おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「現状維持」というのは
「停滞」と同義だなとつくづく感じますし
ひとつ間違えてしまうと
「堕落」することになりかねないとすら思ってます。
もちろん戦略的に意図的に
あえて「現状維持」を選択することは
状況によってあるとは思うのです。
しかし無意識的に
何も考えることなく
既得権を死守するような「現状維持」は
自分にとっても組織にとっても
メリットはほとんどないようにも感じます。
生きるって
そういうことじゃない。
生きるって
毎日新しい朝を迎えて
今日は何をしよう
どんなことがあるんだろう
あれをやってみよう
こんなことができたらいいな
昨日より少しだけ成長したいな…と
自分をより良い方向に導くことだと思うんです。
そりゃ疲れた時には
立ち止まって休息することも必要ですけど
向上心を持って毎日を充実させるのがいいですよね。
本日のブログのタイトルは、
【 医師のキャリア支援としてここ最近の活動報告と今後やりたいこと 】
といたしました。
＜目次＞
１．キャリア志向がなさ過ぎる現代社会
・驚くような低年収の人のキャリア
・医療業界におけるキャリア論
２．良質な情報を届けたい！
・キャリアを語る
・未来を語る
＊まとめ
目次
１．キャリア志向がなさ過ぎる現代社会
私自身がキャリアシーンに
もう20年以上も居続けているからでしょうか。
キャリア意識の高い方がいらっしゃるのと裏腹に
全くキャリアに関して興味がなくて
ただ漫然と日々を過ごす人がいらっしゃって
この両極端に驚くことが少なくありません。
別にキャリアなんて
毎日のようにわざわざ考えなくても
生きていけるとは思うのですけど…
難しいのは
考えて生きたのと
考えずに生きたのと
その結果が出るのは
20年とか30年先だということなのですね。
取り返しは確実に付かない。
私たちはつい「今」とか
「次」ばかりを見がちですけど
20年後、30年後の自分に叱られないように
「今」、「未来」を
見据えておく必要がありそうです。
あの時にこうしておけば良かった…って
もうどうしようもなくなっていて
まさに後悔先に立たずなんですよ。
キャリアには偶然的な幸運もありますので
熟慮したから
キャリアアップするとか
何も考えなかったから
キャリアダウンするというものでもありません。
答えは20年後、30年後に出る。
でもそこまでのプロセスの充実感にも
かなり大きな差となって現れてくるものでもあります。
・驚くような低年収の人のキャリア
月の手取りが10万円台で暮らすのは
かなり厳しいと思います。
年収が200万円台とか、300万円台というのも
ギリギリの生活になってしまうんじゃないでしょうか。
もちろん生活費の低い地方で
お米や野菜を自分で作って生活するとか
方法はたくさんあるでしょう。
それは人生の選択ではありますが
キャリアとしては少しズレるかなと感じます。
同じ職種、業種であれば
仕事の質や量、パフォーマンスによって
多少の年収の差が出てきますね。
ところが職種や業種が異なれば
たったそれだけで年収に結構な差が出てしまうのが
私たちの生きる現代社会です。
こればかりは仕組み、構図、構造の問題ですから
職業を選択する際にある程度決まってしまうのですね。
同じ職種、例えば営業職として
違う業種で仕事をすると
業種によって年収に差異があります。
給与は仕事の証でもありますので
頑張りにはしっかり報いて欲しいものです。
また働く目的のひとつして
間違いなく給与は入ってくると思いますが
それ「だけ」ではありませんよね。
給与「だけ」なら
少しでも高い年収がもらえる
職種や業種に転職すればいいだけですが、
自分に合わない職種や
少しも関心の持てない業種で仕事をするのは
相当に辛いものではないでしょうか。
ついでに言うと
非正規雇用で働く方は
どうしても正社員と比較すれば
給与は抑えめとなります。
年収が低くても
そこにやりがいや働きがいがたっぷりあるなら
それも人生の選択としてありだと思います。
お金にこだわらない生き方だってありますし、
人生の優先順位として
他にもっと高いものがあるケースも多いでしょう。
しかし私の知る限りでは
年収が低い人は
様々な複合要素のなかで
なぜか報われないほうを選んできていますし、
ある意味では自分で自分の首を絞めているとしか
言えないことも少なくありません。
おそらくここにキャリアという概念は
ほとんどないでしょう。
もし数年前にキャリアを考えて
キャリア設計をしていたら
もう少し良い年収が手に入ったかもしれません。
・医療業界におけるキャリア論
医療業界の場合は
上記のようなケースが当てはまりませんが
国家資格の保有者が多いですし、
医療機関の種別によっても異なりますし
違う意味での複雑な事情がありますね。
医師は業界内でのヒエラルキーのなかでは
頂点に所属するのは昔から変わりませんが、
昨今ではピラミッド型から
サークル型、フラット型、ティール型など
組織のありようも変わってきていますので
関わり方は多様化しています。
年収面で見ても
どこで働くか？
誰と働くか？
どのように働くか？によって
かなりの差が出てきますが、
そもそもの労働単価が高いので
生活面への影響はそれほど大きくないと思われます。
キャリア面を考えてみますと
ただ職種も業種も変えることのできる
ビジネスパーソンと比較すると
硬直化したキャリアを送らざるを得ないと
言えるかもしれません。
しかし選択肢がないわけではありませんし、
やりようによっては様々な可能性が見い出せます。
ただその選択肢が見えていない、
気づいていないケースは多いと感じます。
特に大学医局に長く在籍しているドクターは
本当は様々な選択肢があるにも関わらず、
自分は医局以外に居場所がないと妄信していることも
間々あるんですよね。
実際にお会いしてお話しをしてみると
少し頑なな考えを持っていて
視野を広げていただこうと
他の可能性を提案してみたり、
現状頭にない選択肢をお伝えしてみると
そんなのありなの？と
驚かれるケースも少なくないのですね。
いつも述べることですが
キャリアとは「スキル」と「経験」です。
このキャリアを元にして
未来をどう構築するのか？
私どものような専門家を頼って下されば
いくつかの選択肢と可能性をご提供できると思います。
求人を右から左に流すエージェントでは
これっぽっちも使い物になりませんけど
キャリアの専門家であれば
何らかの「きっかけ」が掴めるはずです。
＜参考＞
年収に対しての考え方に悩む医師
２．良質な情報を届けたい！
さて、今回のブログはここからが本番です。
これは別に医師に限った話しではなく、
いやむしろビジネスパーソンのほうが
課題は大きいと思われますが、
自分の人生をより良いものにしようと思えば
「キャリア」についてもっと考えるべきだと思うんです。
残念ながら世の中には、特にWEB上には
「キャリア」を表層的なものと捉えて
実に軽薄なロジックを組み立てる情報が少なくありません。
ですが私は「キャリア」とは人生論であり、
ライフプランをベースに考えるべきと思ってますし
弊社内では哲学的なディスカッションが
毎日のように行われています。
転職支援でも、開業支援でも、
先生方の「人生」を支えるつもりで
本気で行っている証左と言えるでしょうか。
これは経営方針として掲げてもいますし、
社員一同、理解度が高く
求人や開業物件を右から左に流すだけではなく
私たちはヒストリーテイキングを提供しているのです。
そこで最近の弊社の活動を知っていただき
私どもに対する理解を深めていただきたく
次にて具体的にご説明いたします。
・キャリアを語る
もともと医師の「キャリア」を中心にして
事業を設計している弊社です。
単に転職先を決めればいいとか
単に開業物件を決めればいいというような
低レベルな仕事がしたいのではありません。
大事なのはその後です。
転職をした後に充実した毎日が過ごせるか？
開院をした後に来院患者さんが増えていくか？
そしてそして5年先、10年先を見据えて
未来に希望が持てるか？
そこまで考えて日々の業務を遂行するのが
私どもジーネットの「レゾンデートル」です。
その姿勢を知っていただきたくて
当ブログで長年情報を発信してきましたし、
facebookやtwitter、
youtubeといったSNSも活用してきました。
その後、昨年6月に事務所を移転して
スペースに余裕ができたので
少人数のセミナーを企画しました。
キャリアセミナー、クリニックの開業セミナー、
クリニックの経営セミナーと３回に渡って
リアルセミナーを開催したのです。
正直、１人も参加者がいなかったら
どうしようかとも思ってましたが、
おかげさまでご関心の高いドクターにご参加いただき
とても嬉しく企画した甲斐がありました。
弊社の場合は営業っ気がないですし、
セミナー終了後にはご連絡先なども廃棄しますので
先生方にとっては
ピュアにキャリアや開業の話しが聞けるということで
何らかの価値があったのかもしれません。
そうは言っても弊社は小さな会社ですし、
別にセミナー会社なわけでもなく、
コスパ度外視の無料セミナーですから
負担がなくもないという状態でした。
またスペースが広くなったと言っても
何十人も入れるわけではなく
いいとこ５～６人ですから
ずっとこのままリアルセミナーをするのはどうかな？
稀にであればいいけど
頻繁にはできないなと考えていました。
そこで初めたのがウェビナーです。
オンラインであれば
私どもの手間もそれほど大きくありませんし、
むしろ先生方は参加しやすくなるかと思ったのと
私と弊社の社員たちの転職エージェント経験を足すと
何と50年を超えるということもあり、
私だけが話すスタイルから
３人で対談するようなスタイルに変身しました。
第１回めのテーマは
10年後はどうなってたいですか？
～キャリアの基本的な考え方～ と企画したところ
有難いことに６名の医師の皆さんにご参加いただきました。
アンケートの結果を見ても
非常に好意的であり
過分なご評価をいただくことができましたので…
第２回めをすぐに企画し、テーマを
「キャリアの分岐点」
～退局、転科、自由診療、急性期離脱、クリニック開業～ としました。
お申込み時点では
10名ほどの先生にご表明いただいたのですが
当日は残念ながら半数程度。
ご多忙な医師を対象にしていますので
これはこれで致し方ないのですが
まあウェビナーとはこれくらいの気軽さがいいのかもしれません。
現在は第３回めのウェビナー内容を検討中です。
今後はウェビナーを中心として
稀にリアルのセミナーも開催してまいります。
コロナでしばらく止まっていますが
以前に行っていた医業種交流会とも
リンクさせていけたら面白いなとも考えています。
・未来を語る
もうひとつ私どもの最近の活動の中で
ちょっと面白いと思われるものが
「JOYメディ」というチームです。
こちらは弊社の女性社員が中心となっている
医療業界で働く女性の勉強会となっています。
これは私自身がクリニックの開業支援をする中で
様々な業者さんと打合せをしていて
なぜかいつも男性社員ばかりであることに
何となく危惧を頂いていたのがきっかけです。
世の中は働く女性の活躍が進んでいるはずなのに
なぜか医療業界は男性がやたらと多いのです。
弊社は私と女性社員で動くのですが
いつも女性は弊社の社員だけ。
もっと医療業界で働く女性がいるはずだし、
もっと前に出てきてもいいんじゃないか？
そんな思いを込めて企画しました。
医師の皆さんには
あまり関係のない話しですけど
弊社は女性医師の開業支援もしていますので
もっと現場で活躍する女性が増えるといいなと。
第１回めはファイナンシャルプランナーの方に
医師とお金にまつわるお話しをしていただきました。
第２回めはクリニックの経営コンサルタントの方に
クリニック経営の表も裏もお話しいただきました。
第３回めは私が医師のキャリアについて
医学部に入る前から、医学生、研修医を経て
中堅からベテランの医師になり
引退するまでの医師人生についてお話ししました。
そして第４回めはついに女性医師にご登場いただきます。
詳しくは下記をご覧下さい。
【 JOYメディ／第3回勉強会レポート＋第4回のお知らせ 】
初めての方でも気軽に参加できますし、
すぐに皆さんと仲良くなれますので
ご興味のある女性は是非ご参加をご検討下さい。
私はちょっとだけ絡んでますけど
基本的には企画から運営まで全て女性で賄い、
ご参加いただく方も全て医療業界で働く女性です。
このような活動の中で
すでにクライアント先にご参加者をご紹介して
お仕事に結びついたりなど
実に面白い展開も生まれ始めているんです。
弊社の女性社員も
今まで企画とか、運営とか、
それこそファシリテーターの経験はなかったのですが
楽しくチャレンジして
段々と形になりつつあるんですよ。
成長が著しくて実に頼もしい。
ご参加下さる女性たちも
医療業界という幅広いなかで
様々なお仕事をされていますので
今後もコラボが生まれそうで楽しみです。
こちらの取り組みも
いずれは医師のキャリア支援、転職・開業支援にも
好影響を与えてくるだろうと思ってます。
＜参考＞
医師のパラレルキャリア支援エージェントとしてジーネットが実践していること！
＊まとめ
弊社は本当に、本当に小さな会社なのです。
しかしWEB上だけでなく
このようにリアルな取り組みを進めるなかで
また新たな出会いがあり人脈も広がっています。
実は他にも検討中の新たなイベントもありますので
是非ともこれからのジーネットにも注目して下さい
それでは、また…。
＊ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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