おはようございます。
医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
これからの相応しい働き方って
非常に難しいと思います。
日本経済が落ち込んで
世界の中でも中位国になり下がるなかで
おそらく限られたパイを取り合う構図は
年々と強くなっていくかもしれません。
寄らば大樹は崩壊しつつあり、
個人のキャリア設計も
1度身に付けたスキルが通用しなくなる事もあり
キャリア自体が二毛作、三毛作となりつつあります。
ましてAIは私たちの生活に進出してきて
我々の仕事を奪うとも言われていますね。
どう働くか?
これからの時代は、
私たち個々のキャリア論、仕事観、職業観、労働観などが
相当に問われていくように感じています。
そこで本日のブログのタイトルは、
【 AIに取って変わられずに仕事ができるスキルとは何か? 】
といたしました。
<目次>
1.AIに仕事を奪われる近未来は来るのか?
・定型的な仕事は危ないのか?
・人にしかできない仕事って何だろう?
2.医師はAIに変わられるのか?
・ロボットを活用する側に立つ!?
・人にしかできない医師の仕事とは?
*まとめ
目次
1.AIに仕事を奪われる近未来は来るのか?
古くは産業革命もそうですし、
小さな革命としては
石炭から石油へ
紙からデータへ
レコードからCDへ
ガラケーからスマホへ
アナログからデジタルへ…など
人類はこうして進化してきたんですよね。
その過程では、
ラッダイト運動のようなものも起こりましたし、
反対派も決して少なくなかったと思います。
だって長年してきた仕事を失う人から見たら
冗談じゃない!って話しでしょうからね。
それでも時代は流れていく。
社会は変革していく。
いつの間にか浸透しているAI…。
果たして私たちの仕事を奪うのでしょうか?
情報革命はどんな社会を作るのでしょうか?
私の個人的な見解ではありますが、
いろいろ考えてみます。
・定型的な仕事は危ないのか?
以下の職業は
AIによってなくなる仕事と言われているようです。
・事務員(一般・医療・経理など)
・受付
・駅務員機械工業管理人(マンション・寮・駐車場)
・金属加工業
・建設作業員自動車工(組立・塗装)
・警備員
・新聞配達員
・測量士
・タクシー運転手
・電車運転士
・路線バス運転者
・配達員(宅配便・郵便・バイク便)
・データ入力係
・ホテル客室係
・めっき職人
・レジ係 など
<参照>
AIで変わる仕事
どうなりますかね~?
それぞれの職業が今後どうなるかまでは
私にはわかりませんが、
総じて言えるのは
定型的な仕事はAIに駆逐されると言われますね。
これはAIだけでなく
ITをはじめ
システム化が進めばいかんともしがたい
ある種の宿命的なものも含まれますが、
抗うなら相当の差別化と特殊な強みがないと
やはり厳しいのだろうなと思います。
いくら反対をしても
社会全体としてのメリットが大きく、
その利益を享受する国民が多いならば
よほどのデメリットがない限りは
残念ながら進んでしまうのでしょうね。
であるならば抗うよりも
乗っかってしまったほうが良いとは思います。
良いとは思いますが、
どうしても腑に落ちないというか、
納得できない方々の気持ちもわからなくもありません。
しかし歴史を振り返れば
個人の納得は別にしても時代は移り変わります。
ニッチ戦略で勝ち目が見い出せるならよいですが
そうでないなら時代の波に
自分を乗せてしまったほうがよいでしょう。
AIは定型的な仕事に強いです。
それどころか非定型的な領域にも
段々と進出してきているのが現実です。
良くも悪くもではありますが、
確実に私たちの仕事が成り代わっていくと思います。
前述した職種だけではなく、
思いもよらない仕事がAIに置き換えられる可能性は
小さくはないかもしれません。
やはりポイントは
人にしかできない仕事って何だろう?でしょうか。
プログラミング不可能なもの。
いったい何があるでしょうか。
・人にしかできない仕事って何だろう?
AIに置き換わられる仕事、
AIに置き換えられない仕事を
もう少し調べてみましたら
野村総合研究所のレポートを発見しました。
これ2015年に出されたレポートですから
人工知能もより発達しているでしょうし、
もしかしたら代替可能な職業は増えているかもしれません。
代替可能性が高いと言われる職種は前述しましたので
ここでは代替可能性が低いと言われる職業を羅列いたします。
・アートディレクター
・アウトドアインストラクター
・アナウンサー
・アロマセラピスト
・犬訓練士
・医療ソーシャルワーカー
・インテリアコーディネーター
・インテリアデザイナー
・映画カメラマン
・映画監督
・エコノミスト
・音楽教室講師
・学芸員
・学校カウンセラー
・観光バスガイド
・教育カウンセラー
・クラシック演奏家
・グラフィックデザイナー
・ケアマネージャー
・経営コンサルタント
・芸能マネージャー
・ゲームクリエーター
・外科医
・言語聴覚士
・工業デザイナー
・広告ディレクター
・国際協力専門家
・コピーライター
・作業療法士
・作詞家
・作曲家
・雑誌編集者
・産業カウンセラー
・産婦人科医
・歯科医師
・児童厚生員
・シナリオライター
・社会学研究者
・社会教育主事
・社会福祉施設介護職員
・社会福祉施設指導員
・獣医師
・柔道整復師
・ジュエリーデザイナー
・小学校教員
・商業カメラマン
・小児科医
・商品開発部員
・助産師
・心理学研究者
・人類学者
・スタイリスト
・スポーツインストラクター
・スポーツライター
・声楽家
・精神科医
・ソムリエ
・大学・短期大学教員
・中学校教員
・中小企業診断士
・ツアーコンダクター
・ディスクジョッキー
・ディスプレイデザイナー
・デスク
・テレビカメラマン
・テレビタレント
・図書編集者
・内科医
・日本語教師
・ネイル・アーティスト
・バーテンダー
・俳優
・はり師・きゅう師
・美容師
・評論家
・ファッションデザイナー
・フードコーディネーター
・舞台演出家
・舞台美術家
・フラワーデザイナー
・フリーライター
・プロデューサー
・ペンション経営者
・保育士
・放送記者
・放送ディレクター
・報道カメラマン
・法務教官
・マーケティング・リサーチャー
・マンガ家
・ミュージシャン
・メイクアップアーティスト
・盲・ろう・養護学校教員
・幼稚園教員
・理学療法士
・料理研究家
・旅行会社カウンター係
・レコードプロデューサー
・レストラン支配人
・録音エンジニア
敢えてズラズラっと書きましたが、
世の中にはいろんな職業があるんですね…。
まずこの点に驚きました。
それと医師をはじめとして
医療関係の職業もかなり選ばれてますね。
総じて人にしかできない仕事、
感情に寄り添うというところが
大きな分岐点になるのではないかという
仮説が立てられそうですね。
<参考>
医療におけるAIの役割についての考察
2.医師はAIに変わられるのか?
何年も前から
医師はAIに変わられるのか?という問いはありましたが、
前述したように全般的には
変わられない!という結論でよろしいかと思います。
しいて言うなら
病気を発見する、
検査をして診断を付けるところは
AIに任せる事ができるようになるかもしれません。
しかし患者との対話に基づいて
状態や希望を考えながら総合的に判断し、
治療方針を決めていくことは
人である医師にしかできないことですよね。
つまり一部代替はされるかもしれませんが、
完全に医師に成り代わるAIは
まだまだ不可能ではないかと考えます。
・ロボットを活用する側に立つ!?
検査から診断、そして治療。
このプロセスの中で
ロボットが活躍しそうなのは治療のところ、
特に手術でしょうか?
ダビンチを始めとして
ロボット手術は広がりそうですね。
手術のほとんどがロボットになるなんて思いませんけど
人が不得手な領域や
人の技術的な弱点を補えるところでは
徐々に拡散していくのではないかと考えます。
あとはスピードと正確性でしょうか。
とはいえまだまだロボットに全てを任せる訳にはいきませんから
やはり人がロボットを扱うのですよね。
であるならばロボットを扱う術者を目指すという
キャリア設計はありなのだろうなと思います。
・人にしかできない医師の仕事とは?
しばらくは医師の業務の一部に影響はあっても
完全にAIに置き換わられることはないでしょうね。
そしてどんなに進化しても
人にしかできない領域は残っていくと思われます。
私は残るとことしては
「感情」を読み取るという点ではないかと考えています。
例えば外来での問診ですが、
患者は必ずしも正しい事を述べる訳ではありませんし、
意図せずに間違える事もあるでしょうし、
痛みや症状を伝えようとしても
適切な言葉にならない事もありますよね。
それを「察する」というのは
人にしかできないところではないでしょうか。
また本当は嫌なんだけど
思わずYESと言ってしまうとか、
理解できていないのに
わかりましたと言ってしまうなどもありますよね。
AIなら了承したと判断して
次に進んでしまうのでしょうが、
人であれば、
本心からのYESではないなとか、
理解度は決して高くないなと判断して
さらに詳細の説明をしたりできますよね。
医師と患者の関係性を考えると
こういったシーンは多いことと思われます。
だから医師の仕事は
代替可能性が低いとされているのでしょう。
何でもかんでもAIに置き換わるわけではありませんね。
*まとめ
最後にコンサルタントについても考えてみます。
一応、経営コンサルタントなどは
AIに代替される可能性は低いとされています。
クリニックの開業コンサルタントなども
ケースバイケースでの柔軟な対応が必須ですし、
機械的に処理できる領域も少ないので
代替はできないでしょう。
問題は転職コンサルタントです。
普通に考えたら
求職者個々の事情や思いを理解し、
それとマッチする求人を選ぶなんて芸当は
AIにはできかねます。
ところがいつも言うように
医療系の転職エージェントでは
求人を右から左に流すだけ
求職者を左から右に流すだけ、
しかもマッチングはシステムで行うことも多く
この程度の仕事ならAIで充分に代替できるでしょう。
低料金でシステム化するエージェント。
高料金で手間と時間をたっぷり掛けるエージェント。
いずれ二極化していくのだろうなと想像しています。
それでは、また…。
*ジーネットTV 医師のキャリア(転職・開業)を語ってます!
<ジーネットは様々な情報発信をしています!>
・ジーネット株式会社 コーポレートサイト
・医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>医師向け情報提供サイト
・医師のキャリア<転職・開業> twitter
・医師のキャリア<転職・開業> facebookページ