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医師が他者の退職理由を活かす効果的な方法とは?

2021年9月8日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

私が転職エージェントの一員となって
早くも20年近くとなります。

前半の7年半ほどが
士業、法律関係者の転職支援。
その後はずっと医師を中心とした
医療従事者の転職支援。

あっという間にも思えますし、
ずいぶん長くこの業界に従事してきたとも言えます。

イチ営業マンからスタートして、
プレイングマネージャーから管理職、
経営幹部から経営者まで
様々なポジションでこの仕事に携わってきて
とても経験値を高めることができましたし、
若い頃には見えなかったもの、気づけなかったものも
この年になって理解ができるようになってきました。

今は経営者ではありますが、
バリバリのプレイング社長です(笑)。
でもこんな私だからこそできるものがあるんですね。

スペシャリストである医師を支える
ゼネラリストとして機能すべく
今後も精進いたします。

本日のブログのタイトルは、
【 医師が退職する理由を活かす効果的な方法とは? 】
といたしました。

<目次>
1.それぞれの医師の退職理由
・なぜ辞めるか?から見えてくるもの
・これが医師の退職理由ベストテン
2.他者の退職理由をいかに活かすか?
・辞めたい理由には共通点がある?
・キャリアアンカーを明確にして退職を防ぎましょう。
*まとめ

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1.それぞれの医師の退職理由

きちんとカウントを取ってきたわけではありませんが、
たぶん私が転職のお手伝いに関わった方は
2000名や3000名は優に超えていると思います。

実際に転職はしなかったけれども
キャリアのご相談に乗らせていただいた方は
それ以上の数に上ります。

そういう意味では関わりを持った方は
1万人を超えているかもしれません。

どうだ!という話しではなく
長くやってれば当然に数は積み上がりますけど、
私としてはもし何か自慢できることがあるとするならば
多くの方に誠実に向き合ってきたことだと思ってます。

その中で…
なぜ辞めたいのか?
どうして辞めたのか?
この議論は喧々諤々してきましたね。
転職を検討し始める出発点はここですから。

今回は医師の退職理由について考えてまいります。

・なぜ辞めるか?から見えてくるもの

過去、実に様々な退職理由を伺ってきました。
また転職サイトなどをチェックしていると
いろんな退職理由が書かれていたりもします。

え!そんなんで辞めちゃうの?という
軽薄な理由もあれば、
それは辞めなきゃいけないでしょという
深刻な理由もありました。

軽いからダメ、
重いからいいというものではありませんが、
他者がどんな理由で退職を考えているのかは
知っておいて損はないでしょう。

なぜならキャリアプランとは
過去を分析し、
現在の状況を冷静に把握し、
その上で未来を創り出していくべきだからです。

他者の事例から学べることも少なくありませんし、
自分に当てはめてみることで
現状を冷静に、客観的に考えることにも繋がります。

他の人がどんな理由で退職したのか?
何をきっかけに転職を検討し始めたのか?
次で見てまいりましょう。

・これが医師の退職理由ベストテン

それでは私が思う医師の退職理由ベストテンを
ここでお知らせいたします。

1、心身の疲弊、燃え尽きてしまった、燃え尽き寸前
2、ハードな勤務と収入のバランスが取れていない
3、パワハラ、アカハラ、セクハラなどのハラスメント
4、今の勤め先にホトホト愛想が尽きた
5、専門医、学位を取得しお礼奉公が済んだ
6、経営陣や上司との対立、人間関係の悪化
7、将来的にクリニックを開業したく経験を積みたい
8、ここでは成長できない、スキルアップを図りたい
9、子供が生まれた、親の介護などプライベートの変化
10、今の勤め先がM&Aされた、閉院した

いかがでしょうか?
もちろんもっと細かく見ていれば
様々な理由があるんです。


私は隣の芝生が青く見える的な
安易な転職には反対です。

しかし転職相談をお受けしていて
これは転職すべきとおススメするのが
・心身の不調
・ハラスメント
この2点です。

その意味では「1」と「3」が該当しますね。

これはもう我慢しても
決してよいことがないと思うんです。

業務上で耐えるべきところは
いろいろあるとは思いますけど、
心と身体が不調になるまで追い込まれたり、
各種ハラスメントが常態化するようなところは
耐えることでむしろリスクが増大しますね。

このケースでは我慢がやぶへびになりますので
早期に見切ったほうが良いというのが私の考えです。

次に多いのは給与への不満ですね。
これは働く人間として
ビジネスパーソンでも変わりません。

なぜか医師の場合は
入職時から給与が上がらないとか、
当初の想定よりもハードに働いているのに
給与は全く変わらないというケースが
わりと多いんですよね。

このあたりは医療機関の人事における
今後の課題ではありますが、
適切な評価システムが必要になると思います。

ただ私は年収アップのケースで
いつもアドバイスをさせていただくのは、
「今」とか「次」の年収だけではなく
「生涯年収」が大事ですよという事です。

当ブログでも、youtubeでも
何度となくお話ししていますけど
アーリーリタイヤできるほどに
何十億とか、何百億とか稼げるなら話しは別ですけど
そんな方は滅多にいませんよね。

50代、60代、70代になった時に
いくら稼げる自分でいれるか?
この視点を持って
中長期的なキャリアプランを模索するのがベストです。

あとは将来的な開業を目指しての
経験値を高めるための転職というのもあります。

これはご自身のプランに沿っていますから
わりと良い理由と感じます。

その他、人間関係の悪化や成長できない環境であるとか、
専門医や学位を取得したので環境を変えたいというのは
ひとつ間違えると独善的になりがちですから
できることなら第三者の見解を得た上で
冷静に判断なさるのが良さそうです。

それとプライベートの変化というのは
特に女性医師に多いですね。

結婚、出産、介護など
人生のステージの変化に応じて
仕事内容や職場を変えざるを得ないケースもあります。

その際も中長期的な視点を持って
状況に対応するだけでなく、
中長期的な展望も持てるといいですね。

最後に昨今では医療機関の経営環境も
年々厳しくなっています。

よって閉院、M&A、診療科目の閉鎖など
想定外のことが起こるケースもあり得ますね。

さすがにこのような状況では
次の職場を探さざるを得ないですが、
早く仕事を見つけなきゃと焦るのではなく
次の5年、10年というスパンで
どうご自身のキャリアをより良いものにすべきか?
まさにキャリアプランを考えるのが良いでしょう。

<参考>
医師が転職を失敗しない「10のチェックポイント」を考えてみた!

医師転職 医師退職 医師キャリア 転職相談 キャリア相談 転職エージェント 医師紹介会社 キャリアプラン 退職理由 退職要因 ジーネット株式会社

2.他者の退職理由をいかに活かすか?

もっと詳細に渡ってみていけば
10どころか、20でも、30でも退職理由はありますが、
あまりレアケースを述べるよりも
傾向と対策をしっかり練り上げるためには
シンプルなほうが良いと考えました。

おそらくこの10の退職理由も
何か1つだけ突出しているというよりは、
複合的なケースも多いと思うんです。

大事なのは
次の職場に何を望むのか?
自分にとって最適な職場はどんなところなのか?
ここを明らかにすることです。

これができると
プランやビジョンが見えてきて
職場探しがしやすくなります。

間違っても情報不足の中で
何件かの求人から致し方なく選ぶという
間違った転職手法は取って欲しくありません。

残念ながら大手のエージェントは
こういう手法しかできないのですが…。

・辞めたい理由には共通点がある?

だいたい辞めたい理由には共通点がありますね。
やはり人間だもの、そりゃそうです。

ただ共通点はありながらも
他者は許容できても自分は許容できないとか、
他者は許せなくても自分は許せるとか、
そういった個性というか
方向性は人によって多少違いがありますね。

他者の退職理由から学ぶと言っても
わざわざ自分らしさを失う必要はありません。

実際に働くのは自分なのですから
大事なのは自分らしさです。

ただ冷静さと客観性を手に入れるためには
他の方がどんなことを考えて辞めるのかは
知っておくといいのですね。

それが今すぐに役立つものではないかもしれませんが、
キャリアって数十年、何十年も続くわけですから
働いていて悩ましく思うとき、
こんな職場でいいのだろうかと疑問を感じたとき、
きっとそう言えば他の人は
こういう時に退職を検討するんだったなと
思い出せば冷静さを取り戻せます。

これはある意味でのキャリアリテラシーでもあり、
こういった発想は必ずどこかで役立つものなんです。

・キャリアアンカーを明確にして退職を防ぎましょう。

当ブログでは何度となくお伝えしている
「キャリアの4ステップ」。

私は「超」重要と考えておりますので
何度となくおさらいします。

まずは多様な経験を積み、
視野を広げ、感性を研ぎ澄ませるための
①キャリアドリフト

次にキャリアドリフトしたからこそ手に入れた
自分ならではの価値観や判断基準である
②キャリアアンカー

確固足る方向性や
ビジョンが見えてきたらこそ明らかになってくる
③キャリアプラン

到達点が見えてこそ
キャリアを具体化した
④キャリアパス

①キャリアドリフト
  ↓
②キャリアアンカー
  ↓
③キャリアプラン
  ↓
④キャリアパス

この順序を私は「キャリアの4ステップ」と
定義づけているのですが、
もちろんすべてのステップが大切なんですけど
やはり最重要なのは「キャリアアンカー」です。

自らのキャリアを形成する際に最も大切です。
他に譲ることのできない価値観や欲求、
また、環境が変わっても自己の内面で不動なもの。

一般的には下記の8つのカテゴリーに分けられます。
・専門・職能別 → 自分の技能・専門性の活用
・全般管理 → 組織の中で責任ある役割を担
・自立・独立 → 自分のやり方
・保障・安定 → 経済的な安定
・独創性 → クリエイティビティ、新規性
・奉仕・社会貢献 → 社会への貢献や奉仕
・純粋な挑戦 → 解決困難な問題へのチャレンジ
・ライフスタイル → 個人の欲求と家族・仕事とのバランスの調整

これも何かひとつだけという事ではなく、
複合的であって良いと考えます。

大事なのは自分らしさであり、
自分ならではを追求すべきです。

自分が譲れないものは何か?
優先順位はどうか?

キャリアドリフトは
キャリアアンカーを見い出すために必要であり、
キャリアアンカーが見い出せれば
キャリアプランやキャリアパスも
自ずと切り拓いていけるのです。

白紙の状態から
キャリアアンカーを見つけていくよりも、
他者の退職理由、
つまり我慢ならないものが何か?
ここを知っておくと
あ、自分もその傾向があるなとか、
あ、自分とは違う考えだなというところが
見えてきますね。

これが重要です。
自分を考える、振り返る際にも
基準のようなものがあるとしやすいですよね。

このために他者の退職理由を知っておくといいと思います。

<参考>
パラレルキャリアやスラッシュキャリアを医師人生に活かしましょう!

医師 退職 転職 キャリア相談 転職相談 退職相談 退職準備 退職スケジュール 転職理由 転職活動 転職エージェント 紹介会社 転職支援 転職斡旋 ジーネット株式会社

*まとめ

今回は他者の退職理由を参考にして
自分自身のキャリアに活かすというテーマでした。

これは結構大事かもしれないと思い
思わず動画も撮影しました。
ジーネットTV

当ブログを中心にして
様々なツールで情報発信をし続けておりますが、
最近はyoutubeを見てくれて
お問合せを下さる先生が増えております。

やはり動画の時代なんですね。
でもたまにはブログも読んで下さいね(笑)。

youtube以外では
twitterfacebook経由のお問合せも多いです。

やはり求人で医師を釣ろうとするのではなく、
転職や開業のノウハウや事例を事前に提供し
リテラシーを高めていただくための情報発信が
必要とされているんだなとつくづく思います。

求人案内しかできない、しない大手エージェントや
物件案内しかできない、しない開業コンサルには
耳の痛い話しだと思いますけど…。

これからも参考にしていただける
有用な情報発信を続けてまいります。

それでは、また…。

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