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不利益変更を押し付ける医療機関よ…。

2019年7月9日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランを軸にして
転職、クリニック開業をサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。

医師の働き方改革…。

5年猶予は決まってしまいましたが、
ちょっと問題があちこちで起きているようです。

本日のブログのタイトルは、
【 不利益変更を押し付ける医療機関よ…。 】
といたしました。

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不利益変更とは?

「不利益変更」という言葉をご存知でしょうか?

労働問題の領域で「不利益変更」といえば、
会社が一方的な判断で、
労働者にとって不利益な方向に、
労働条件を変更することを言います。

これは何も会社だけの問題ではなく、
医療機関でも同様です。

やはり経営環境というのは
時々刻々と変化していきますから
経営者は全責任を持って経営判断をする訳です。

ただしいくら経営者だからと言って
好き勝手に何でもしてよいわけではありません。

当然、法律的には労働者保護が目的にありますから
労働条件の不利益変更には一定の制限がある訳です。

しかし会社やビジネスマンと違って
医療機関、医療従事者は
こういった事に疎い方が少なくありませんね。

時々、驚くようなケースを伺う事も少なくありません。

不利益変更は
労働者の同意なく行う事はできません。

経営者が勝手に行うと
労働法違反になる場合もあるんですよ。

なぜ医療機関は不利益変更をするのか?

先日もある先生から、
不利益変更を通達されて
これは問題ないのか?とご連絡を頂きました。

いえ、問題ありますとお伝えしましたが、
どうも医療業界というところは、
労働法に関する意識が低いようです。

おそらく経営が厳しいのだと思います。

しかしだからといって

・給与を下げる。
・手当をカットする。
・福利厚生を廃止する。
・労働時間を長くする。
・休憩時間を短くする。

このような不利益変更をしてはいけません。
ただし不利益変更が認められる場合として

(1)労働者の受ける不利益の程度
(2)労働条件の変更の必要性
(3)変更後の就業規則の内容の相当性
(4)労働組合等との交渉の状況
(5)その他の事情を総合的に考慮して判断する
ものとされており、
これらに合理性がある場合に限り
認められる事もあるようです。

しかし医療機関で行われる不利益変更に
合理性があるとは思えないんですよね。

第一、医療機関の経営者がこれらを知っていて、
顧問弁護士等と綿密な打合せをした上で
実行しているとも思えません。

いいからやっちまいな…という
ケースが多いように思えるんです…。

不利益変更から身を守る?

我が国の医療現場は、
医療従事者の「善意」と「犠牲心」
成り立っているんだな…とつくづく感じます。

これはイチ患者側としてみると
非常に有難く、助かる事ではありますが、
すでに医療に対する感謝の思いよりも
クレームや訴訟の方が多い時代ですから。。。

いつまでも善意や犠牲心に頼っていてはいけません。

医師の働き方改革が普通に5年延期になったり、
残業時間の上限が過労水準の2倍であったり、
ハッキリ言ってしまうと
あまりにもな状態が続いています。

こんなだから一部の医療従事者は
強行に自衛手段を使うようになってきました。

大学病院に弁護士とともに残業代の未払いを請求したとか、
退職代行サービスを活用して
1年前に退職の申し出をするルールを抜け出し
1カ月前で退職したなど、
すでに反旗を翻すような事が起き始めています。

労働法とよばれる
労働基準法、労働組合法、労働関係調整法、労働契約法、
これらをそろそろ医療業界も遵守すべきではないでしょうか?

医療はあらゆる産業の根幹です。
国民の健康は医療によって守られているはずです。

その医療に対して
こんな仕打ちを続けていてはいけません。

まずは情報公開をする事、
その上で国民の理解を得ていくべきでしょう。

善意と犠牲によって成り立つなんて
それを放置するなんて
真っ当な国家のする事ではありませんよね。

サラッと不利益変更を強要するような医療機関にも
そろそろ罰則を与えてもいい時代ではないですか?

そんな事を言ったって
患者は引っ切りなしに来るんだし、
救急車は毎日押し寄せるんだよ…と
医療機関経営者は言いたくなるのもわかります。

でも企業もそうだったんです。

サービス残業が横行し、
休日出勤に手当など出ず、
働けども我が暮らしは楽にならずのような状態が
蔓延してたんです。

そこで労働基準監督署が大々的に査察に入り、
ビシバシ取り締まったんですよ。
結果的に数年を掛けて健全化していきました。

今では何かあるとブラック企業として叩かれるくらいに、
それが経営上の大きなリスクとなるくらいに、
いつの間にか変わったんです。
できないはずはありません。

早く医療業界も働き方の健全化を進めるべきと考えます。

それまでは我が身を守るのは自分だけと考えて、
中長期的かつオリジナルなキャリアプランを持って、
自分の事を守って欲しいと思います。

バーンアウトや過労死など
絶対にして欲しくないです。

それでは、また…。

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