おはようございます。
医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
人生100年時代なんて言われていたのに
新型コロナが…
その流れを一気に止めてしまった感があります。
この先どうなるかわからない
不透明な時代ではありますが、
まあ普通に考えればコロナがどうこうは関係なく、
未来は常に先行き不透明なものなんですよね。
ただ未来を見通そうとする人、
自分なりに未来を作ろうとする人、
何もせず未来を待っている人、
このように未来に対するスタンスが
人それぞれで違うだけなんですよね。
医師のキャリアについて
情報発信をする当ブログですが、
1人でも多くの医師が
自分らしい将来設計ができるように
今後も継続して事例やノウハウなどを
提供してまいります。
本日のブログのタイトルは、
【 未来のキャリアパスそのものが存在しなくなる安易な決断とは? 】
といたしました。
<目次>
1.その決断、大丈夫ですか?
・先々後悔する決断は避けましょう!
・10年後の自分が今の自分に対して何と言うか?という視点
2.キャリアパスがなくなる決断とは?
・将来、選択肢が少なくなるのはリスクです!
・決断に至るプロセスこそキャリアの4ステップです!
*まとめ
目次
1.その決断、大丈夫ですか?
決断が正しいのか、間違っているのか。
それがわかるのは通常は数年後ですよね。
ですから決断自体の正当性を
今判断することはできないと思います。
むしろ下した決断に対しては
正しいと思いたいですし、
それでいいと思うんです。
よく言われることですが、
決断とは、決めて断つ、と書きますね。
決めたなら、
他の選択肢を気にしたりせずに、
もう下した決断を正しくするしかないんです。
それが結果的には
やっぱり自分の決断は正しかった…と
数年後に思えるようになるんですね。
・先々後悔する決断は避けましょう!
決断する際に最も重要なのは
価値観、そして判断基準だと思います。
これがブレてしまうと
一貫性のない決断となってしまい、
キャリアや人生も今ひとつ定まらない
右往左往状態になってしまうかもしれません。
昨今のキャリアシーンで
あまり望ましくないという意味合いで
よく使われるフレーズが
「今だけ、金だけ、自分だけ」です。
これなどは表層的な風潮を
単的に現している名言だなとすら思うのですが、
頭の片隅に叩き込んでおいた方が良さそうですね。
この決断は「今だけ」しか考えていないかな?
あまりにも「金だけ」しか捉えていないかな?
少し「自分だけ」のことしか見えていないかな?
決断する前に再考するには
非常によい言葉ではないでしょうか。
さて「今だけ、金だけ、自分だけ」ですが、
要は「今だけ」ではなく中長期的な展望を持ちなさいよ、
「金だけ」ではなく時間、家族、充実感なども考えなさいよ、
「自分だけ」ではなく他者や社会のことも見なさいよ、
こういうことだと思うんですよ。
恥ずべき考え方ですよね、
「今だけ、金だけ、自分だけ」って。
仮に一時は思うように進んだとしても
中長期的には確実に失敗すると思われます。
厳に戒めねばならない軽薄な考え方です。
何度も登場して申し訳ないですが
ここで再度キャリアプラン3箇条を書いておきます。
① 中長期的な視点で考えましょう。
② ライフプランをベースに組み立てましょう。
③ 自分らしいオリジナリティ溢れるプランにしましょう。
一見すると③が「自分だけ」に近いと思われるかもしれませんが、
いえいえ全く別物です。
この場合の自分らしさは
決して「自分だけ」を考えるのではなく、
世のため人のために自分を役立たせるための
オリジナリティの追求です。
「今だけ、金だけ、自分だけ」は
私利私欲の自分勝手であり、
将来的に後悔することに繋がりそうです。
決断に必要な価値観や判断基準としては
かなり稚拙で幼稚であると言わざるを得ませんね。
・10年後の自分が今の自分に対して何と言うか?という視点
たぶん誰もが自分はそんな浅い考えではない。
そう思うことでしょう。
でもいつの間にか
「今だけ、金だけ、自分だけ」になってしまっているケースは
決して少なくないと思うんです。
もしかしたら…と思うなら、
自分のこの決断を10年後の自分が見たら
いったいどう思うのだろうか?という観点で
考えてみることをおススメします。
未来の自分が今の自分をどう思うか?
この視点って非常に重要だと思うんですよ。
しがらみや伝統や文化や常識から脱して、
自分が自分を見つめるという自己評価。
誰に文句を言われるのではなく、
未来の自分が今の自分に対して文句を言う。
これ自己分析として最強ではないでしょうか?
おい、お前。
まさかそんな浅はかな決断をしないよな。
その決断はオレが困るぞ。
つまり10年後のお前が困るんだぞ。
こんな天の声が聞こえてきたら
安易な決断はできなくなりますね。
むしろ…
おい、お前。
大丈夫だ。
今は難しい選択をするように思えるかもしれないが、
その道は10年後に花開くぞ。
敢えていばらの道を進むってのもいいもんだ。
人と違っても、
メインストリームではなくても、
その決断は自分を成長させるぞ。
こんな天の声が聞こえてきたら
勇気が湧いてきますよね。
今の自分に10年後の自分を設定することで
自然と視点は中長期的になりますし、
冷静さを取り戻すこともできます。
是非頭の片隅に入れて置いて欲しい
ブレーンストーミングです。
<参考>
先が読めない時代だからこそ医師もキャリアプランを何度も塗り替えましょう!
2.キャリアパスがなくなる決断とは?
キャリアシーンでの決断で
最悪なパターンというのは、
将来の選択肢がなくなるということです。
通常は、経験値を積めば積むほど、
スキルが向上すればするほど、
選択肢は広がり、
自分のやりたいことができる可能性は高まっていきます。
しかし「今だけ、金だけ、自分だけ」という方針で
キャリアを積み上げてしまうと
段々と選択肢は狭まっていきますし、
最悪の場合は…
その先のキャリアパスが存在しない…という事にすら
なりかねないのですね。
近視眼的に物事を判断していると
こんな状況に陥りかねませんね。
・将来、選択肢が少なくなるのはリスクです!
これも私が何度もお伝えしている
キャリアの4ステップについてですが、
キャリアドリフト → キャリアアンカー
→ キャリアプラン → キャリアパス。
「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方の最大の弱点は
キャリアアンカーが見い出せないため
適切なキャリアプランが手に入らず
年を取れば取るほどにキャリアパスが狭まるという事です。
いや本人の価値観的には見い出せていると考えているでしょうが、
おそらく数年後には猛省することになると思います。
もしならなかったら波乱の人生になるでしょう。
別にそれをダメとは言いませんが、
一般向けではありませんよね。
もちろんそういったポリシーを持っておらずとも、
誰にだって若気の至りはあります。
ですからたった1度の判断ミスが
人生を棒に振るようなことはそれほど多くはありません。
(稀にありますが…)
要は「習慣」の問題だと思うのです。
自分自身が将来設計をするなかで、
どこから情報収集をするのか?
それは中長期的に有益なものなのか?
どんな人脈を持っているのか?
その人脈から有用なノウハウが手に入るのか?
いかにして客観的な自己分析をするのか?
キャリアプランは見えているのか?
実現するためのキャリアパスはあるのか?
このような思考の習慣があると
未来を見誤ることは防げますが、
逆に習慣がないと
出所の怪しいオイシイ情報に乗ってしまったり、
よく知らない人からの高条件に引き寄せられたり、
思わずつい…があり得るのですね。
詐欺的なものに引っ掛かるケースも
多いかもしれません。
この違いは何でしょうか?
自分の道を歩んでいる人と
行き当たりばったりの人。
そう言ってもいいでしょうか。
私たちは神様ではないのですから、
将来に向けての決断を
100発100中で常に正しいほうを選ぶなんて
そうそうできませんよね。
また常に当たりである必要もないとは思いますが、
それは<大失敗>をしないという事が前提です。
成功でも失敗でもないとか、
少しの失敗くらいでしたら、
それは将来の糧になるでしょう。
しかし<大失敗>は避けたほうがよいです。
では<大失敗>とは何か?
これは…
・将来の選択肢をなくす。
・将来の選択肢が狭まる。
私はこの2つではないかと考えています。
キャリア上で言えば、
キャリアパスがなくなる、
キャリアパスが狭まるという事ですね。
・決断に至るプロセスこそキャリアの4ステップです!
前述したように
キャリアの4ステップを着実に踏めると
キャリアパスがなくなる、減るということはまずありません。
なぜなら「準備」と「計画」が
手に入っているからです。
しかし行き当たりばったりのままですと
気づいた時には選択肢がない、
狭まっているという事になりかねません。
つまりそこには決断がないのですね。
決断を先延ばししてきた、
もしくは決断すべき時に決断しなかった。
その結果としての右往左往です。
でもある意味では致し方ないとも言えます。
なぜなら自分ならではの「価値観」と「判断基準」が
まだ備わっていないからです。
これは私は日本社会全体の問題でもあるかと思うのですが、
右肩上がりの経済成長時代の名残なのか…
頑張っていればいずれよい事がある…みたいな
思考回路が染みついている気がします。
でも賢明な皆さんもすでにお気づきの通り、
もうそんなことを言ってられる時代じゃありませんよね。
今の決断ひとつで
自分の未来を良くもできるし悪くもなる。
だからこそ未来に繋がる良い決断をしなければならない。
そのためには…
是非とも「キャリアの4ステップ」を
頭の片隅に入れておいていただきたいです。
その上で「キャリアプラン3箇条」を参考にして
ご自身の「価値観」や「判断基準」を確立していただきたいです。
10年後に、あの時の決断が間違っていた…とならないように
今からご準備してまいりましょう。
10年後に選択肢がない、狭まっているということは
できるだけ避けたほうが良いですから。
<参考>
エージェントの選び方を知ると医師人生の選択肢が増えます!
*まとめ
決断とは「決めて断つ」と書きます。
他の道を断たねばならないとなると、
慎重には慎重を期したいところですよね。
本来、キャリアとか人生というものは
長期的なものであり、
「今」は将来のためにあるものです。
しかし残念ながら
我が国の教育現場では
「キャリア」や「人生」について
学べる機会があまりないんですよね。
大学のキャリアセンターなども
とにかく就職先を決めることが優先されて、
10年後、20年後、30年後のキャリアを
共に考えるなんてないように思えます。
最近では多少なりとも
状況は変わってきているのかもしれませんが、
すでに既卒の我々にとっては
その恩恵を受けることはできません。
どうしても自己流でキャリアに挑まねばならない…。
私自身も本気で
キャリアについて考えるようになったのは
この10数年であり、
決して自慢できるものではありません。
たまたまそういう仕事をしていたという事もありますし、
自分自身のキャリアが定まってきたという面もあります。
いずれにしても
キャリアについて学び、
様々な方々とともに考えてきました。
せっかく得たノウハウはシェアして
多くの方と共有してまいります。
未来のキャリアパスをなくさない。
これは非常に重要な考え方だと思いますし、
決断とはすべからく未来のためにある訳ですから
「今」や「次」の損得勘定だけではなく、
未来に選択肢を増やしていく、
経験を積めば積むほどにキャリアパスが増えていく。
そんな決断こそが望ましいのでしょうね。
それでは、また…。
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