外科医のS先生。
医師としての成長を目指して
地方都市から上京されます。
S先生の目的が実現できる病院が
東京都内にある事を知り、
これ幸いと面接にこぎつけました。
院長、事務長との面談も和気藹々としたもので
S先生の考えている事をよく理解してくれ
是非ともご一緒しましょうと
握手をしてその日は別れました。
S先生としては目的に向かって
1歩を踏み出せそうで
ワクワクしていたそうですが…。
数日後、内定通知書が送られてきました。
ホッと胸をなでおろしたのですが、
条件を見て愕然…。
マ・マジか…。
年収がだいぶ下がってしまう…。
学ぶことが目的なので
多少は覚悟はしていたけど
まさかここまでとは…。
そりゃ年収よりも叶えたいものがあったのは事実。
実際に面接の場でも
当院は条件は決して良くないと聞いていたものの
想定外に年収が下がってしまう…。
でもS先生が目的としているものは
この病院以外では叶えられない…。
う~ん。どうするか。
ちょっと目的に向かってまっしぐら過ぎたか。
もっとリサーチしてから挑むべきだったか。
場合によっては
エージェントを絡ませた方が良かったか。
念の為に事務長と話してみたけれど
研究日がありますから
その日にバイトして稼いで下さいと
冷たく言い放たれてしまって…。
年収ダウンしてでもやりたい事がある。
でもダウンの幅があまりにも大きすぎる。
う~ん、悩みまくっているS先生でした。
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