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どこで判断すればいいのか?医師求人の見極め方マニュアル

2021年2月8日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

求人情報って
もともとは医療機関のものです。

それを転職エージェントが
何万件もの求人あります!とか、
高条件求人とか、非公開求人とか、
当直・オンコールなしで年収アップとか、
何だか煽って提供するのは
どうも違うような気がしています。

だいたい巷に溢れる求人情報って
そもそも情報不足だと思いませんか?

私は決して判断に足るものとは思えず、
そんな求人を右から左に流すだけの
転職エージェントの手法には大いに疑問があり、
もっと求人を多角的な視点でチェックし、
深掘りする必要があると考えています。

そこで本日のブログのタイトルは、
【 どこで判断すればいいのか?医師求人の見極め方マニュアル 】
といたしました。

<目次>
1.医師の求人情報は判断に足りるか?
・一般的な医師求人を分析
・こんな医師の求人には要注意
2.医師の求人内容はどこまで変えられるか?
・条件、待遇は交渉次第?
・交渉の前提となる秘密のコツ
*まとめ

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1.医師の求人情報は判断に足りるか?

求人件数〇万件!と謳っている紹介会社があります。
私に言わせれば、
そのうちの何件が活きた求人なのか?
すでに充足している求人は何万件あるのか?
そもそも採用意欲が低い求人は何万件あるのか?

大いに疑問ですし、
こんな宣伝広告をする転職エージェントは
求人をエサにして医師を釣りたいだけで
本当の意味での「転職支援」など
する気がないのだろうなと思います。

だって転職活動の中では
「求人」なんてごくごく一部な訳ですから。
もっと大事なことがたくさんあります。

とはいえ私は求人をないがしろにするものではありません。
コツがあるのです。
求人を見極めるコツです。

これを知らないと
世の中に溢れる求人の渦に巻き込まれて
よくわからないけど
条件は良さそうだし、
通勤圏内だし、
特に悪い噂も聞かないし、
まあこれでいいか…と
いつの間にか妥協の産物となりがちです。

それはなぜか?
世に溢れる求人情報は
圧倒的な情報不足だからです。
まったく判断に足る情報ではないのです。

まずはこう認識した方が良いと考えています。

・一般的な医師求人を分析

それではまず良くある求人情報を分析してみましょう。
下記などはごくごく一般的ですよね。
ざっとご覧になって下さい。

【勤務内容】
外来診療、病棟管理、各種専門検査、手術など
◇ 外来担当数 : 3コマ程度/週
◇ 外来受診者数 : 30名程度/コマ
◇ 病棟管理数 : 10~20床程

【勤務条件】
◇ 年収    : 1,500万円 〜 (応相談)
◇ 勤務時間 : 全日8:30~17:30
◇ 勤務日数 : 4~5日/週
◇ 休日   : 日曜日 祝日 研究日1日 (月~土曜日の内で1日、土曜日でも可)
◇ 休暇   : 有給休暇は法定通り付与 季節休暇 7日(夏季休暇) 年末年始休暇 4日
◇ 当直有無 : 2~4回/月(なし相談可能)

【おすすめポイント】
1) 〇〇市にある急性期病院です。
地域の中核的な病院としての役割を果たしています。
24時間利用可能な保育施設あり。
子育て中の医師も安心してご勤務いただける環境です。

2) 外来診療、病棟管理、各種専門検査。
外来は週3コマ程、病棟管理は10~20床程ご担当いただきます。
詳しいお仕事内容は、ご相談の上決定いたします。

3) 〇〇線の最寄り駅から車で約5分です。
駐車場もあり、自動車通勤可。

【募集科目】
一般内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、血液内科、
内分泌内科、外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、その他

【施設概要】
◇ 病床数 : 約300床
◇ 施設区分 : 一般
◇ 救急告示 : 二次救急 【その他備考】
◇ 当直手当 : 40,000円/回
◇ オンコール : なし

いかがでしょうか?
おお!これはいい求人だ、
是非とも応募したいぞ、
早速問合せしてみよう…なんて
絶対に思わないですよね。

でも世に溢れる求人情報って
所詮こんなレベルではありませんか?
これで何を判断しろと言うのでしょうか?

何百社とある
医師の転職エージェントが送り付けてくる
求人内容ってこんなものですよね?

何万件もの求人が掲載されている
求人サイトの内容もこの程度ですよね?

私はこの程度の情報なら
見る必要もないと断言します。

必要なのは一般的な
誰でもいつでも手に入る情報ではなく、
個別的な生の情報であり、
裏の情報であり、
客観的な情報なのです。

・こんな医師の求人には要注意

ではそういった価値ある情報は
どうすれば手に入るでしょうか?

現状、医師の求人は
こんなところに存在していますね。

①医療機関のホームページ
②求人サイト
③転職エージェントのサイト
④転職エージェントからの案内
⑤求人ポータルサイト
⑥求人誌
⑦口コミ

前述したように
①~⑥に関しては
情報量はあっても情報の質は
非常に心許ないと言わざるを得ません。

売り手市場では
医師に圧倒的な価値がありましたから
これでも面接に行けば高条件のオファーが出て、
特に問題はありませんでした。

しかし買い手市場に変化した昨今では
主導権は「医師」から「求人」に移行しています。

医療機関側もかなり強気です。
今までとは全く違います。

1件の求人に
何名もの医師が押し寄せるような状況ですから
特に高条件を出す必要はないし、
他院と比較して
面接しても断られる可能性があるなら
そもそも面接をしない、
当院オンリーで、
内定を出せば来てくれる人しか
面接はしないよという所も増えてきています。

一般的な情報しかない求人で
普通に応募して、
普通に話しが進むという事が少なくなっているのです。

ではどんな求人情報を手にすべきでしょうか?
これが⑦の口コミです。

口コミというと
医師から医師へとお考えになるかもしれませんが、
もちろんなかには良い情報もあると思いますけど
私はどちらかというと懐疑的です。

なぜなら口コミには様々なバイアスが掛かり、
例えば自院に引き入れたいと思えば
自院の長所しか話さないでしょうし、
そもそも職場は個々によって合う合わないがありますよね。

A先生には最高の職場でも
B先生にとっては最悪の職場であるという事は
よくある話しです。

よって口コミも
仲の良い先生からの話しだからとか、
尊敬する先生からの誘いだからではなく、
慎重に吟味する事が肝要です。

むしろ聞いていた話しと違った場合に
辞めるに辞められない…
そんなしがらみを手にする事になりかねません。

とにかくここで申し上げたいのは、
その情報で「判断」できますか?という事です。

判断に足りない情報量であれば
それはまだ判断すべきではありませんし、
判断に迷う情報の質であれば
さらなる情報収集が必要であると思います。

「焦り」は人生の二大失敗要因のひとつです。
ちなみにもうひとつは「慢心」です。

まずは判断するのに
必要な情報の「量」と「質」を手に入れましょう。

<参考>
医師の「求人」は問題だらけ…ネット上の情報は信頼できない!

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2.医師の求人内容はどこまで変えられるか?

前述しましたように
私は一般的に流通している求人情報は
「量」、「質」ともに不足しており、
判断には適していないと考えております。

とはいえ私どもも転職エージェントですから
先生方に求人をご案内しているのですね。

では上記に例に出した求人と
弊社がご案内する求人はどこが違うのか?

これは私どもの社外秘の秘訣ですから
あんまりオープンにはできませんが、
ひとつ言えるのは
私どもがご案内する求人は一般的な情報ではなく、
オリジナルの求人であるという事です。

それともうひとつは、
基本的に現地に足を運び、
もしくは人脈から裏情報を仕入れて、
その上でご案内しているところが違うのです。

・条件、待遇は交渉次第?

診療科目がいくつも並んでいる求人。
年収の幅が1000~2000万というような求人。

これを見て判断するのは
相当に難しいと思います。

例えば上記で例に挙げたものですが、
一般内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、血液内科、
内分泌内科、外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、その他
このように並べられていて、
仮に消化器内科が専門の先生として
おお、消化器内科は募集している…と思って
応募してもよいものでしょうか?

私はそうは思いません。

絶対にこの病院さんは、
是が非でも採用したい科目の先生と
ついでに募集を掛けている科目の先生があるはずです。

もし消化器内科が最優先であればいいですが、
そうでない場合は一般内科も診てくれるなら…とか、
訪問診療も担当してくれるなら…など
要は消化器内科である必要はなく
それこそ循環器でも、呼吸器でも、
神経内科、内分泌でも、糖尿病でも
何でもよいという事になりかねません。

もちろんこのようにゼネラルに診療したい先生なら
マッチしていると言えますが、
消化器内科を専門的に診たいとなれば
アンマッチになりますよね。

またこの点を事前に確認しようと問い合わせても
本当の答えは出てこないケースもあります。

先生に合わせて、
うちは専門の消化器だけ診てくれればOKとも言いますし、
うちは総合内科的に様々な領域を診る事ができますとも言います。
同じ医療機関がですよ。

とにかく1度面接に来て頂いて、
その後に判断しようという事です。

これでわざわざ忙しいさなかに
時間を作って面接に行くのはいかがなものでしょうか?

また転職エージェント経由にも関わらず、
この辺りのさじ加減が全く理解できていない
担当者も少なくありません。

内科医なんだから
専門だけでなく、
内科全般、訪問も、健診も
何でも診るのが普通じゃないですか?って
普通じゃありませんよね。
そういうケースもありますけど。

それと年収の幅に関しても、
1000~2000万は少し極端だとしても
1500~1800万という小幅な場合もあり、
いったい自分はどの水準に該当するのか?
よくわからないと思うんです。

年齢や経験にもよりますが、
人間と言うものは
1000~2000万と書かれていれば
最低でも1500万、上手く行けば1800万円かな?と
考えるものだと思うんです。

ところが1300万円でオファーされたら
余程の希少な経験が詰めるなら話しは別ですが、
やはり普通は行く気にはなれないものですよね。

まして1500~1800万円と書かれていて、
これは15年め以上の先生の場合で、
10年目の先生は1300万円からですと言われたら
かなりガッカリする事でしょう。

このように一般的な求人は意味がないんです。
判断ができないんです。

これを弊社の場合は、
消化器内科でもどんな先生を求めているのか?
働き方は具体的にどういうものか?
1000~2000万円の幅のなかで
この先生はいくらなのか?を
事前に明らかにしてご提案しているのです。

ですからYES、NOの判断ができるのですね。

実は実際にはもっと詳細に渡るわけで、
説明するにはあまりにも長くなってしまいますので
ここではシンプルにお話ししましたが、
かなりのノウハウが必要なんですよ。

これが私どもの言うオリジナル求人であり、
A先生用の求人は、
B先生には適応されないのです。

A先生でも、B先生でも、
他のドクターにも適応される
何ら判断ができない一般的な求人とは
全く異なるのですね。

医師の求人は様々な交渉が可能です。

しかし交渉の余地をなくしているのは、
この一般的な求人と言えます。

・交渉の前提となる秘密のコツ

では交渉するに当たって
必須となるものは何でしょうか?

これが「キャリアプラン」であり
「ビジョン」と言ってもいいですが、
自分の望む姿かたちが明確になっていることが
全ての前提であると考えます。

やはり取りあえずであっても
きちんとゴールがあって、
そのゴールに向かっていく事が重要なのですね。

この望む姿かたちが
キャリアアンカーであり、
一旦のゴールがキャリアプランであります。

求人なんて
何万件あろうと意味がないんです。

実際に必要とするのは、
希望にあった数件なのですから。

どうか耳障りのよい高条件とか、
他ではオープンになっている非公開求人とか、
そもそも実態のないダミー求人とか、
そういうものに惑わされるのではなく、
ご自身のキャリアアンカーと
キャリアプランを基軸にして、
良質なオリジナル求人を判断材料にして下さい。

<参考>
医師の「キャリアの4ステップ」でキャリアリテラシーをグッと高めましょう!

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*まとめ

医師求人の見極め方マニュアルというタイトルを付けながら、
マニュアルにはなってませんね…。

ただこれだけは知っておくべきというのは、
一般的に世に流通している医師の求人情報は
判断材料として圧倒的に情報の「量」も「質」も
不足しているという事です。

これを念頭に入れておけば
大きな判断ミスとはならないでしょう。

求人サイトや
転職エージェントのまやかしのような
宣伝広告には翻弄されないで下さい。

なかには非常に悪質な虚偽情報も混じっています。

私なら一般的な求人情報をスタートとしても、
きっちりホームページをチェックし、
人脈をフル活用してその医療機関の情報を集めます。

その上で応募するかどうか判断しますね。
重要なのは個別具体的な内情です。

本来であれば、
そこまでダブルチェック、トリプルチェックをするのが
転職エージェントの役割なのですが、
残念ながら現状では
求人を右から左に流すだけの仕事になっています。
こんなエージェントには気を付けて下さい。

それでは、また…。

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