20年目のUドクター。
5年前に大学医局を出て、
今は民間の大病院でお勤めです。
ご自身の専門である消化器内科の領域では
やりきった感を持っており、
次のフェーズに進もうと
某大手紹介会社に登録をしました。
U先生としては、
転職して心機一転するか、
ここで開業をして自分の城を持つか、
どっちつかずで悩んでいたそうですが、
エージェントから雇われ院長職の求人を紹介されて、
お、これなら一石二鳥かと考えたのです。
後日、先方の理事長と面談をした時は、
是非U先生のお力をお貸し下さいと
平身低頭で招聘されたようです。
条件面も悪くなく、
クリニックなので当直がなくなるにも関わらず、
今の年収と変わりません。
夜は自分の時間に使えるし、
心身ともに楽になる。
しかも収入が変わらないなら
実質アップするようなもんだ。
まして自分もついに院長という役職を
手に入れる事ができる。
理事長もあそこまで自分を求めているのだし、
いつか開業する事になれば
その為の経験値アップにもなりそうだな。
そう考えたU先生はこの話しを受けました。
それから半年後。
U先生は窮地に立たされています。
患者が来院しないのです。
1日10名も来ればいい方で、
ひと桁台の日も多いです。
看護師や医療事務のスタッフも、
こんなんで大丈夫なのか?と心配しています。
挙句の果てには理事長からも
U先生の診察に問題があるのではないか?
このままではU先生の給与を下げざるを得ないとまで
言われてしまったのだそうです。
今まで大学病院や大手の総合病院でしか
勤務をしてこなかったU先生は、
クリニックについての知識がほとんどなく、
立地や開業場所など全く気にしませんでした。
単に給与と勤務形態だけで受諾してしまったので、
クリニックに患者が来るのか?
どんな宣伝広告をするのか?
全然関知しなかったんですね。
その結果、競合がとても多い地域で、
大通りから1本裏手に入った場所のビルの5F、
視認性はかなり悪く、
そこにクリニックがある事すら認知されていません。
これでは患者が来院しないのは当然です。
しかしそれをU先生の責任にされるのも
酷な話しではあります。
実際に宣伝広告の予算は少なく、
アイデアを提案しても
ほとんど拒否されてしまってます。
にっちもさっちも行かなくなり、
U先生は、もう辞めるしかないのかな…。
もっと事前に情報収集をしておけば良かったと
後悔ばかりの毎日なのだそうです。
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