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旧態依然からの脱出 ~常勤先・バイト先探し編~

2020年8月3日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師のキャリアプランの専門家、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

前回、旧態依然からの脱出として
クリニック開業編をお送りしました。

今回は転職編について
常勤先・バイト先探し編として
考察いたします。

 

本日のブログのタイトルは、
【 旧態依然からの脱出 ~常勤先・バイト先探し編~ 】
といたしました。

 

<目次>
1.求人激減、これからどうなる?
・募集を控えざるを得ない医療機関
・この時代に募集を続ける医療機関
2.転職マーケットをよく見よう!
・売り手市場→買い手市場→果たして…
・キャリアプランを持ちマーケットの変化を待てる自分になろう
*まとめ

 

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1.求人激減、これからどうなる?

バイト案件が激減…と
少し前に書きましたが、
都内を中心にコロナ感染者が発生し続けており、
医療機関側の採用意欲が著しく下がっています。

現状では、来春くらいなら検討できるけど、
今年度は難しいと考えているところが
大半ではないでしょうか?

求人件数〇万件と謳っていたエージェントは
果たしてどういう事になっているのか…心配です。

私のように転職エージェント業界で
長く仕事をしていると、
求人は増えたり、減ったりするものですし、
求職者も同様です。

その時の状況に応じて
需要と供給のバランスを取るのが
ごく普通のことですから
対処の仕方も知っていますが、
業界経験が浅い人は焦っているかもしれませんね。

でもそれが強引な営業になったり、
虚偽案件の紹介などに繋がるのなら
ハッキリ言って罪悪です。

求人は減っているのです。
それを前提に賢く挑まねばなりませんね。


・募集を控えざるを得ない医療機関

新型コロナ発生以降、
医療機関はコロナ対応で超多忙なところ、
患者の受診控えで暇になってしまったところ、と
大きく分かれたように思いますが、
いずれにしても最大の問題は
経営的には両者ともに苦しいという事ではないでしょうか?

リスクを負ってコロナ患者を受け入れても
診療報酬的にはオイシくない…。
患者を救うという使命感だけ。

患者が減れば売上も減る…。

何兆円もの支援を表明した政府は
どこにお金を使ってるんじゃ!と憤りたくもなりますが、
現実として経営が苦しくなっているのは間違いありません。

こんなご時世ですから
多くの企業も同様ですけど、
今は将来に対して投資をしにくい状況です。
当然、採用も悩ましいでしょうね。

表面上の求人件数は
そう変わらないように見えるかもしれません。

しかし採用意欲が減退すれば、
応募があっても不採用となります。

求人サイトにはそれなりの求人が掲載されてます。
エージェントにもそれなりの求人があるように見えます。

ところが実際に応募してみると、
その先に進まず、見送りとなってしまう。

このような状況であることを
日常的に医療機関に連絡している弊社は
しみじみと感じています。

一応、募集はしていますが、
そう簡単には採用できません。
これが現状ではないでしょうか?

 

・この時代に募集を続ける医療機関

その一方でこういう時にこそ
積極募集を掛けているところもなくはありません。
なぜでしょうか?

普段は採用ができない医療機関。
普段は他院に負けてしまう医療機関。

こういうところは
むしろ他院が採用を減らしている今、
チャンスだと思っているでしょう。

しかしこういった医療機関が
働く環境として望ましいでしょうか?

普段は採用できないんですよ。
いつも他院に負けてばかりなんですよ。

私はYESとは言いにくいです。
なかには私どもが紹介不可としているような
そんな医療機関が積極採用に動いています。

もちろん全てがNOとは言えません。
ごく真っ当な医療機関でも
募集を掛けているところは確実にあります。

しかしそうではないところもあるという話しです。
こういう求人が少ない時期には
ブラックな組織は人手確保に動くものなんです。

単に求人があるからではなく、
平時と同様にその医療機関が働くに値するか?
ここを見極めなばなりませんね。

必要があれば
プロの見識を借りるのも手です。

 

<参考>
求人や開業物件よりも前に医師が検討すべき重要なこと!

 

医師転職マーケット 医師求人マーケット 医師転職新時代 医師キャリアプラン ジーネット株式会社


2.転職マーケットをよく見よう!

医師の場合は売り手市場が長く続いてきましたので、
自分で転職活動をしても、
知人に声を掛けても、
ほとんどの場合
それなりの医療機関に転職できました。

ですから転職マーケットの現状を
意識してきた先生は少ないように感じます。

しかしこのコロナ渦で、
給与や賞与を減らされてしまったり、
賞与は全額カットとか、
バイト先に切られたとか、
アテにしていた次の職場から断りの連絡がきたとか、
仮に自分は何もなかったとしても
知人医師からこういった話しを聞いて
結構不安になっている先生もいらっしゃいますね。

しばらくしたら転職先なんて全くなくなるんじゃないかとか、
今と同レベルの待遇なんてもうあり得ないんじゃないかとか、
医師が余ってくるんじゃないかとか、
私のところにも心配の相談が入りますが、
どうでしょうかね~?

可能性がゼロであるとは言えませんけど
私にはようやくビジネス界の水準に近づいただけで、
そんな不安になる必要性を感じません。

医療ってインフラですから、
食品会社とか、電力会社とか、ガス会社とか、
そのレベルの安定感より下がる事はありません。

不安定な中小企業、
大企業の孫請け仕事ばかり、
自社の強みが得になり、
そんな企業とは全く異なるのです。

正当な危機感はあって良いと思いますけど、
行き過ぎた心配は無用です。

ただせっかくの機会ですから
転職マーケットについて知っておくと良いですね。

 

・売り手市場→買い手市場→果たして…

世の中にある全ての商品、サービスは
需要と供給のバランスで必要量や価格が決まります。

医療の場合は、
診療報酬という公定価格がありますけど、
医療従事者の年収は
雇用主である医療機関と労働者である医療従事者の同意の元で
公定価格とは無関係に決定します。

ただ一般的には、
売り手市場の場合は条件は良くなり、
買い手市場の場合は条件は悪くなります。

単純に条件を良くしないと来てくれない売り手市場、
条件が悪くても来てくれる買い手市場という違いですね。

医療従事者の場合、
特に医師の場合は
長年続く売り手市場、
なおかつ国内最高峰の国家資格でもあり、
医療機関においての稼ぎ頭であり、
科目にもよりますが
1人の医師で年間1億円以上稼ぐと言われていますので
わりと高条件でオファーされる事が多かったですね。

ただ大学医局や自治体病院では、
需給バランスよりも
公共的使命が優先されるので
民間病院と比較すれば
条件面は低く抑えられる事が多いです。

このように需要と供給のバランスは、
そもそもの求人数も違いますし、
私たち個々の条件面を左右する事にもなりますので、
転職マーケットの状況を見ながら
いつ転職をすべきかを考えた方が無難です。

普通に考えれば、
転職する側は売り手市場で転職すべきであり、
買い手市場の際は我慢した方が良いです。

有利な条件をゲットできるのは売り手市場ですから。

逆に言えば、
採用する側は買い手市場で採用すべきであり、
売り手市場の際は我慢した方が良いです。

採用コストを下げられるのは買い手市場ですから。

まあ難しいのは、
不利でも転職しなきゃいけない時もあり、
不利でも採用しなきゃいけない時もあるという事です。

そういう時でもマーケット全体を眺めると
イレギュラーな領域はあったりします。
よく全体の情報収集をした方がいいですね。

医師の転職マーケットに関しては
長年続いた売り手市場が、
コロナ渦でイチ時的に買い手市場になってます。

この先に売り手市場に戻るのか?
しばらく買い手市場が続くのか?
その辺りはチェックしておくべき変化です。

 

・キャリアプランを持ちマーケットの変化を待てる自分になろう

マーケットと言えば、
株式市場とか、為替市場などもそうですね。

これらも需要と供給のバランスで動きます。

例えば株式の購入を検討しているとします。
まず必要なのは資金です。
お金がなければ株式は購入できません。

資金を手にしたなら
マーケットをよく見て、
株価の変動をチェックしつつ
どの銘柄にするか?を選ぶ訳ですね。

その際には会社の将来性、経営方針、利益率、
商品ラインナップや競合他社の動向など
実に様々なポイントをチェックします。

私は医師の転職に関しても
このように考えた方が良いと思うのです。

そしてキャリアプランというのは
上記の例では資金と位置付けるとわかりやすいです。

資金がなければ株式は購入できません。
キャリアプランがなければ転職をしてはいけません。
こんな感じです。

資金が豊富にあれば
何種類もの株式を購入してもいいですし、
購入後に株価が下がったところで
戻してくるのをじっくり待てばいいのですね。

ですが例えばファイナンス会社から借りた資金であれば、
返済期間もありますし、
借りている間は金利も発生しますから、
必然的に短期勝負となる訳です。

購入後に株価が下がったりしたら、
損失を膨らまさない為に
手仕舞いせねばならなくなります。

心の余裕が全然違いますよね。
キャリアプランも同様です。

次の職場に入職しました。
半年もしないうちに病院の統合が発表されました。

キャリアプランがないと
右往左往して、
慌てて転職して失敗したり、
何の計画もなく急に開業を決めたり、
条件が下がり上層部とケンカしたり、
いろいろバタバタする事になりかねません。

しかしキャリアプランが確立されていると、
近未来がキャリアプラン通りなのか、
キャリアプランから外れるのか、
それだけで判断できますので
腰を落ち着けた対応が取れるのですね。

キャリアプランを持つためには
転職マーケットの研究もしますし、
プランが正しいかの判断をするために
情報収集も積極的に行いますよね。

キャリアプランを持つと
マーケットの変化に翻弄されなくなります。
それが成功への道と続く訳ですね。

おそらくこのコロナ渦でも、
キャリアプランを持っている先生は
ブレずに愚直に日常を過ごしていると思います。

不安に陥ったり、
余計な心配などしていないでしょう。

 

<参考>
医師の転職マーケットについて大胆に予測する!?

 

医師転職 医師求人 医師キャリア 医師転職エージェント 医師転職コンサルタント ジーネット株式会社

 

*まとめ

旧態依然からの脱出という点では、
医師の転職マーケットが変わるので
それに対応しなければ
自分を不利にしかねないという事が
言えると思います。

もちろん地域の医療事情や
診療科目、その中の専門性など
様々な要素によって異なるでしょう。

今までのように全体的な売り手市場ではなく、
個別具体的にマーケット事情が異なるために
それを知っておくと良いという事ですね。

これからは益々求人ありきの転職は
リスクととなっていきます。

なぜなら求人は信頼に値しないからです。
マーケットが変われば
すぐに変わります。

その辺りのことは次回のブログに詳しく書きます。

それでは、また…。

 

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