昔前までは大学医局に所属するのが当然で、
きっちりお礼奉公を済ませてから
ようやく民間に転身したり、
診療所を開業したり…というのが当たり前でしたが、
臨床研修制度が変わってから
一気に変わってきているように感じます。

それでもまだ若手の先生の中でも
大学医局を飛び出す勇気が持てなかったり、
医局の外に出るのに不安を持っている先生もいますが、
すでに何の違和感も感じる事なく
スパッと飛び出す先生方も増えています。

誤解して欲しくないのは、
大学医局を出ろって事ではないのです。

私は大学医局に医師が所属する意味があると思ってますし、
我が国の医療全体を考えた場合に
大学医局の存在価値は大きいとすら思ってます。

だから大学医局を飛び出す事を
おススメするものではありません。

言いたいのは過労死に近づくような環境の中で
いたくもない所にいる必要はありませんよ、
いざという時には飛び出す事も検討できるんですよ、
あくまでも選択肢があるんですよ、
という事を言いたいだけです。

ホワイトな労働環境だったら
本当に自分のやりたい事が見つかるまでは…、
セカンドキャリアを考える年齢になるまでは…、
大学医局に在籍し続けるのも手だと思います。

しかしブラックだったら…。
そりゃ備えあれば患いなし…となりますよね。

これは声を大にして言いますが、
転職は必ずしなければならないものではありません。
しなくて済むならしない方がいいでしょう。

しかし転職という選択肢があるのとないのでは
相当に違いがあると思うのですね。

労働力として勝手に計算されて、
時には命を削ってまでも働かせられるなんて
いつの時代の話しなんだ!って事です。

転職は労働者の権利です。

しかしいつ権利を行使するかは
別途で冷静に考えた方が良いですし、
必ずしも権利を行使する必要はないのです。

だからこそ転職という選択肢を手に持ち、
万が一に備えてキャリアプランを考えて頂きたいです。

キャリアプランなき転職は、
リスキーですし、運を天に任せるようなものです。

ブラックな職場を逃げ出して
よりブラックな職場に行く必要はありません。

しかしそこに何らかの意味や価値があるのであれば
期間限定で敢えて飛び込むという戦略もあって良いでしょう。

すべてはキャリアプランです。

もしかしたら医師の労働環境は
今後望ましくない方向に進んでしまう可能性があります。

いや働き方改革の流れに乗って、
思わぬ良い環境になる可能性もなくはないです。

いずれにしてもキャリアプランがあれば、
未来にどんな想定外の出来事があっても
ただ愚直にキャリアプランを実行に移すだけです。

労働力の流動化が許される時代なのですから、
キャリアプランを持って、
いざという時に備えを打っておきましょう。

それでは、また…。

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