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急性期病院の集約化、統廃合についての考察!

2018年8月28日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランを
事例、ノウハウを提供しながら
転職、開業、経営シーンでサポートし続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

我が国の財源は大丈夫なのでしょうかね?

借金をこれ以上積み重ねて
次世代に責任が持てるのでしょうか?

また財政の問題だけでなく、
適切な医療体制を未来に残す事も
とても重要な事だと思います。

本日のブログのタイトルは、
【 急性期病院の集約化、統廃合についての考察!】
といたしました。

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本当に1200兆円の借金があるのか?

我が国には1200兆円の負債があると言われます。

これだけ見れば、
とんでもない借金まみれの国という事になりますが、
金融というのは不思議なもので、
全く問題ないという理屈もあるようです。

この辺りは正直私もよくわかっていないのですが、
借りたお金は返さねば…というロジックもわかりますし、
現実的に負債はあるんです。

しかし国民が国に貸しているのだから
政府にとっては債務でも
国民や銀行にとっては資産だから問題ないと言われれば
そうなのかなとも思います。

見た目上の財政状況は悪くとも
国債を買う人がいる限りは問題ないとか、
そもそも我が国は
世界最大の債権国でもあるのだから問題ないとか、
日本の国債は円建てだから問題ないなどと言われれば、
なるほど、そうか、
いやそうなん?どうなん?と
微妙な思いを持ちながら
ニュースなどを見ております。

理屈上はそうかもしれないけど、
何か気持ち悪いという感じでしょうか。

ただ少なくとも
借金はない方が健全なのは間違いないと思うんですね。
借金があって有利という事は考えにくいですしね。

財務省や金融機関のエリートには
この先が見えているのかもしれませんが、
いや最近ではエリートこそ間違いだらけで
しかも倫理観もなく、
問題が大きいとも言えますしね。

正直、彼らを全面的に信じるなんてできませんし、
どうせ責任は取らない人たちなのだから、
逆に言うとだからこそ心配でもあるんですよね…。

どうなんだろうなあ。
大丈夫かなあ。
おそらく多くの方がそう感じていると思うのですが…。

借金の原因は社会保障費?

今月発表された
2015年度の年金や医療、介護などの社会保障給付費が
前年度比2.4%増の114兆8千億円だったそうです。

高齢化に伴い金額は過去最高を更新したとの事で、
持続的な社会保障制度の構築のためには、
負担と給付の見直しが課題となっていると言われています。

まあ114兆8千億円と言われても
正直ピンとは来ませんが、
とてつもないお金が社会保障費として
使われているんだという事は理解できます。

給付全体の中では、
年金が54兆9千億円で半分近くを占めており
1.1%増なのだそうですが、
最も伸びが大きかったのは医療分野であり、
前年度比3.8%増で37兆7千億円。

高額な医薬品の普及など
医療の高度化の影響が大きいと言われているそうです。

GDP国内総生産に占める割合は22.4%であり、
これは何とアメリカを上回っているようです。

イギリスとほぼ同水準であり、
スウェーデンやフランスよりは下回っているとの事。

福祉が充実しているヨーロッパ諸国と同水準の割には、
その質はどうなのか?という所でしょうか。

歳入より歳出が上回ればそりゃ赤字だ!

医療費をはじめとした
社会保障費は確かに多いと言えますが、
しかしアメリカを別とすれば
ヨーロッパ諸国と同等であり、
人口を考えればよく抑えている方ではないかと
素人ながら思います。

ただなぜか社会保障費は悪者にされてしまいますね。

あえて国民に我慢をさせようとする
政府の差し金なのかはわかりませんが、
問題はそこではないように思います。

どう考えたって、
歳入が歳出を上回ってしまう計画自体が問題であり、
いかにして歳入を増やすか?歳出を減らすか?を考えるべきで
他国を見ても社会保障費を問題視するのは
ちょっと違うのではないかと私は思います。

まあ私ごときがそう思ったところで
ただの印象論ですし、
実態を把握しているとは決して言えませんので
無責任なイメージだけなんですけどね…。

医療はどうなる?医療費を削減すべきなのか?

私は医療費に関しては
国民皆保険制度を維持しながら
なおかつ少子高齢化が進んでいる中ですので
よく抑えている方ではないかと思います。

ただ本来であれば
効率的に医療現場にお金を使うべきという面の方が大事で、
医療の質を高め、適正化すべきと考えています。

イチ時期、医師の業務負担を下げる為に
医療クラークを充実させようという流れがありましたが、
トーンダウンしていませんかね。

医師の事務作業を減らし、
臨床にできるだけ専念してもらう為には
とても良い取り組みと思っていたのですが、
現場ではどの程度普及したのでしょうか?

もし人件費負担に医療機関が耐えられないのであれば
これは医療費を増やしてでも
進めるべきではないかと思います。

別に医療従事者や医療現場に問題があるとは思いませんが、
今、最も重要なのは、現場の負担削減、
医療従事者の過重労働の軽減ではないでしょうか。

その為に、医療現場に人、金を投入するのは
決して国民的な理解を得られないものではないように思います。

戦闘機や高速道路やリニアモーターカーへの資金を
後回しにすればいいだけですし、
それは決してできない事ではないと思うんですけどね。
優先順位を入れ替えるだけです。

変に医療費を問題視するのではなく、
いかに医療を充実させて国民の健康を守るのか?

仕組みを変えて、
費用対効果を上げていく。
こちらの方が優先事項だと思います。

何に、いくらという部分は
様々な論点があるでしょうが、
投入すべきというコンセンサスを取る事が
まずは必要不可欠なのだろうなと考えます。

急性期病院の集約化、統廃合について

ようやく本題です(笑)。

専門家の方が多く語っていますので、
私ごときが言うべきではないかもしれませんが、
思う事をひと言、ふた言。

医療が高度化していく中で、
医療従事者の仕事は増える一方です。

ただでさえ医師も、看護師も不足している中で、
しかも高齢化が進み、医療のニーズは高まるばかり。

これでは医療現場が回らないのは当たり前です。

となると解決策のひとつとして、
急性期病院を集約化して、
統廃合を進めるのは正論ですし、
地域特性を見ながらではありますが、
促進していくしかないと思います。

ただ今までの厚労省のやり方を見ていると
非常に姑息な手段を取ると言いますか、
幹部の講演や資料の一文に今後の方針を入れておいて
翌年などにそーっと実行するなど、
ちょっと政策の進め方としては疑問があります。

結局、大々的に発表されてから
現場は大慌てで対応に走り、
これでは逆に現場を混乱させてしまい、
厚労省の思うような結果にもなっていないように思えるのです。

おそらく急性期病院の集約化、統廃合についても
すでにそうっと潜り込ませてあり
徐々に進められるのでしょうし、
大学病院を頂点とした新たな地域医療の形が
骨格を表してくる事と思います。

でも何だか陰湿さを感じますし、
変化のスピードや現場の理解は
あまりないと思うのです。

もっと大々的に発表して、
さあこの先2年間で進めていきますよ。
国民の皆さんも理解の上で協力して下さいね。

医療従事者の皆さんも大変かとは思いますが、
今変えねば皆さんの負担は増すばかりですから
ここは断固として進めますのでよろしく頼みますよ!と
オープンにして進めた方が良いと思うんです。

それを陰でコソコソやるから、
批判を浴びたり、
非協力的な反対者が出たり、
後々欠陥が表出してきたり、
結果的に息詰まってしまうように思えて仕方ありません。

新専門医制度も然り、
医師の増員策も然り、
診療報酬の改定も然り。

我が国の官僚の特徴なのかもしれませんが、
今までのやり方で上手く行かなくなっているのですから
今までとは違うやり方を取らねばならないと思うんですよ。

過去は上手く行っていた事でも、
すでに難題が山積みになっているのですから、
今こそ変化を加えるべきだと思います。

このまま医療現場が激務のままでは
医療から離れてしまう医療従事者が増えてしまうでしょう。

もともと優秀な方々で、
ホスピタリティも持ち合わせていますから
他分野でも活躍できる素地は持っています。

1度離れてしまったら
戻る事はそうないとも思うのです。
ここまで行ったらもう遅いでしょうね。

ちょっとテーマが大きすぎて
上手く考えがまとまりませんが、
必要なのは正々堂々とした改革を
官民一体となって進める事だと思います。

そしてもうひとつ。

医療従事者に夢を与えると言いますか、
これから医療現場の激務は解消されるかもしれない。
もうひと踏ん張りだという思いを持ってもらう事も
かなり大事で、必要な事ではないでしょうか。

おそらくもう待ったなしの状況まで来てると思うんです。

立札を立てれば日本国民は読んで、理解して、
協力をしそうですけどね。

もちろん一部の人を除いて…ですけど、
でも、きっと、一丸となった時の強さを
持ち合わせた優秀な民族であると思います。

それでは、また…。

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