おはようございます。
医師のキャリアプランを研究し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
キャリアをお米と一緒にするな…とは
自分でも思いますけど、
何となく私の中ではピンと来たのですね。
令和の時代になり、
人生は100年時代と言われるようになり、
新型コロナで社会は変わりつつあります。
過去の延長では
サバイバルできなくなるかもしれません。
キャリアの一新。
人生観の大変革。
こういうものが
必要になりそうですよね。
だからこそ二毛作かなあ…と。
本日のブログのタイトルは、
【 これからの医師のキャリアは二毛作、三毛作への備えが必要です! 】
といたしました。
<目次>
1.今後の医師の需給バランスはどうなる?
・医師は余剰になるのか?
・医療ニーズの変化により医師の転職マーケットは変わるのか?
2.人生100年時代の医師の備え
・二毛作、三毛作のキャリアとは?
・キャリアチェンジに強くなろう
*まとめ
目次
1.今後の医師の需給バランスはどうなる?
良くも悪くもですが、
マーケットは需給バランスで動きます。
需要 > 供給
このパターンであれば
価値は高まり続けますので、
価格は上がりますね。
医師の転職市場は少し前まで
売り手市場として
完全にこの形でした。
供給 > 需要
逆のパターンは価値が下がり続けます。
価格は下がりますね。
いわゆる余剰状態ですので、
売るには工夫が必要です。
医師の転職市場、
特に定期非常勤やスポットバイトなどは
現状このようになっています。
マーケットは様々な現状や思惑を吸収し、
ダイナミックに動いていきます。
私たちにできるのは、
その動きに柔軟に合わせていく事なのでしょうね。
・医師は余剰になるのか?
数年前から医師は余る…と
言われ続けてきましたが、
果たして今後はどうなるのでしょうか?
医療は益々高度化され、
高齢者は増え続け、
医師不足が解消するようには思えませんでしたが、
新型コロナの蔓延で受診控えが出る中で
患者さん達も今までとは違う行動を
取りつつあるように感じます。
もちろん緊急度が高ければ
受診するのは当然ですが、
いわゆる不要不急の受診は
できるだけ控えるようになっているようです。
少し前まで医師の転職マーケットは、
圧倒的な売り手市場でした。
医師不足が叫ばれ続けていましたが、
現況では需給バランスが急激に変わり始めています。
・医療ニーズの変化により医師の転職マーケットは変わるのか?
コロナが蔓延する中で患者が減り、
まず定期非常勤やスポットなど
アルバイト案件が急激に減少しました。
それどころか雇い止めになった医師も
かなり多く出てしまったようですね。
少しずつ回復傾向にあるようには思いますが、
先日も1件の求人に対して
何と10名ものドクターが応募をしてきた…という
医療機関の話しを聞き、
1年前とは雲泥の差となっているようです。
一方で常勤に関しては、
バイトと比較すれば影響度は小さいものの
それでも昨年と比べれば
医療機関の採用意欲は低く
慎重であると言えると思います。
喉から手が出るほどに
常勤医師は採用したいのだけども
今後の情勢をもう少し見極めないと
なかなか採用しにくい…というのが
おそらく本音なのでしょうね。
医療ニーズがどう変化していくのか?
患者たちはどう動くのか?
社会は医療に何を求めるのか?
これらによって
医師の転職マーケットも変わるのでしょうね。
このような状況ですから、
医師も様子見の方が多いと思われます。
情勢を見極めてから考えるか?
それともむしろ今をチャンスを受け止めて
ひと足早く動き出すのか?
これは個別的な問題ですから
人それぞれなのでしょうね。
<参考>
医師は余るのか?足りないのか?
2.人生100年時代の医師の備え
人生100年時代なんて言われるようになり、
寿命が延びるのは有難い事ですけど
健康寿命がどうなのか?
いったい何歳まで働けばいいのか?
老後資金はどのくらい必要なのか?
悩ましい事も増えますよね。
普通に考えれば、
人生80年時代で40~50年働くのですから
人生100年時代になれば
やっぱり60~70年働く事になるのでしょうか?
私自身がそうなんですが、
若い頃って1発当てて…
大成功して、
たっぷり資産を蓄えて、
アーリーリタイヤするとか考えるじゃないですか?
でも不思議なことに
それなりの年齢になってくると
このまま人様の役に立ち続けたいとか
社会に貢献したいという思いが
強くなってくるものなのですよね…。
働くって何だ?
年数なんて考える必要あるのか?
健康が続く限りは
働いた方がいいんじゃないのか?
いろいろ考えこんでしまいますね…。
・二毛作、三毛作のキャリアとは?
これはキャリアだけじゃなく、
人生論になると思うのですが…。
今まで80歳まで生きる事を前提にした
人生設計をしていたとすると
100歳まで生きるようになればですね、
当然その人生設計は
微調整が必要になりますよね。
・健康管理
・マネープラン
・キャリアプラン
私はこの3つが見直すべき
極めて重大な対象になると思うのです。
ただ健康管理は…
これはもう今さら過去の不摂生が
取り戻せるようなものじゃありませんし、
今、そしてこれからできる事を
地道にコツコツやるしかありませんね。
最新の栄養管理を取り入れつつ
食生活に気を付けて、
できるだけ無理のない運動をして、
睡眠時間を確保して…。
ま、当たり前のことを
当たり前にするしかありませんね。
マネープランについては
ただただ資産を増やす事だけを考えるのではなく、
収入、支出、節税、保険、資産運用を
賢く見直していく事が必要なのでしょうね。
なかには特別なことをしなくとも
支出を抑えることで
グッと改善するような方もいらっしゃるでしょうし。
さて…
最大の問題はキャリアプランではないでしょうか?
当ブログでも
今まで多様なキャリアプランへの備えについて
何度も記事を書いてきました。
パラレルキャリア。
スラッシュキャリア。
ハイブリッドキャリア。
キャリアチェンジ。
デュアルキャリア。
定年まで踏ん張って
退職金をもらって余生を過ごす…。
良くも悪くもそういう時代ではありませんし、
もともと医師の場合は
そんなプランを描いている人も
そう多くはないと思います。
いつかメスを置かねばならない
外科医のセカンドキャリアについても
記事を書いた事がありますけど、
発想としては似たようなものが必要でしょう。
そしてコロナ渦により
社会全般で同じような発想が求められています。
例えば旅館を経営している方は、
このまま旅館業「だけ」を続けるのは
やはりリスクが大きいと思うのですね。
業態変更するのか?
他に新たなビジネスを加えるのか?
ハイブリッド型のビジネス展開を模索する
旅館経営者は多いだろうと思うのです。
このように医師のキャリアも
同じ施設で、同じ科目で、同じ担当業務で、
ずっと通用するかは
何とも言えなくなっています。
きっと患者がいなくなる事はありません。
ただ医療の形は変わっていくと思われます。
オンライン診療?
ロボット手術?
AI診断?
すでにウィズコロナの時代になり、
患者の受診の仕方は変化しつつありますね。
予約システムや問診システムを活用し、
患者の院内滞在時間を極力減らすことは必要でしょう。
今までのように
何時間も待たせるような
医療機関に患者が押し寄せることは
なくなることが予想されます。
つまり医療ニーズの変化に合わせた
医療提供体制が作られるのでしょうね。
個々の医師は
その中で新たな役割を
果たさねばならなくなるかもしれません。
医療ニーズがゼロになる事は
絶対にあり得ませんが、
必要とされる医師像は今後変わるかもしれませんね。
・キャリアチェンジに強くなろう
ひと言で言えば…
旧態依然にしがみ付いていては
遅れを取るだろうという事なのでしょうね。
キャリアチェンジを
ごく当然と受け止めていく
キャリア設計が不可欠になる事が
予想されます。
いざという時に
慌ててキャリアチェンジを模索するのでは
完全に後手に回ってしまう事でしょう。
必要なのは、
「備え」です。
自分らしいキャリアプランを持って、
いつでも、どこでも、
ポータブルスキル+αを発揮せねばなりませんね。
情報収集が必要です。
キャリアリテラシーを身に付けておくべきです。
今の勤め先を失っても
すぐに動ける自分になっておかないといけません。
その為には複合的なキャリアを
積み重ねておくべきですね。
ハイブリッド。
これからの時代では
リスクマネジメントになりますし、
我が身を救うのは自分だけです。
寄らば大樹…とか、
今までと同じ働き方…は
いつか変わるだろうという事を
強く認識しておいた方が良さそうですよね。
変わるという事が
自分の中では当たり前として、
チェスのコマを動かすように
自然と自分自身を違う場所に置き直しても
何ら違和感がないようにしておきたいものですね。
<参考>
パラレルキャリアとスラッシュキャリアが未来を切り拓く!
*まとめ
別に医師に限った話しではありませんし、
むしろ医師以外の職業の人の方が
真剣に考えねばならないと思うのです。
今ままでのキャリアを全て捨て去って
新たなキャリアを築けますか?
その為の準備をしていますか?
備えとしてのプランはありますか?
こうした変化は望む望まないに関わらず
個人の力ではいかんともしがたい形で
大波がやってきますよね…。
キャリアの二毛作、三毛作。
こういう考えを持てていれば、
仮に最初が不作でも、
次でたっぷり収穫できるかもしれません。
人類の歴史を見ても、
産業革命、IT革命などに限らず
石炭から石油、
レコードからCD、
ガラケーからスマホなど
ダメなら次!と動いた人が
果実を得るのですね。
キャリアの二毛作。
備えておいた方が
自分を有利にするような気がして
しょうがないのです…。
それでは、また…。
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