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40代・50代医師のキャリアの分岐点でよくある間違いとは?

2021年7月21日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

年を取ると頭が固くなる。
ごく普通のことですよね。

私も52歳になり、
気づかぬうちに相当に頭が固くなり、
もともと頑固なところもありますのでで
よく人の話しを聞いて、
よく人の反応を見るなど
自戒せねばならないなと思ってます。

ただ時代の変化に対応し、
個人の生存戦略を的確に立てるという点では
長く生きてきたほうが有利な面もありますね。

不利なのは自分を妄信してしまう、
古いマインドセットから逃れられないという点でしょうか。

 

本日のブログのタイトルは、
【 40代・50代医師のキャリアの分岐点でよくある間違いとは? 】
といたしました。

 

<目次>
1.隣の芝生は青く見える転職はSTOP!
・高条件、高待遇に騙されない
・引退から逆算したキャリアプランを持とう
2.キャリアの分岐点で見えてくる本質
・仕事最優先の人生でいいのか?
・自分らしいワークライフバランスはどこにある?
*まとめ

 

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1.隣の芝生は青く見える転職はSTOP!

中堅からベテランに差し掛かる40代、50代の医師。

どこに出ても恥ずかしくない症例経験を積み上げて、
先輩、同僚、後輩たちからも頼りにされている事でしょう。

おそらく医療機関側にとっても
是非とも招聘したい年代なんだと思います。

診療の経験値もたっぷりで、
人としても円熟味を増してきて
患者や周囲のスタッフとのコミュニケーションを上手く、
まだ体力的な衰えもそれほどなく、
この先も10年、20年で活躍を見込める。

いくつかの条件付きではありますが、
もし転職をしたら今より年収が上がる可能性は高いです。

ただ年収「だけ」とか年収「最優先」の転職は
絶対に避けるべきです。

考えるべきは「生涯年収」をいかに高めるか?ですから、
もっと幅広い視点で、トータルで考えるべきですね。

それともうひとつ…
職場を変えればバラ色の未来が待っているなんて
これはまずない話しです。

通常、転職をすると
良くなる部分もあれば、
悪くなる部分もあります。

これを見失ってしまうと
転職が目的化してしまい、
今の職場以外ならどこでも良いとなりがちです。

おまけに年収アップとなれば
まあいいか?と思いがちですけど
そういう転職手法は取らないほうが無難ですよ。

いわゆる隣の芝生は青く見える的な転職は
私の経験上でも後悔することが多いのです。

そもそも転職が絶対的に必要だとも思いません。
むしろ今の職場にとどまったほうが
安定かつやりがいのある仕事ができるかもしれませんからね。

ましてや相場以上の高条件には
必ず裏事情が隠されているものです。
その点は要注意ですね。

やはり考えるべきは「キャリアプラン」です。
40~50代となると年代的にもそろそろ
「引退から逆算したキャリアプラン」を模索するのがいいですね。

40代、50代って
そういうタイミングではないでしょうか?

52歳の私としては、
70歳引退、65歳で会長就任、
社長を後進に譲るなんて事を考えてますが、
まあ実現するかは別として
このように長期的なプランを考えていくと
それはそれで仕事に張りが出てきますよね。

 

・高条件、高待遇に騙されない

以前に40代半ばの医師から
今後のキャリアについてご相談を受けたことがあります。

この先生は長く大学医局に在籍しておりまして
特に大きな不満があるわけではなく、
ただ漠然と…
このままでいいのか?
ずっと医局にいていいのか?
そう不安になっていたのだそうです。

小野さんは多くの医師とお話ししているでしょうから
他の先生の事例や生き方を知っていると思うんで
お話しを聞いてみたかったのです。

そうおっしゃってました。

いろいろディスカッションするなかで見えてきたのは、
・教授からかなり期待されている。
・准教授→教授という出世の可能性もある。
・とは言え大学以外の病院にも少し関心がある。
・自分のキャリアで今の年収は妥当なのか?
・家族に楽をさせたい。

医局以外を知らずに過ごしてきて、
すでに退局した先生方の話しを聞いたりして、
ちょっと外の世界に関心が向いたのかもしれません。

ただ私は医局でやれることがあって、
医局で出世の見込みもあるならば、
それを望まないなら話しは別ですけど
まだ続けたほうがいいんじゃないでしょうか?とお伝えしました。

医局を去るのは、
完全にやり切った…と
もうこれ以上は
やることがないくらいの状況になってからで
いいと思いますよ…とも。

それに対して先生も納得されて、
背中を押してくれて有難うとホッとされていました。

ただ…、ただですね、
年収を伺いましたら
ちょっと驚きました。

確かに同年代の先生と比較したら
少ないと感じたのです。

別に仕事は給料だけじゃないと私は思ってますし、
大学病院や自治体病院は
民間病院や開業医と比較すれば
低い水準であるのは事実です。

それにしても…と思える水準だったのです。
大学間でもかなり差があるのでしょうか?
おそらく他大学よりも低めな感じです。

それを隠してもしょうがないので、
この先生には確かに転職すれば収入アップはできそうですが、
収入アップを望むとしても
前提条件として自分は何をしたいのか?
実現したいものは何なのか?
そこを明かにしてからでないと
お金の魔力に翻弄されますから
まずはご自身のキャリアプランを打ち立てましょうと
お話しをしました。

いざとなれば間違いなく年収を上げることはできますから
安心してじっくりと将来設計をして下さい…と。

大事なのはキャリアプランです。
これがないと条件に翻弄されますからね。

 

・引退から逆算したキャリアプランを持とう

40代、50代のドクターって
よ~く考えると長い医師人生のなかでは
ちょうど折り返し地点みたいなもので
まだまだこれからなんですよね。

ストレートに進んだ場合、
医学部卒業24歳、
初期研修医を終えるのが26歳、
それから14、15年経って40代に突入、
24、25年経って50代。

でも医師の場合は定年がありませんから、
どうでしょうね~、引退は70歳前後が多いでしょうか?

80歳でも、90歳でも
現役で頑張っておられる先生もいらっしゃいますけどね。

42.195kmのマラソンに例えると
様子見の前半戦を終えて
トップ集団のメンバーも固まってきて
ここから本当の勝負が始まるというところでしょうか?

誰が集団を抜け出すのか?
ラストスパートは何km付近からか?
自分の残りのパワーはどうか?
ライバルの様子はどうか?

こんなふうにして
ゴールから逆算して、
勝利から逆算して
実に様々なことを考えると思うんです。

これはキャリア上でも一緒ですよね。

仮に70歳で引退するとして、
それまでどんな診療をするのか?
キャリアチェンジは必要なのか?
このままのスタンスで貫き通すのか?
ワークライフバランスはどのあたりでよいか?
何歳で仕事を緩めるか?などなど。

今までの経験を活かしたい、
自分が理想とする医療をしたい、
最後にひと花咲かせたい、
様々な思いを整理して
ご自分らしい無理のないプランを
設計したいものですね。

 

<参考>
40代、50代、60代の医師だからこそのキャリアプラン!

 

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2.キャリアの分岐点で見えてくる本質

マラソンにも20km地点、30km地点、
折り返し地点、40km地点、心臓破りの坂など
分岐点と言えるポイントがありますね。

ここでタイムを確認して、
周囲の状況をよ~く観察して、

さあペースアップするか?
このままのペースを維持するか?

ラストスパートを仕掛けるか?

そんな判断をしている事でしょう。

これはキャリアでも、人生でも、
同じではないでしょうか?

フェーズフェーズで振り返る。
45歳で、50歳で、55歳で、
子どもが大学生になったら、

子どもが社会人になったらなど
振り返るべきポイントはいろいろありそうですね。

若い頃と違って
体力は段々と落ちていきますし、
目が付いていかなくなるとか、
手が微妙に震えてしまうとか、
精神的にも粘り強さがなくなったり、
疲れが溜まりやすくなったり、
集中力が以前ほど続かなかったりし始める40代、50代。

タイミングを見計らって
時々ゆっくりと振り返ってみることをおススメします。

 

・仕事最優先の人生でいいのか?

今の40代、50代の医師は
いわゆる昭和の価値感の中で生きてきて、
結構理不尽な思いをしてきたものの
時代が変わってしまって
後輩たちとは違うスパルタ教育を受けた
最後の世代と言えるかもしれません。

私も多くの先生から様々なお話しを伺ってますが、
月の半分くらいの当直回数であったり、
土日など全く関係ない連続勤務であったり、
研修医時代は病院に住んでいたとか、
驚くほどのパワハラやセクハラなど
少し前まではとんでもない事が現実としてあったのですよね。

今なら訴訟になったり、
犯罪になることも少なくありませんでした。

そういった日々に耐えてきたからでしょうか?
ハードワークを何とも思わない先生もいて、
週6.5日働いているとか、
仕事ばかりの生活が普通になっているケースもありますね。

もちろん本人がいいなら
外野が口を挟む必要はないのですが、
本人だけじゃなく家族のことを思えば
先生、少し働き方を緩めて
家族との時間を作ったら…と
つい言いたくなることもあります。

ライフプラン。
それをベースにしたキャリアプラン。

若い頃とは違いますし、
これからはさらに知力、体力、精神力が
段々と落ちていくわけですから
自分の心身を労わることも含めて、
生活設計、人生設計を見直してもよいかもしれませんね。

 

・自分らしいワークライフバランスはどこにある?

ワークライフバランスが叫ばれるようになった昨今、
過重労働が続いて過労死になったり
残業代を支払わなかったりするのは
そりゃ大問題です。

しかし強靭な心身を持ち、
ガムシャラに働きたい人の意欲を減退させるのは
それはそれでもったいない気もします。

医師の働き方改革でもそうですが、
私は全国一律の施策では
実効性があまり高くないのではないかと思ってます。

むしろある程度のルール化のなかで
個人が働き方を選択できるようにすべきではないでしょうか?

これだけ価値観が多様化していて、
望む未来や生活も個々でかなり違うのですから
1つのルールで縛るのには限界があると思うんです。

まあこれも我が国の官僚には理解できないのでしょうし、
官僚自体が旧態依然のなかで動いてますので
敷かれたレールの上でしか立案できなのでしょうね。

だから医師の残業時間の上限も現場から見たら
はあ?というような設定がなされるのです。

これは医療機関も同様ではないでしょうか?

ごく一部、真剣に医師の定着率向上を目指して
適正な働き方を制度化している真っ当な医療機関もありますが、
定額働かせ放題のような
医師をコマのひとつとしか考えていないところもありますよね。

少し前に東京女子医大が世間を賑わせましたが、
ハッキリ言って経営者の人格を疑います。

当直のドクターを減らせ!などの指令も飛んでいるらしいですからね。
名門大学も落ちるところまで落ちている感があります。

このようにワークライフバランスを
国や医療機関から与えてもらおうとしても期待薄です。

それどころかワークワークワークと求められて
ライフがごっそり欠けてしまう可能性も高いです。

やはり我が身を守るのは自分だけ。

主導権を職場から取り返し、
主体的にキャリア設計をするほうが
自分らしいワークライフバランスを手に入れることが
確実にできるように思うのです。

今までは「 職場 > 個人 」という構図が
当たり前のように成立していましたが、
そろそろ個人が力を持ってもいいんじゃないでしょうか。

特に40代、50代の経験豊富な医師は…です。

個々がキャリアアンカーを見つけて、
そこから導き出される自分らしいキャリアプランを打ち立て、
実現するためのキャリアパスを描いていく。

職場に選ばれる自分ではなく、
職場を選んでいく自分。

寄らば大樹から脱して、
自分らしい医師人生を送っていくことが
経験豊富な40代、50代の医師には
実現できると考えています。

ただしキャリアプランを見い出せれば…ですけど。

キャリアの分岐点で
昭和のマインドセットから脱却できねば
未来が犠牲になると思います。

 

<参考>
医師のキャリアの分岐点?キャリアを考えるのに遅すぎるなんてありません!

 

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*まとめ

知力・体力・精神力が
少しずつ衰えていく40代、50代。

症例経験が豊富で
どこに出ても恥ずかしくない
スキルや技術を持っている40代、50代。

自分自身に複数の選択肢を与えて、
最適な道を選んでいただきたいです。

医師をコマのように扱い、
使い捨てにするような
そんな職場を見限って
オリジナリティ溢れる自分らしい医師人生を手に入れる。

私どもはキャリアプランを武器に
新たな人生のチャレンジを成功させるために
医師の転職支援と、
クリニック開業支援を行っています。

まずはキャリア相談で
ご自身の可能性と選択肢を見つけてみませんか?

それでは、また…。

 

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