おはようございます。
医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
さていきなりですがお知らせです。
当ブログですが、
来週から毎週水曜日の週1回更新とさせて頂きます。
何せ業務多忙でございまして
なかなか書く時間が取れないのです。
楽しみして頂いている方にも大変申し訳ありませんが、
何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。
さて、時代の変革期では、
急に今までの常識が通用しなくなり
戸惑うばかりですね。
でも私たちは新しいものを生み出す力がありますし、
適応能力だってあるはずです。
今、何が起こっているのかさえ
正確に把握できれば
手を打つ事もできますし、
その後の展開を自ら作り上げていけますよね。
本日のブログのタイトルは、
【 医師にとってもオリジナルプランが混迷の時代を切り拓く3つの理由! 】
といたしました。
<目次>
1.先行きが見えない時代だからこそのキャリアプラン
・過去のキャリアプランの終焉
・これからのキャリアプランの再構築
2.キャリアプランにオリジナリティが必要な理由
・「今までと同じ」がリスクとなるキャリアプラン
・平時と変革期では異なるキャリアプラン
*まとめ
目次
1.先行きが見えない時代だからこそのキャリアプラン
私は51歳ですから、
今までの人生で様々な出来事と遭遇しました。
東日本大震災などの自然災害。
バブル崩壊やリーマンショックなど。
でもこの新型コロナは
最大の分岐点のように感じています。
そういう方も多いのではないでしょうか?
第3波は感染者数も急激に増えて、
かなり心配になりましたけど
段々と落ち着きを見せていますし、
ついにワクチン接種も始まりましたので
必要以上に悲観する必要はないのでしょうが、
それでも先行きは不透明ですし
なかなか難しい時代であるとは言えますね。
こんな先が見えない時代だからこそ
キャリアプランの重要性は益々高まっていると
キャリアの専門家である私は声を大にして言いたいのです。
・過去のキャリアプランの終焉
もうずいぶん前の事になりますけど、
高度経済成長をしていた頃は
キャリアプランなんて考えずとも
去年より今年、今年より来年と
生活はどんどん良くなっていきましたね。
その後、バブル崩壊で経済成長は翳りを見せ始め、
金融ビッグバンとか、リーマンショックとか、
失われた20年なんて言われるようになり、
きちんと人生設計を考えたり、
キャリアプランを持っておかないと
大きなリスクを背負うことになってしまいました。
医療業界では、
医師をはじめとして看護師、薬剤師など
売り手市場が長く続いており
特にキャリアプランなど考えずとも
余程の我儘を言わないかぎりは
次の職場が見つからないなんて事はありませんでした。
ところがこの新型コロナの影響により、
医療従事者の転職マーケットも変わってきています。
今までは1人の医師には何件ものオファーがあり
その中から条件などを吟味して選ぶことができましたが、
今では1件の求人に何名もの医師が応募して、
医療機関に選ばれるようになりつつあります。
もちろん地域によって、
診療科目によって、専門領域によって、
まだバラツキはありますけど
率直に現状は買い手市場になったと受け止めたほうが
無難であると考えています。
アルバイト先を失ったとか、
なかなか常勤先が決まらないとか、
こういう事態はあちこちで耳にしますが
そうは言っても医師免許は国内最強の資格です。
まだまだ価値は高く、
仕事がない…なんてことはありません。
ただ、「今までと同じ転職の仕方」では
なかなか決まりにくくなっていますし、
上手くやらないと条件的な優遇は受けられません。
誠に残念ながら医師の転職エージェントは
旧態依然とした求人の「量」で転職支援を続けていますが、
もうそんなやり方では転職を失敗する可能性が
日々高まっていると私は分析しています。
これからの医師の転職は、
キャリアプランを考えて
自分らしい判断基準を持っておかないと
不利な状況に巻き込まれかねません。
とにかく今までとは違うという認識を持ち、
エージェント選びも慎重になったほうが良いですね。
・これからのキャリアプランの再構築
毎度のことで恐縮ですが、
私はキャリアプラン3箇条として
①中長期的な視点を持ちましょう。
②自分らしいオリジナリティ満載で考えましょう。
③ライフプランをベースにしましょう。
これを推奨しています。
このように考えていくと
自然とキャリアリテラシーが高まり、
よいキャリアプランを持てるはずです。
またキャリアの4ステップとして、
⑴ キャリアドリフト
⑵ キャリアアンカー
⑶ キャリアプラン
⑷ キャリアパス
この順序が重要であり、
⑴で多くの経験を積み、
⑵で自分らしい譲れない価値観を手に入れ、
⑶で目標を明確に設定し、
⑷で具体的な実行策を考えていく。
このようにキャリアリテラシーを発揮していく事で、
リスクを軽減し、
毎日を充実させるキャリア設計が実現すると考えています。
もうひとつ最近思うのは、
寄らば大樹のリスク増大です。
名門だから、知名度が高いから、
規模が大きいから、評判がいいから、
これらのメリットが時代の変化に呑み込まれ
段々と変わりつつあるのではないかという事です。
行く川の流れは絶えずして元の水にあらず…という
鴨長明の方丈記の一説ではないですが、
昔のメリットが今は変わってきたという側面も
一部で見えてきているように思ってます。
新しい時代に適応する。
相応しいキャリアプランを持つ。
このような発想が必要不可欠になってきた。
そう強く思うのですね。
<参考>
先が読めない時代だからこそ医師もキャリアプランを何度も塗り替えましょう!
2.キャリアプランにオリジナリティが必要な理由
現在のような混迷期では先が見えませんから
キャリアプランの価値は下がっていくと
お考えの方も少なくないかもしれません。
確かに先行きが不透明で
これからどうなっていくのかが
読めない時代なわけですから
そういう考え方にも一理あるとは思います。
しかし私はだからこそ価値があるという考えです。
よく…どうせ5年先、10年先の事なんて
どうなるかわからないし、
神様でもないんだから
未来なんて見通せない…
なるようにしかならないしさ、
毎日を楽しく過ごしていればいいんじゃないか?
キャリアプランなんて要らないよ…という
発言を耳にすることがあります。
お気持ちはわかりますし
私は肯定も否定もいたしませんが、
ひと言、もったいないなあと思います。
実は私自身も若かりし頃は
このような考え方でした。
そして今思うのは
中長期的な視点が欠けていたと反省しますし、
やり直せるなら戻りたい。
刹那的に生きている自分自身に対して、
お前はバカか?と叱りつけたいですね。
ここが重要です。
キャリアとは、
10年後の自分が今の自分に対して
どう思うか?だと考えます。
お前、よく頑張ってるな!と言ってもらえるのか?
お前、何を考えてるんだ?
それじゃダメだろう!と言われてしまうのか?
このためにキャリアプランはあるのです。
後悔しないために…。
・「今までと同じ」がリスクとなるキャリアプラン
考えてみれば人類の歴史は
常に変化に適応したと言えるんですよね。
四足歩行から二足方向へ、
狩猟社会から農耕社会へ、
手工業から産業革命を経て機械工業へ、
アナログからデジタルへ、
小さな変化から大きな変化まで
ず~っと変化し続けていて
私たちはそれに適応してきたからこそ
今、生き残っているんですね。
それはこれからも同様です。
進化論のダーウィンは、
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一、生き残るのは変化できる者である。」
こう述べたと言われていますが、
(ダーウィンの言葉ではないという説もありますが)
これを持ち出すまでもなく、
生存戦略とは「変化に適応する」のが大前提です。
恐竜は変化できなかったから滅び、
変化できた昆虫などの生物は今も生き残ってます。
キャリアも同じです。
変化に適応しないと
思いも寄らない事に遭遇しかねません。
キャリアプランって
結果のために必要なのではないんですよ。
むしろ正しいプロセスを歩むために必要なのです。
そして正しいプロセスを歩んでいれば、
当初、思い描いていたものと違っても
だいたい満足できる領域に到達するものです。
ただ右肩上がりの経済成長の時代とは異なりますので
みんな一緒のプランではなく、
自分らしいオリジナルプランが必要になってきているのです。
コロナの件で
それに拍車が掛かっています。
・平時と変革期では異なるキャリアプラン
キャリアプランに限らず、
生活も、人生も、収入も、リテラシーも、
平時はそんなに深く考える必要はないと思います。
もちろん平時から備えを打てる人は
やっぱり素晴らしいですし、
こういう人は充実した日々を過ごせる事でしょう。
でも誰もがそういう訳ではありませんね。
平時のキャリアプランって
夢や希望を叶えるような
ピュアなものでいいと考えています。
ああしたい、こうなりたい、
そういう目標とか、ゴールを定めて、
キャリアパスを考えていけばいいのですね。
ところが変革期になりますと、
さすがに夢や希望だけを考えていてはいけません。
リスクマネジメントが必要ですね。
生存戦略としてのキャリアプランです。
この点の重要性が高まるのが
平時と変革期の相違点であると考えます。
よって前述したキャリアプラン3箇条であったり、
キャリアの4ステップを熟慮することが
これからの時代には必要性が高まってくるでしょう。
キャリアとは個別具体的なものです。
これだけ価値観が多様化すると
自分らしさが内包されていないと
真の意味での満足感とはならないでしょう。
リスクマネジメント、
生存戦略を考えながら
オリジナルプランを模索したいですね。
さて、医師もオリジナルプランが
混迷の時代を切り拓く3つの理由です。
<1>
キャリアプランを考える過程で
キャリアリテラシー全般が高まる。
<2>
時代の変化に合わせた
時代の変化に強いキャリアプランを持てる。
<3>
キャリアプランを考える中で
リスクマネジメントや生存戦略が導き出される。
いかがでしょうか?
<参考>
30代まではキャリアドリフト、40代以降はキャリアプランという医師の将来設計!
*まとめ
世界的に見れば
我が国は恵まれていると思います。
しかし今を生きる我々には
後世のために
より良い社会を作る責任があるでしょうし、
私たち1人1人の生活が良くならないと
より良い社会にはなっていかないとも思うんですね。
オリジナルプランとは何か?
誰にでも通用する一般的な答えはありません。
私たち1人1人が長い年月を掛けて模索し、
問い続けねばならないと考えます。
医療業界においても
政策的にも、経済的にも、現場レベルでも
課題は山積みの状態でありますね。
コロナによって
様々な改革がストップしたり、
遅れてしまったりもしているでしょう。
また予定していた改革案が
コロナでそぐわなくなった事もあると思います。
キャリアプランもそうですが、
今は「再考」をすべき事が多そうですね。
そもそもの構図や構造を振り返り、
その経緯をしっかりと見つめ直して、
もう1度準備や計画を練り直してみる。
こんなプロセスが必要なんだろうなと感じます。
キャリアの語源は「轍」です。
今まで通ってきた道の跡なのですね。
数年後に振り返った時に、
コロナの時に下した判断が正しかったと思えるように
今、熟慮すべきとも思います。
キャリアプランを持って、
自分自身の人生を、
自分のこれからのキャリアを
より良いものにしたいですね。
私としては
そのための参考になる情報や考え方を
これからも提供し続けたいと思ってます。
それでは、また…。
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