初期研修・後期研修を出身大学で受け、
その後、自治体病院に医局派遣され
研鑽を積んでいたH先生。
当初はハードワークも厭わず
医師としての経験を高め
充実した日々を過ごしてきたそうですが、
心身ともに段々と疲れてきてしまったそうです…。
モチベーションも下がり、
自由診療で高給を稼いでいる同期が羨ましく、
当直の際にはなぜ俺が…とか、
オンコールも取るのが億劫になってきて、
ご自身でもこの状態はマズいな…と思っていたそうです。
しかし現実的に週6日は病院に入り浸りで
患者の容態によっては休みの日も出勤する。
自宅に帰ってもオンコールにビクビクし
生活のすべてが医師という職業に捉われてしまっていて
こんな生活をあと何十年もするなんて…
もう限界だ…なんて考えてしまう事もあったそうです。
そんな時に転機が訪れました。
なぜか病院のPHSに掛かってきた1本の電話。
節税に興味ありませんか?という
マンション投資の勧誘でした。
実質年収アップと同じです。
そんな営業につい関心を持ってしまい、
担当者とお会いして話しを聞きました。
いくつか物件を案内され、
ついその中の1件を購入する事に…。
それから半年後。
マンションを手に入れるとともに
賃料も毎月振り込まれ
節税までできている様をグラフで説明され、
H先生は何てオイシイんだと…。
H先生、もっといい物件があるんですけど…。
H先生、新築マンションを一棟買いしませんか?
こんな営業を真に受けて
次から次へと物件を購入…。
ふと気づくと
銀行から受けている融資は4億5000万円…。
その後の顛末は想像付きますよね。
返済が滞るようになり…
H先生は自己破産する事になりました。
ただ最下部に掲載しておきますが、
医師の場合は自己破産したところで
医師免許自体には影響がありません。
普通に診療する事はできます。
しかし安易な不動産投資は絶対反対です。
投資して良いケースは、
自己資金で買える場合と
徹底的に知識武装をしてからと
中古マンションなどで
融資金額が少額で済む場合だけです。
一棟買いなんてとんでもない。
次から次へと購入なんてしてはいけません。
借金が膨らむだけです。
だいたいまともな不動産業者が
病院に連絡なんてしてきませんよ。
そこまでしないと売れないからしてるだけです。
投資は自己資金の範疇でするのがベストです。
バブル崩壊で痛い目に合った人は
みな同じ構図で失敗したのですから…。
借金して投資するなんて
そこまでお金の奴隷になるのは
いかがなものでしょうか?
~弁護士ドットコム~
医師の自己破産とその後の収入について
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