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転職コンサルタントって簡単な仕事ではありません!

2022年6月2日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

私は過去20年ほど採用シーンで仕事をしており、
実に様々な事例をこの目で見てきました。

また自社の採用にも関わるようになり、
クリニックの開業支援では
スタッフ採用にも関わっていますから
この採用シーンでは思うことがたくさんあります。

お酒でも入ろうものなら
朝まで語り尽くす自信があります。
いや、眠くなって朝までは持たないか(笑)。

もうひとつ言いたいのは、
転職エージェントで勤務するコンサルタントについてです。

自分自身が一兵卒から経験を積み上げてきて
そこには自負もプライドもあります。

今回はコンサルタントについて
じっくりと考えてまいります。

 

本日のブログのタイトルは、
【 転職コンサルタントって簡単な仕事ではありません! 】
といたしました。

 

<目次>
1.転職コンサルタントの神髄とは?
・人様の転職に安易に携わるな!
・転職エージェントが安易にしている?
2.キャリアってそんなに浅くありません!
・キャリア支援をマッチングだけと考えないで欲しい。
・キャリア支援を深く考察できないコンサルタントは不要です。
*まとめ

 

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1.転職コンサルタントの神髄とは?

実はちょうど弊社でも
コンサルタントを募集しています。

今まで様々な求人媒体を利用してきましたが、
リクナビNEXTを選びました。

弊社は医師の転職支援と
クリニックの開業支援を生業としておりますが、
基本的には転職支援をしてもらう
コンサルタントの募集です。

つまり転職エージェントとして
ドクターの皆さまの転職支援に従事するのです。

それなのに…。

 

・人様の転職に安易に携わるな!

誰だって最初は未経験からスタートです。

しかし転職コンサルタントに関しては
驚くほどに安易な志望理由で
キャリアチェンジしようとする方が多いように感じます。

そんなに簡単な仕事に見えますでしょうか?

私がこの仕事を20年間続けてきて思うのは
相当に勉強しないと通用しませんし、
完全なオーダーメードで1人1人で対応は全然違うし、
すべてが人と人の世界ですから
かなりストレス耐性が強くないとできませんし、
営業職ですから数字を求められますし、
人生100年時代となり
相当のキャリア論を持たねば言葉に重みが出ません。

なんか、相談にさえ乗ればいいみたいに考えて
この業界のドアを叩く人が多いんですけど、
そんなに甘くないですよ。

確実に営業の世界ですからね。
実績を挙げなきゃ居場所がなくなりますし、
時には魂を売らなきゃいけない時もあるかもしれません。

もちろん会社によって
多少なりとも仕事の進め方は違いますし
組織の体制は様々ですが、
お悩み相談室のように考えて応募するなら
ハッキリ言いますが止めておいたほうがいいです。

後々とんでもない苦労をする事でしょう。

キャリアコンサルタントという国家資格ができましたが、
転職エージェントの社内では
そんなに評価は高くないケースが多いです。

なぜか?
営業的なスキルを持っている人が少ないからです。

つまり数字に弱い。
ぶっちゃけ資格の有無が
エージェント内の仕事に結びつかないんですね。

もちろんなかにはできる人もいるでしょうけど
私の経験上でも不得手な人のほうが多かったです。

実際にキャリアコンサルタントの資格を活かして
独立開業する方も少なくないですが、
事業としての成立しているのかは疑問です。

つまりキャリア相談に乗るのと
転職相談から転職支援をするのでは、
全く違う業務となるんですね。

もうひとつ厳しい事を言いますが、
ご自身のキャリア設計ができておらず
自分のキャリアがフラフラしてしまっている方もいます。

短期での転職を繰り返し、
業種や職種も全然違っていて
これで生きていくというのが定まっていない。

そんな方が人様のキャリア支援をするなんて
ちょっと考えが浅いと言わざるを得ないです。

転職のコンサルタントがしたいなら
それ相当の準備と計画が必要不可欠だと思いますよ。

 

・転職エージェントが安易にしている?

別に未経験は無理という話しではありません。
実際に弊社でも何名か未経験者を採用したことはありますし、
条件付きではあるものの
ポテンシャルと期待感が持てるならば
未経験でも是非チャレンジして欲しいです。

私が指摘しているのは「安易」なんです。

自分ならできんじゃね?という
根拠の薄い自信を前提にしてしまうと
思っていたのと違う…となりがちです。

ただ転職エージェントのなかでも
社員の定着率が非常に悪いところなら
未経験でもバンバン採用するとは思います。

でも当然のことながら
かなりブラック的な要素が強いですから
余程の強靭なメンタルを持ち合わせていない限りは
早期の退職になることも多いです。

某医師の転職エージェントでは
半年在籍できたらベテランだというところがあります。

半年ですよ、半年。
多くの人が入社後2~3カ月で辞めていくらしいです。

こういう会社に入社してしまったら
かなり不幸ですよね。

こんなエージェントがあるから
安易な発想で転職コンサルタントを目指す方が
ひっきりなしに出てくるとも言えます。

それともうひとつ、
転職支援をマッチング「だけ」と考えるならば
素人でも全然できます。

そのほとんどはシステムが肩代わりしますし、
深いことなど一切考えずに
右から左に求人や求職者を流すのですね。

KPIでマネジメントされて
ただの確率論として業務を遂行するなら
これも誰でもできる仕事になりますね。

つまり転職エージェントが
業界全体を安易な世界にしてしまってるんです。
大問題だと思います。

でも、こういう仕事は、
わりと早い段階でなくなりますよ。

AIに駆逐されること間違いなしです。

 

<参考>
常勤の転職支援はできず
定期非常勤やスポットばかりの医師転職エージェントの実態とは?

 

医師キャリア キャリアプラン キャリアパス 転職コンサルタント 転職エージェント 転職アドバイザー 転職支援 ジーネット株式会社

 

2.キャリアってそんなに浅くありません!

人様のキャリアに関わる。
それって人生の転機に携わるということですよね。

もし転職を失敗して
生活自体を壊してしまったり、
人生として窮地に陥ってしまったり、
キャリアを台無しにしたり、
その人に対してマイナス面が大きくなってしまったら
どう責任を取るのでしょうか?

いや責任なんて取れません。
だからこそそうならないように必死に努力するしかないんです。

転職支援を単なるマッチングと考えたり、
キャリア相談自体でビジネスになると考えていたら
おそらくご自身のキャリアが先細りするでしょう。

それでは人様のキャリアに携わる意味がありませんし、
価値も意義もないですよね。

だいたいキャリアってそんなに浅くありません。
そこで役立つためにはかなり強い覚悟が必要になでしょう。

 

・キャリア支援をマッチングだけと考えないで欲しい。

キャリアって100人いれば100通りです。

似たようなものはあっても
全く同じだなんてことは絶対にありません。

まして今後どうするか?は
個々それぞれのなかでも複数の選択肢があり、
100人いれば1000通りみたいなものなんです。

こんなのに徹底的に付き合うのって
そう簡単にできることではありません。

求職者から希望条件を聞いて
それをシステムに入力して、
かたや求人側から応募要項を聞いて
それをシステムに入力して、
あとはシステムが自動的にマッチングをして
出てきた求人を求職者に自動でメールして…。

こういう仕事なら誰にでもできますけど
この場合のエージェントとしての存在意義って
いったいどこにあるんでしょうか?

そりゃ効率はいいかもしれませんし、
誰にでもできるから採用も難しくないし、
教育や育成にも手間は掛かりませんよね。

でもこれでいいのか?
これで高い紹介フィーをいただけるのか?
こんなビジネスモデルがいつまでも通用するのか?

私は疑問だらけなんです。

だから弊社はマッチングはごく一部、
キャリア相談から転職支援、転職後にまで
責任が持てるような事業形態を設計しました。

まだまだ道半ばですけど
どこに出しても恥ずかしくない
そんなビジネスモデルが組み立てられています。

転職支援には手間暇をたっぷり掛けるべきです。
それができるような形を作りました。

おそらく同業他社で
似た形を作れるところはないと断言します。

これはもう経営者の思いの強さが必要です。

現場を理解し、現場の変化に敏感で、現場重視、
その上で転職支援の未来像を描き、
理想を追求しなければ実現不可能だからです。

キャリア支援全体において
マッチングなんてごく一部の業務なんですよ。

 

・キャリア支援を深く考察できないコンサルタントは不要です。

キャリアってそもそも何でしょうか?
どういうキャリアを歩めばいいのでしょうか?

自分の望むキャリアと
社会的なニーズが合わない場合は
どうすればいいでしょうか?

キャリアを向上させるためには
転職は必須でしょうか?
転職以外に手はあるでしょうか?

そもそも転職をすると
キャリアにどんな影響が出るでしょうか?

自分のキャリアを考える際には
どんな点に気を付ければいいでしょうか?

人生はキャリアアップが必須でしょうか?
キャリアをキープしたりダウンするのは
それだけで負け犬のような人生になるのでしょうか?

キャリアと人生の相関関係は
どのようなものが最適バランスとなるでしょうか?

キャリアのことなんて
一切考えないという選択肢はありでしょうか?

そもそも何で仕事をしなきゃいけないのか
実は全然わかっていないのですが…。

仕事って何ですか?
仕事はキャリアですか?
キャリアは仕事ですか?

転職すればバラ色の世界が待っているのでしょうか?
そこまで行かずとも今より良くなるのでしょうか?

プロの転職コンサルタントなら
これらの質問に即答できなければなりません。

それも答えはひとつやふたつではなく、
相手の現状やポリシーに応じて
しかも相手の未来を今よりも良くすべく
的確なアドバイスとならねばなりません。

それができないなら
転職エージェントに在籍していても
マッチングがメインの仕事しかできないですよね。

それでいいなら何も申しませんが
あと数年もしないうちに
AIがシステム的に自動化してしまいますよ。

でも転職コンサルタントをしたいですか?
したいのならば何かを変えていかねばなりません。

何を変えたらいいでしょうか?

私の予想では
2~3年後には転職エージェントに在籍する人の数は
半減、いや下手したら7~8割くらい減ると考えています。

しかもコンサルタントという職種ではなく
エンジニアの比率が圧倒的になるでしょう。

消える転職コンサルタントは多いでしょうし、
それでも残る転職コンサルタントも少なからずいるでしょう。

その分岐点は何でしょうか?

弊社もコンサルタントを募集していますので
多くの人にチャレンジして欲しい気持ちもありますが、
どう考えてもチャレンジしないほうが良い方もいます。

人様の人生に影響する仕事です。
かなりストレスフルで
数字も求められる仕事です。

それでもやりたいという方は
是非とも頑張っていただきたいです。

 

<参考>
こんな転職コンサルタントと付き合うと損をします…。

 

医師転職エージェント 転職コンサルタント キャリアコンサルタント キャリアエージェント キャリアアドバイザー ジーネット株式会社

 

*まとめ

えっと、当ブログは基本的に
医師向けに書いております。

今回はこれから転職コンサルタントを目指す人とか、
現在、転職コンサルタントを仕事としている人向けになりましたが
でも、これ、是非医師の皆さんにも知って欲しいですね。

だってパートナーとして相応しいか?が
判断できるようになりますから。

システムマッチングに優劣はそれほどありませんけど、
本当の意味でのキャリア相談、キャリア支援は
とてつもない差が出てきます。

極論を言いますと
転職コンサルタントには売り物はないんです。

求人や求職者は売り物ではなく
あくまでも「機会」を作り出すのが
転職コンサルタントの仕事です。

こうなると考え方や
その人自身のポリシーやモチベーションが
とてつもなく重要になってきます。

少しでも参考になれば幸いです。

それでは、また…。

 

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