ケース ①/43歳 外科医
300床クラスの地方の民間総合病院に勤めるA先生。
オペ件数が多く、
執刀医になる機会も多い為に充実感はありました。
ただ悩ましいのは常勤医師が少ない事。
外科医はA先生と若手医師の2人だけ。
消化器外科を中心に一般外科から乳腺外科まで
ありとあらゆる外科系疾患を診ており、
段々と負担が大きくなり、辛くなってきたそうです。
当直やオンコールが来るたびに、
これでいいのか?と疑問に思うようになったようで…。
あなた…、たまには子供と遊んであげてよ…。
そんな奥様からのひと言に衝撃を受けたA先生。
QOLを高めたい、
もうこのままでは無理だ…と決断したA先生の選択とは…?
[相談後のA先生]
首都圏に住んでいる奥様のご両親の体調が思わしくなく、
時々、奥様が実家に帰っておられたそうです。
子供の進学も考え、
奥様のご両親の近くに住む事を提案すると家族はみな賛成…。
その上でA先生は
在籍医師数の多い病院で働き始めQOLが劇的に改善しました。
ケース ②/49歳 循環器内科医
長年自治体病院で医長を務めるY先生。
忙しい日々を過ごしていますが充実感はあるそうです。
ただ最近は当直明けやオンコールの緊急対応がきつくなってきて
働き方を考えないといけないなあとは思っていたそうなんですね。
そんなある日、お子さんが医学部を目指すと決意。
Y先生としては喜び半分、不安が半分。
本当に大丈夫か?医者になるほどの成績か?
医療従事者ではない奥様からは、
あなたが勉強を見てやって下さいね…と。
振り返ってみれば育児は妻に任せきりだった…。
いつの間にか成長してしまったんだよな。
よし、今回だけは自分がしっかり関わろう。
そう考えたY先生が
独自の働き方改革を実現する為に選んだ職場は…?
[相談後のY先生]
年齢的にもキャリアチェンジをするなら
ちょうど良かったのもあり、
Y先生は急性期からプライマリ医への転身を実現。
時間もできたし、給与も上がった。
意外とやりがいもあるんだよな~とおっしゃってます。
ケース ③/54歳 麻酔科医
長年急性期病院のオペ室で活躍してきたC先生。
夜間帯の緊急手術にも積極的に関わってきて
常勤先以外にも恩義のある同僚の病院でも麻酔を掛けてきたそうです。
それが術者であるドクターの信頼を勝ち取る事にもなり
次から次に仕事が入り、引く手あまたの状態です。
ところが週6日勤務を続けてきた事もあり体調を崩し、
入院する事になりました。
初めて麻酔を受ける側になったそうです。
幸い短期で退院できたのは良かったのですが…。
奥様、お子様からもっと身体を労わって欲しい…。
万が一があっては困る、
もう少しゆっくりと仕事をしたら…。
そう言われたC先生。
年齢的にも次のセカンドキャリアを考えるべきか…。
そんなC先生は
まさかの麻酔科から離れてのチャレンジを選んだのでした。
[相談後のC先生]
薬を覚えるのは大変だったけど、
意外と自分でもできるもんだね…と
訪問診療を始めての感想。
眠っていない患者とのコミュニケーションも楽しいもんだよと
笑顔で話しています。