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教授や医局長との定期面談で何を話し合うか?医局は通過点?

2021年12月1日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

私はこの10年ほど
ずっと医師のキャリアプランについて
当ブログやSNSや最近ではyoutubeでも
継続してお話しをしてきました。

まあ今思えば10年前に言っていたことなんて
自分でも恥ずかしくなるくらいに稚拙だったように思います。

でも人間って不思議ですね。
10年も真面目に続けていれば
大抵のことはできるようになりますし、
内容も徐々にブラッシュアップしていくものです。

とはいえ10年って決して短くありませんし、
10年間も同じことをし続けるって
そんなに簡単ではありませんよね。

だからこそ…
中谷彰宏氏の名言である

したい人 10000人
始める人   100人
続ける人     1人

これになるほど…と思うところがあるんですよね。

私は医師人生を陰ながら支える人間として
医師のキャリアのプロフェッショナルとして、
キャリアプランについては
さらに情報発信を続けていく所存です。

本日のブログのタイトルは、
【 教授や医局長との定期面談で何を話し合うか?
医局は通過点? 】

といたしました。

<目次>
1.定期面談で何を話し合う?
・定期面談はコミュニケーションの場ですよね?
・教授や医局長には言えないこともたくさんある?
2.転職ではなくキャリアを話題にしましょう!
・「今」や「次」だけでなく「中長期的」なプランが有効です。
・先々のキャリアチェンジの布石になる?
*まとめ

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1.定期面談で何を話し合う?

今日から12月ですけど、
10月から11月くらいに何件ものご相談をいただきました。

辞めさせてもらえない。
ほぼ100%が教授に対しての恨みつらみ…。

確かに来春の新天地を考えるならば
この時期では若干遅いというのはありますね。
せめて1~2カ月早ければ…。

しかし退職の申し出をしたら
どんな理由があっても14日間で認めなければならないのが
我が国の労働基準法です。

多少の引き留めくらいならまだしも、
退職を認めないということはできません。

労働局や労働基準監督署に行けば
指導が入るレベルの案件です。

それを前提に言いますが、
いきなり退職の申し出をしてはなりません。

パワハラをするような教授を擁護するつもりはありませんが、
わかったと言わせる策があると思うんです。

・定期面談はコミュニケーションの場ですよね?

それが定期面談の場ではないかと
私は考えております。

来年度をどうするか?
教授には教授の考えがあるでしょうし、
医局には医局の都合があります。

どこの派遣先病院に行けば
医局員の経験値がアップするのか?

こんなきれい事ばかりじゃないかもしれませんが、
医局人事ってのもなかなか大変ですよね。

そんな中に退職の申し出…。
予定が一気に崩れてしまう。

そりゃカチーンと来る気持ちはわかります。
だったらもっと1人1人の医師を日常的に大切にしとけよ…って
そういうことなんですけどね、
そうなんですけど、そんな簡単に認めていたら
医局員がどんどん減ってしまいますよね。

そこで定期面談です。
私の知る限り多くの医局で
この9月から10月あたりに教授面談があるようです。

教授としては万が一の退職に備えて早めの面談とか、
悩みや困ったことの相談に乗るとか、
様々な目的はあるのでしょうけど
なかには形骸化してしまって
単なる社交辞令に過ぎなくなっているケースも
わりと少なくないかもしれません。

また大学医局と言っても
それぞれの大学で、それぞれの診療科目で、
ひと筋縄ではいかないくらいに多種多様でもありますよね。

教授だっていろんな方がいらっしゃるでしょう。
いつも親身になって個々の医師と接する方もいれば、
優れた研究の業績や臨床スキルを持って尊敬に値する方もいれば、
昭和の価値観を引きずる厄介な存在の方もいますよね。

でもせっかくの教授との面談ですから
これを上手く使わないのはもったいないです。

どうせ何を言っても無駄だし…とか、
言いたいことはたくさんあるけど波風立てたくないし…とか、
そんなお気持ちもよくわかりますけど
ご自身の望むキャリアについて
お話ししてみるのはいかがでしょうか?

一切、聞く耳を持たない相手ですと
あんまり意味はないかもしれませんけど、
それなりに耳を傾けてくれるならば
今後のためにも自分の考えを伝えてみるのもひとつの手です。

数年先に退局を考えていたり、
数年先にはご自身のクリニックの開業を考えていたりする場合は、
その準備としても有効に使えないでしょうか。

だいたいが退職の申し出というのは
「急」なものなんですよね。

でもこれが「急」ではなくて
数年前に言っていた時が来たか…と
教授が思ってくれたら
これだけでも話しが噛み合う気がします。

そんな甘いもんじゃないよ…という声も聞こえてきますが、
いきなり辞める辞めないの話しは
こちらにとっても、あちらにとっても酷だと思うんです。

でも将来設計とかキャリアプランの話しなら
耳を寄せてくれる教授もいるんじゃないでしょうか。
むしろ良いアドバイスを引き出すこともできるかもしれません。

いずれはプライマリへの転身を考えているのですが
今の専門を活かすにはどんな学びが必要でしょうか?

いずれは自分のクリニックを持ちたいと考えているのですが
そのために今できる勉強には何がありますか?

そんな話題からスタートして、
教授の今までのキャリアで
医局を辞めようと思ったことはないんですか?なんて
そんな話しができたら面談も有意義なものになりませんか?

どうしても「今」どうする?の話しは
教授にとってもセンシティブなものになりますけど
将来の話しであれば意外な展開もあるんじゃないかと思うのです。

・教授や医局長には言えないこともたくさんある?

まあ、そうは言っても
上司筋に何でもかんでも言えるものではありませんし、
言いたくないというのもありますし、
言えない秘密もあることでしょう。

これはビジネスパーソンも同じです。

それを研ぎほぐして聞き出すような能力は
大学教授にはあまり求められませんし、
そこまでする方は少数派でしょうね。

稀にうちの教授は人格者で…と
素晴らしい話しを伺うこともありますが
決して多くはありません。

ビジネスの世界では
ホウレンソウが基本と言われます。

いわゆる「報告」「連絡」「相談」ですが、
私は定期面談を上手くホウレンソウの場にして
自分の将来にプラスにするようにすればいいと思うのです。

<報告>
派遣先病院や大学病院での実績や課題

<連絡>
医師としての現在地点と自分の望む到達点

<相談>
今後のご自身のキャリアに関する悩みやプラン

このように分類して
教授の理解度を上げておくのも
将来のためになりますよね。

そりゃそんな話しができるならいいけど
うちの教授は頭が固くて…というケースも多そうですが、
それだけに事前に、今後のことについて、
いずれ退局をする可能性があることを
匂わせておくのも必要です。

私は「医局を辞めるスキル」と
「新しいところで上手くやるスキル」には
ある程度の共通点があると考えています。

定期面談を新しい職場での採用面接と捉えてみたり、
自分のクリニックを開業する際の
各業者とのやり取りとして参考にするのもありかもしれません。

教授とコミュニケーションを取っておくことは
自分を有利な道に乗せることにもなると思います。

ある種の実験台のように考えて、
自分らしいコミュニケーションを成立させたいですね。

<参考>
そっちの派閥から教授が出たか!?という医師の境遇…。

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2.転職ではなくキャリアを話題にしましょう!

いや~、そんなに簡単じゃないよ~という声が
あちこちから聞こえるような気がしますが、
はい、充分に承知しております。

ビジネスパーソンも同じですけど、
だいたい組織の上長とコミュニケーションを取るって
そんなに簡単ではありませんし、
まともな上司ばかりではありませんし、
良かれと思ってやったことが
やぶへびになることだって少なくないと思います。

それでも、教授とマンツーマンで会話するって
滅多にないチャンスと言えませんでしょうか?

いずれくる退職云々の話しをする前に、
しっかりと自分らしくコミュニケーションを取っておくのは
将来の自分のためにも必要です。

転職したいとか、開業したいとか、
そういう話しの前に
「キャリア」について話してみる。

話題は「キャリア」が適切ではないかと
私は考えているのですがいかがでしょうか?

・「今」や「次」だけでなく「中長期的」なプランが有効です。

キャリアの話しと言っても
今すぐにどうのという話しでは
なかなか教授も耳を傾けにくいと思います。

ここで大事なのは「中長期的」なキャリアに関しての
話題を振るということです。

私なら…例えばですけど
現状これからどうすべきか悩んでいるところもあるのですが
教授が私ぐらいの年齢の時には何を考えて、
どういう方向に進むことをお考えだったのですか?とか、
まだ先のことは見えないのですが
いつかは開業してみたいという思いもあるのですが
教授はご自身のクリニックを持とうと考えたことはありますか?などです。

こういう話題であれば
別に教授も嫌な気持ちはしないでしょうし、
オレの場合はなあ…と答えてくれるのではないでしょうか。

そしてそれが意外と参考になるかもしれませんよ。
しかもそこから会話が発展して、
そのキャリアで行くならこの派遣先病院で
こんな症例経験を積んでみたらどうかね?とか、
もし退局をするにしても
来年ではなくて再来年にして欲しいとか、
想定外の展開になるかもしれません。

いや、もちろんそうはならないかもしれませんが(笑)、
教授との面談を将来設計の参考にしつつ
いずれ退局を匂わせるなんて
いい作戦だと思うんですよね。

最大のポイントは「中長期的」です。
目先のことを話すとしがらみが出てきますので
10年先、20年先を考えながら
そこに教授の経験やノウハウを聞き出して
今後に備える。

仮にも教授まで上り詰めた方ですから
「何か」を持っているでしょうし、
コミュニケーションを円滑にしておけば
いずれ退局する際にも話しはしやすいと思います。

突然の退職の申し出を避ける。
これは円満退職のためにも必須となりますね。

それを避けるためにも
教授との定期面談を有効活用するのはいいと思います。

・先々のキャリアチェンジの布石になる?

実は私自身、大学教授から
キャリア相談をお受けしたことが何度かあります。

普通、教授を退官したら
民間の病院など
あちこちからお声が掛かると思うのですが、
そういう既成の環境から抜け出して
医師人生の集大成を
自分らしい臨床医としての可能性があるのか?を
ご相談にいらっしゃったのです。

おそらく医局内でのキャリアとしては
教授になったのですから大成功なんでしょうけど、
医師として他の道はなかったのか?
そもそも医師を目指した原点は町医者であったりして
医師人生の最後に町医者をしたいとか、
教授には教授ならではの事情があるものなんですね。

なので私は教授をお偉い方だと思っていなくて(笑)
ごく普通のベテランドクターだと思ってます。

医局の中では最上位でも、
医局外では普通の医師です。

何が言いたいかって、
どうしても上司部下の関係だったり、
人事権を持たれていたりすると
こちらから壁を作ってしまうじゃないですか。

でもその壁…。
取っ払ったほうがお互いのためかもしれませんよ。
ホントは教授も胸に飛び込んでくる
若手医師ほど可愛かったりするかもしれません。

ま、人それぞれなんで
そういう教授もいれば
そうでない教授もいるでしょうけど、
定期面談の時には壁を崩してみるのも
戦略的に有効のような気がします。

キャリアの世界に正解はありません。
みんなそれぞれの立場で思い悩み、
少しでもより良いキャリアを手に入れたいと
考えているのではないでしょうか?

例え上司部下の関係であっても
キャリアについて語り合うって
お互いにとって良い情報交換になるかもしれませんよ。

先日ある先生が「医局は通過点」とおっしゃっていました。
通過点のケースもあれば、終着点のケースもあるとは思います。

ただ長い医師人生ですし、
やりたいことが全て医局にあるわけでもありませんから
通過点と考えるならば
可能性は大きくなるのかもしれませんね。

将来的なキャリアチェンジの布石を
定期面談で打っておくのも賢明と言えますね。

<参考>
大学医局に在籍し続けるか?退局するか?という瀬戸際で悩む医師…。

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*まとめ

私はこのキャリアの世界で
もう20年も仕事をしていますけど、
時々は偉そうに語ってしまってますけど(笑)、
正解を知っているわけではないのですね。

ただ事例やノウハウを豊富に手に入れているだけで
それを情報発信しているに過ぎません。

でもネット上によくある
教科書的な正論ではなくて、
現場で味わった生の情報を発信している点に
もしかしたら価値があるかもしれません。

お陰様でブログを見たとか、
youtubeを見たと言って
お問合せを下さる先生方がいらっしゃる限り、
今後も丁寧に情報発信をし続ける所存です。

それでは、また…。

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