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クリニックの開業準備に取り掛かるまでの期間に何をすべきか?

2021年8月11日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

備えあれば患いなし。

誰もがよくわかっているはずなのに
意外と見逃がしがちなのが「準備」と「計画」ですね。

でも初めてすることなら
何を「準備」すべきなのか?
どのように「計画」をすべきか?
よくわからないというのが普通の姿です。

今回はクリニックの開業について
どう「準備」して
どんな「計画」をすべきなのかを考えました。

本日のブログのタイトルは、
【 クリニックの開業準備に取り掛かるまでの期間に何をすべきか? 】
といたしました。

<目次>
1.クリニックの開業を考え始めた!?
・なぜ開業したいのか?
・情報収集は念入りに!
2.開業準備に取り掛かる前に考えておくべきこと
・どんなクリニックを作りたいのか?
・患者ターゲット、開業物件、開業コンサルタント、資金調達
*まとめ

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1.クリニックの開業を考え始めた!?

おぼろげながらも近い将来に
自分のクリニックを開業することを考え始めた…。

さあ、何をしましょうか?

いろいろあると思いますし、
これが正解だ!というものがあるわけでもなく、
あれもこれもやっておくのが良いと思います。

今回は開業準備に入る「前」に何をしておくと良いのか?
ここに焦点を絞って考えてまいります。

なにせクリニック開業の形というのは
10件の開業があれば10通りありますし、
100件の開業があれば100通りあるのですね。

ですからあくまでも一般論にはなってしまいますけど、
まずスタンダードな流れを知った上で
ご自分なりの「準備」と「計画」を練り上げて
実行していただくのがよいと思います。

・なぜ開業したいのか?

「開業医」になるということは、
「経営者」になるということです。

医師であれば「開業医」になることは
それほど特別な知識や経験が必要ではありませんので、
ほとんどの先生が「準備」は問題ないと思います。

強いて言うならば、
・クリニックでの勤務経験
これはあったほうがいいです。

別に「常勤医」として働かずとも
「定期非常勤」などのバイトで
クリニックで診療して、
患者やスタッフの流れを把握したり
診療スタイルを理解できるといいですね。

もうひとつは
・診療報酬の点数
この知識は身に付けておいたほうがいいです。

どうしても大学病院など大きな病院で勤務していますと
この検査がいくらなのか?
この処置でいくらなのか?
こういった点には鈍感であったりしますね。

ですから将来に開業を考えるのであれば
普段から意識して「診療報酬点数」について
しっかりと理解されておくといいですね。

「開業医」になるために必要な点は
細かい話しを除けば
この2点で充分かと思いますが、
では「経営者」になるためには
どんな知識や経験、スキルが必要でしょうか?

私は重要なのは2点であると考えておりまして、
・経営者としてクリニックを運営する「覚悟」と「意欲」
・マーケティングとマネジメントの「知識」
これが大きなポイントであると考えています。

ちょっと精神論にはなってしまうのですが、
この「覚悟」と「意欲」はとても重要です。
もう開業医になるための大前提と言ってもいいでしょう。

私はよく「デモシカ開業」は避けましょうとお話ししますが、
開業でもするか…とか、
開業しかないか…という
こういったモチベーションでは
競合医院が増えている昨今、
なかなか競争に勝てないと思うのです。

何が何でも成功してやるとか、
地域の患者さんに選ばれるクリニックになるとか、
こういった「覚悟」と「意欲」は必須と言わざるを得ません。

もちろん最初は「デモシカ開業」だったけど、
その後にリサーチをしていくなかで
モチベーションがグッと上がるというケースもありますから
こういう展開はよろしいかと思います。

それとマーケティングやマネジメントに関してですが、
これも正解があるものではありませんけど、
知識として持っておいたほうが良いです。

よく開業本とか、開業セミナーは必要か?と聞かれますが、
私はこれらよりもマーケティングやマネジメントを学ぶほうが
後々ずっと役立つのではないかと考えています。

・情報収集は念入りに!

今まで述べてきたこと、
こういったものが開業準備に必要なノウハウであり、
有益な情報収集であると思います。

開業準備の「前」には
こういった情報収集が欠かせません。

しかしサイトや書籍やセミナーに参加すると
全く真逆のことを述べていたり、
微妙に内容が違っていたりすることは多いと思われます。

こうして戸惑ってしまい、
開業に対する意欲が減退したりしますが、
これは前述したように
10件の開業があれば10通りの形があるからなのです。

どちらかが正解で
どちらかが間違いであるというものでもありません。

ですから私は開業本や開業セミナーよりも
マーケティングやマネジメントを学んだほうが良いと
いつも述べているのです。

開業準備には
「理論」と「肌感覚」の両方が必要です。

理論のほうは
先生方の得意とするところですが、
開業に関する肌感覚というのは
なかなか難しいと思います。

でもこれってかなり重要です。
私は当ブログであったり、
下記でご紹介するyoutubeチャンネルで
この肌感覚についても情報発信をしていますが、
WEB上を探しても
理論に対する説明はあっても
肌感覚に対する説明はほとんどないのですね。

<参考>
ジーネットTV クリニック開業

でも情報収集としては
実はこの肌感覚は重要ですし、
経営者は経営分析だけできればいいわけではなく、
それこそ直感で決断していかねばならないことも多いので、
是非ともこの肌感覚に慣れていっていただきたいです。

例えば開業物件を決める際には
診療圏調査などの理論も大切ですが、
現地に足を運び、住民層や人流をよく観察し、
これなら行ける!という肌感覚こそが
最後の後押しになったりします。

多角的な情報収集が必要ですね。

<参考>
ジーネット過去ブログ クリニック開業編

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2.開業準備に取り掛かる前に考えておくべきこと

続いてクリニックの開業準備を始める前に
じっくりと考えておくべきことについてご説明します。

これもひとつやふたつではなく、
いくつもあるものですから
ここで紹介し切れるものではありませんが、
代表的なもの、必須なものについて考えます。

・どんなクリニックを作りたいのか?

当たり前と言えば当たり前ですが、
まずは「どんなクリニックを作りたいのか?」から
熟慮するのがいいですね。

「どんな?」と言っても
考えるべき点は数多いと思います。

むしろより多くの「どんな?」を
このタイミングで手に入れることは大事ですね。

例えば「地域に愛されるクリニック」と考えるならば
ここからさらに深掘りして、
どんな方々に、どのように愛されるのか?
そのためには何をすればいいのか?と考えて
スタッフはどんな方々に来てもらって
どのような教育をして
どのように評価し、報いていくのか?

あまりガチガチに考える必要はありません。
それこそこの段階では夢物語でいいと思うんです。

こういうのいいよね?
こんなふうにしたいよね?

このようにアイデアをたくさん出していきましょう。

できることならそれを「書く」ことをお勧めします。
別に決められたフォーマットがあるわけではありませんから、
思いついたことをメモレベルで構いませんので
どんどん書いていきましょう。

スマホのメモアプリを使ってもいいですし、
Wordで箇条書きしてもいいですね。

それがゆくゆくは経営理念や経営方針、
そして事業計画に繋がっていくと思います。

私どもの場合は、
コンセプトシートというひな型を用意して
開業支援をご依頼いただいた先生には
これを書いてもらっています。

そしてこのコンセプトシートを元にして
じっくりとディスカッションを行い、
方針を固めてから開業準備を進めるようにしています。

<参考>
「クリニック開業準備の注意点」についてのインタビュー記事!

・患者ターゲット、開業物件、開業コンサルタント、資金調達

どんなクリニックを作りたいのか?

まずはフリーハンドでいろんなことを考えていくなかで、
ある程度のアイデアが出てきましたら
この4つのポイントを意識して整理すると良いと思われます。

① 患者ターゲット
② 開業物件(開業地)
③ 開業コンサルタント
④ 資金調達

まず患者ターゲットですが、
どうしても想定していた通りとは
ならない可能性があるのが悩ましいですが、
それでもメインのターゲットは考えておきたいですね。

ターゲットが定まらなければ
集患マーケティングがブレます。

あまりにも広すぎるターゲティングですと
集患マーケティングの費用がバカ高く付きます。

先生が診察したいベストの患者ターゲットを絞り込み、
その方に向けた集患マーケティングを考えましょう。

それでもターゲット外の患者さんも来院するものです。

次に患者ターゲットが決まれば
そういった方々が多いと思われる開業地を
少しずつ絞り込んでいきたいですね。

まずはエリアをある程度絞り込んで
その中で開業物件を探すのがいいです。

例えば東京近郊で考えるならば
絶対に品川駅の南口がいいとか、
中野駅から5分圏内がいいとか、
ここまで絞り込みすぎると
むしろ開業物件が見つからない可能性が出てきます。

そうではなく、杉並区か、練馬区か、板橋区のいずれかがいいとか、
千葉県の西北部、松戸、柏、市川あたりがいいとか、
東急東横線沿いの武蔵小杉駅から菊名駅の間がいいとか、
これくらいのエリアでの絞り込みで充分です。

またこれが複数あっても良く、
世田谷区か、もしくは調布市、府中市がいいとかですね。

あくまでもベースには
望ましい患者ターゲットが多そうであるという観点が必要です。

そして開業地をどう決めて、
開業物件をどう探すかを考えていくと
自分1人で動くのがキツくなってきます。

そこで開業準備を進めるパートナーとしての
開業コンサルタントを選定したほうが良いと考えます。

経験豊富で有能な開業コンサルタントならば
その地域は競合が多くておススメできませんとか、
そのエリアは集患としても有望ですし
競合医院もそれほど多くないので期待が持てそうですから
詳細の診療圏調査を取ってみましょうなどと
プロの視点でアドバイスをしてくれるはずです。

最後の最後に決断するのは
もちろん先生ご自身なのですけど
決断の前はプロの有益な情報も含めて
多様な情報を得た上で決めたほうがいいですね。

ここまで来ると
開業準備に必要な資金がいくらくらいなのか?
どの銀行に融資を申し込むのがいいか?という
いわゆる資金調達に関しても検討なさるのがいいでしょう。

昨今では銀行融資もひと頃と比較して
厳しくなってきたと聞きます。

実際に1~2年前までは
クリニック開業に向けての融資に積極的だった某銀行が
最近はこの分野からは撤退したなんて話しもあります。

ですから多少なりとも自己資金を用意して、
無駄な初期投資をせずに
厚めの運転資金を持つようにするのがいいです。

住宅ローンや自動車ローンくらいは問題とはなりませんが、
投資のために融資を受けているとなると問題です。
特にマンションなど、不動産投資はしないほうが無難です。
銀行は他から多額の借り入れがあることを嫌がりますので。

またこの段階になると
金額の大きい必要経費についての見積りも必要となります。
内装工事費用や医療機器などですね。

ここからは具体的な開業準備に差し掛かりますので
今回のブログでは割愛しますが、
こういった流れは開業準備を進める前に
理解しておくといいですね。

この中で絶対に妥協してはいけないのは、
② 開業物件(開業地)
③ 開業コンサルタント
この2つです。

開業地、開業物件は
基本的には引退するまで、
それくらいに長い期間を掛けて
クリニックを経営するのですから
条件的にオイシイとか、
好きな街なんだよねとか、
こういった理由だけではなく
総合的な視点から納得できるところを選んで下さい。

また開業コンサルタントは
開院するまでのパートナーですから
心から信頼できる人、安心できる人、任せられる人が
見つかるまで探し続けて下さい。

有能なコンサルタントと無能なコンサルタントでは
天と地ほどの違いがあります。

フィーが安いからここでいいやとか、
大企業だから大丈夫だろうとか、
このような選び方をしてしまうと
開業準備期間中にトラブルが起きたり、
信頼関係がなくなったりしかねません。

開院まで納得できるサービスを受けることができるのか?
このサービス内容と
担当のコンサルタントの力量で判断するのがいいですよ。

<参考>
クリニックの開業コンサルタントの選び方!

クリニック開業 クリニックコンセプト クリニック事業計画 クリニック開業コンサルタント クリニック開業相談 クリニック開業支援 クリニック開業準備 クリニック開業物件 クリニック開院 開業医 ジーネット株式会社

*まとめ

基本的にクリニックの開業は
一生に1度の大イベントです。

誰もが初めて行うわけですから
慎重になるのは当然ですし、
開業準備に入る前の「準備」が大事になります。

しっかり情報収集して、
心からの納得感を持って取り組むのがいいですね。

まあ当ブログをお読みになって下さっている先生は
ここに辿り着いた情報リテラシーをお持ちなわけですし、
今までもクリニック開業に関するブログは何件も書いてますので
相当に準備はできているのではないかと思います。

あとは「覚悟」と「意欲」を持って、
良き開業コンサルタントとともに
妥協せずに開業物件を探す
タイミングを計って
1歩を踏み出してもいいかもしれませんね。

それでは、また…。

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