おはようございます。
医師の将来をより良いものにする為に、
キャリアプランを組み立て転職や開業をお手伝いする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
他人のキャリアプランをサポートするのですから
自分自身のキャリアを明らかにして、
いかにキャリアについて考えているのかをお伝えする事は
これはもう必要不可欠ではないかと思います。
本日のブログのタイトルは、
【 キャリアプランを考える時の参考に!私のキャリア「過去」編 】
といたしました。
キャリアプランを考えるコツ!
私はここ7~8年を掛けて
医師もキャリアプランを考えるといいですよ…と
再三に渡り(笑)、情報提供をしてきました。
医療再編が徐々に進んでくる中で
益々その重要性は増してきているように思います。
しかしキャリアプランって
どこかで学べるものではありませんし、
少し上の先輩たちから学ぶと言っても
時代の移り変わりが早くなってきて、
ジェネレーションギャップを感じる事も少なくありませんよね。
しかも絶対的な正解であるキャリアプランなんて
今の時代には存在するとは思えませんし、
むしろ自分の内側にこそ
正解に近いものはあるのではないかと思うのです。
そう考えると自己分析が大切になってきます。
自分の過去を客観的に整理して、
自分の現在地点を冷静かつ時代の流れと共に抑えて、
その上で自分らしい未来を思い描き、
準備、計画をしていくのが宜しいかと考えます。
私の過去のキャリア!
私は大学を卒業した後、
新卒で入社したのは当初増え始めていた
コンピューター会社でした。
何しろ学生時代は
小学2年生から初めた野球を中心とした生活、
少年野球から大学卒業まで野球部に所属しておりましたから
頭の中まで筋肉でできているような
超が付くスポーツマンでした。
社会人になったら
それだけではダメだと考え、
知的な職業に就きたく(笑)、
コンピューターの世界に飛び込んだのでした。
しかしここは4年半で退職しました。
システムエンジニアを目指して奮闘したものの
プログラムを作成する初期段階で
同期の人間たちと比較して
能力、センスが劣っている自覚がありました。
もちろん努力はしたつもりですし、
新人教育の講師や親会社への出向など
良い経験をさせては頂いていたのですが、
これ以上やっても先が見えないと感じたのです。
当時の上司にも
お前は営業の方が向いていると思うぞ…と言われ(笑)、
営業職を志して転職活動をスタートしたのです。
いくつか内定を頂いたのですが、
選んだのは金融業界でした。
自分の中では漠然と、
コンピュータと金融は抑えておかなきゃ…と考えており、
富裕層向けの金融商品を提案する営業職に就きました。
この時は営業未経験だったのですが、
現場に配属された当月から予算を達成するなど
お客さんにも恵まれて好成績を続ける事ができました。
しかしこの会社…。
今でいうブラック企業…。
予算を達成できないと週休1日だし、
上司からの暴言も日常的で、
定着率はとんでもなく低い会社だったのです。
入社して1カ月も経つと、
これはヤバい会社に入ってしまった…と後悔したのですが、
なぜかこの会社には7年半も在籍していました。
実に厳しい環境でした。
物凄い営業会社なのでシビアでした。
でも実績を出すと良い事もありました。
割と好成績を出せたという事もありましたし、
私の直属の上司にはまともな人が多くて
なだめ透かされて続けてしまったという事もありました。
この頃は35歳転職限界説というのがありまして、
ちょうど35歳になった私は
さすがにこのままではいけないと考えて、
コンピューター、金融の次は何だ?と模索した結果、
人材紹介業に転職する事になりました。
士業と呼ばれる弁護士、会計士、弁理士、税理士、司法書士など
いわゆる法律家を企業や専門事務所に紹介する
人材ビジネス会社に入社したのです。
ちなみにここでは派遣業も行っており、
資格を取得する前の勉強中人材を派遣する仕事もしました。
営業経験はありましたが、
人材紹介、人材派遣は初めてですし、
士業の世界の事など全くわかりません。
しかし「人」の仕事が性に合ったのでしょうか。
1年後には全社でトップセールスになり、
支店長、執行役員、取締役と順調に出世する事もでき、
最後は代表取締役に就く事になったのでした。
70数名の会社でしたが、
まさか自分が社長になるとは思っておらず、
必死こいて勉強し、社員の為に心を砕いたつもりです。
しかし時はリーマンショック後…。
売上は大幅に下がりました。
しかしその中でも締めるべきを締めて
何と営業利益は前年度よりも増やし、
なおかつ親会社からの借り入れも全額返済しました。
今まで営業職として攻撃で活躍した自分が、
まさか守りで貢献するとは
自分でも意外な思いでした。
しかし時代の変革期には抗えず、
親会社も時節柄大きく業績を悪化させており、
グループ再編を進め吸収合併。
私は社長からイチ事業部の事業部長となり、
親会社の各部門との新たな連携を模索しつつ
事業部の業績回復を目指す事となりました。
ところが吸収合併後、
社員の退職が続き、
最盛期と比較すると半減、1/3とメンバーは減り続け、
こうなるとさすがに業績回復は叶わず、
責任を取る形で退職。
その後、私はイチコンサルタントからやり直すつもりで
医療業界に転身したのでした。
今までも弁護士や弁理士など、
社会的な地位が高く、
専門性の高い職業の方々の転職をお手伝いした事もあり、
医師に対しても個人的には違和感はありませんでした。
新しい事を学ぶのは苦手ではありませんし、
むしろ現場に戻る事に対して楽しみがありました。
入社したのは、
数年前に立ち上げた医師の紹介会社でしたが、
前任者が退職した後は開店休業状態だったのです。
まあイチから立ち上げですね。
波乱万丈なビジネス人生を歩んできた私ですから、
何ら不安はなく、
むしろどうやって軌道に乗せるか
楽しみに感じるくらいでした。
結果的に言うと1年後くらいに
段々と立ち上がりつつ、
しかし組織拡大や事業をさらに拡大する環境ではなく、
これ以上ここで踏ん張るよりも
もう少し幅を広げた医師への支援がしたいと
考えつつあった時に、
知人から某医師の大手紹介会社の役員を紹介され
面接に挑みました。
と同時に某中小企業の紹介会社の社長に請われ、
一緒にやらないかと声を掛けて頂きました。
幸い2社の選択肢ができた訳ですが、
当ブログをご覧になって頂いている方はご承知の通り、
私の考え、ポリシーは大手紹介会社とは合いません。
結構な高条件でのオファーを頂きましたが、
それよりも中小で紹介と開業の両方ができる環境の方が
自分的には合うだろうと考え転職。
しかしこの会社は
後々経営に問題を抱えている事が発覚し、
現在勤めるジーネット株式会社のオーナーに救済され、
今に至るのです…。
医師は過去のキャリアをどう分析すべきか?
ふ~。長文にお付き合い頂き恐縮です(笑)。
まあこれでも部分部分かなり端折ったのですが、
ざっと私の半生をご理解は頂けたかと思います。
さてこんなキャリアの私ですから、
かなり長所と短所が明確にあります。
問題はそれを自己分析するとともに、
私を知らない第三者に説明する時に
どのように伝えると理解して頂けるかであります。
キャリアプランとは独りよがりになってはいけません。
それではより良い未来に繋がりませんからね。
私の例で言えば、
<長所>
・営業力がある。
・経営者の経験がある。
・環境の変化に適応できる。
・未経験の領域でも学び、対応できる。
・数多くの失敗体験をしている。
<短所>
・一貫性に欠けるキャリアである。
・こらえ性がない。
・失敗体験が多い。
こんな感じになるでしょうか。
過去のキャリアを分析して、
自分の長所と欠点を把握できたら
キャリアプランは長所を活かし、
短所を極力消せる環境に行けば良いのですね。
それが私がジーネットというベンチャー企業で
事業を立ち上げ、拡大しようとする理由のひとつです。
…とまあ、我ながら間違った方向には行っていないと思います(笑)。
医師の場合も基本は同じです。
今まで自分はどんな道を歩んできたのか?
その理由も含めて、
ターニングポイントや過去の実績を
冷静に振り返りましょう。
その上で自分の長所、短所を明らかにしましょう。
どんな論文を書いたのか?
主治医として何名くらいの患者さんを診てきたのか?
どんな手術をどれくらいの件数行ってきたのか?
このような点も含めて考えると
かなり過去の棚卸が進みますよね。
もし時間が許すなら、
是非とも職務経歴書に記載すると良いと思います。
相当に整理され、かつ他者の視点も組み入れられるでしょう。
いずれ役に立つかもしれませんし、
データに残しておくと良いですよ。
さて、今回は「過去」編でした。
次回は「現在」編を書く予定です。
そんな遠くない未来に…(笑)。
それでは、また…。
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