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医師が転職を検討する「前」にしておくべき3箇条

2023年5月17日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

右肩上がりの経済成長の時代が終わり、
昨日と同じでは停滞を意味するようになりました。

それこそバブル前であれば
昨日と同じは勝手に成長してくれましたから、
今を生きる若い方にとっては
不公平感を大きく感じるでしょうね。

親ガチャとか、上司ガチャとか言いますけど
もっと本質を突けば…

時代ガチャ?国ガチャ?
そんなふうにも感じます。

でもこの運不運を嘆いていても
おそらく何も変わらないでしょう。

やはりここは変えられないものではなく、
変えることができるものに専念すべきではないでしょうか。

人生は1度きりですし、
自分をネガティブモードにしても
あんまりいいことはないと思うんです。

自分の人生を切り拓くのは自分だけです。
フロンティア精神を持って
いざという時にはチャレンジするのがいいですね。

 

本日のブログのタイトルは、
【 医師が転職を検討する「前」にしておくべき3箇条 】
といたしました。

 

<目次>
1.転職は医師人生の一大転機です。
・転職は手段であって目的ではありません。
・なぜ転職したいのか?を自分なりに整理しましょう。
2.転職は「前」が重要です。
・転職活動に入る前に何を考えるべきか?
・「準備」と「計画」が大前提です。
*まとめ

 

 

1.転職は医師人生の一大転機です。

終身雇用が完全に終わりを告げて、
転職をすること自体はごく一般的なものとなりました。

だからと言って
好きな時に好きなように転職をすることが
正しいとか、相応しいというところまでは行きません。

それはなぜか?
ここが重要なんです。
ここから考えないと転職云々の成否どころか
中長期的なキャリアをぶっ壊してしまうことにも
なりかねないんですよ。

 

・転職は手段であって目的ではありません。

以前、私の部下で
確か当時は30代前半だったと思いますが、
なんとすでに職歴が10社以上ある人間がいました。

優秀だから何社も行けるのだという考えもあれば
そんなに飽きっぽかったら
いずれ行くところがなくなるよという
両方の考えがあるのかもしれませんが、
その後も点々としていましたので、
もうつわものだなとしか言いようがありませんでした。

長く転職支援の仕事をしていると
まあこの方ほどのつわものではないにしても、
ちょっと驚く経歴の方は少なからずいらっしゃいます。

毎年転職をしていて3年で3社とか、
いやそれどころか1年で3社とか、
こんな方々ともお会いしてきました。

もちろん医師ではありませんが、
石の上にも3年という格言は
現代社会では通用しないものでしょうか。

私は当ブログでも
転職はあくまでも手段であって目的は別にある、
転職を目的化すると失敗しますというようなことを
ずっと述べてきています。

別に短期間で退職すること自体が悪いとは思いませんが、
果たして転職をして「目的」は果たせたのか?
むしろ転職が目的化しているから
次から次へと職場を変えるのではないか?
そう考えてしまいます。

何らかの目的を持って転職をする。
その目的が果たせたからまた転職をする。

これなら100歩譲ることはできますが、
それにしてもあまりにも短期間となると
その目的自体が適切なものだったのか疑問です。

よく潰しの利くキャリアなどと言われます。

要はいくつになっても、
どこでも欲しがるキャリアを持っているということですね。
ポータブルキャリアなどとも言われます。

キャリアとは「スキル」と「経験」です。

どんなスキルと経験を身につけるか?
いつ手に入れるか?
どこで手に入れるか?
これがキャリアプランともなっていきます。

転職の目的と言っても
人それぞれであり、いくつもあるとは思います。

その方の人生のフェーズによっては
スキルと経験を身につけることであったり、
プライベートな時間を確保することであったり、
収入を最優先とすることもあるでしょう。

また何かひとつに限定するばかりではなく、
複合的に目的を持つこともあってよいでしょう。

ここで大事なのは
明確な目的を持って転職活動を行うことであり、
転職自体は手段であって
その先に目的が果たせるか否かがあるのですね。

ここを見誤ってしまうと
本来の目的を見失ってしまい、
条件に翻弄されたりしてしまうのです。

 

・なぜ転職したいのか?を自分なりに整理しましょう。

転職は手段です。

実現したい目的があるから
転職という手段を取るのですね。

もし転職が目的になってしまったら
転職できた段階で達成してしまいます。

こんな転職をしてしまった場合に
その後の働きはどうなるでしょうか?

新たな目的が見つかればいいですが、
もし見つからなかったとしたら
その職場の在籍期間が短くなってしまうのは
自明ではないでしょうか。

万が一、短期間で転職することになっても
そこで貴重なキャリアを手に入れることができるなら
まだいいと思うんです。

しかしそんな短期間で
貴重なキャリアが手に入るでしょうか。

もし手に入るのだとしても、
これでは多くの人が手に入れてしまいますから
誰にでもできることになって
希少性はあっという間に失われてしまいます。

すると潰しの利かないキャリアとなりますね。

仕事のポジションって「替えが利く」と
価値が下がり、報酬もダウン、
組織からも無下にされてしまうのです。

ところが「替えが利かない」と
価値は上がり、報酬もアップ、
組織はとても大切にしてくれます。

だって辞められてしまったら
次に同等のスキルや経験を持っている人が
そう簡単には採用できないということですからね。

ですから在籍期間が短いとか
転職回数が多いとか、
それは表層的なものであって
本質的にはそこで何を得たのか?という
キャリア論なんですね。

貴重なスキルと経験が
たっぷり得られたならいいでしょう。

でも得られていないから問題なのですね。
転職してまたイチからやり直し。

20代の若いうちならいいですが、
30代に入ったらこんな転職は避けましょう。
自分のためになりません。

何度でも言いますけど
キャリアは「スキル」と「経験」です。

転職は手段であって目的ではありません。
何らかの目的を実現するために転職するのです。

これが転職の原理原則基本基礎です。
是非とも頭の片隅に入れておいていただきたいです。

 

<参考>
これだけは知って欲しい!来春に向けた医師の転職活動の秘訣

 

 

2.転職は「前」が重要です。

具体的な転職活動を始める「前」が大事です。
このプロセスを省いてしまうと
転職活動を迷いながら行うことになりかねません。

でも、残念ながら、こういうことを言う人って
とても少ないのが現実なのですよね。

求人サイトを見ればおわかりの通り、
求人情報の「量」も「質」も圧倒的に不足しています。

概要しかわかりませんよね。
これで選べと言われても
それは無理筋だと思うんです。

だって判断材料が欠けているんですもん。
だから結局は条件でしか選べなくなるんです。

「前」がしっかりなされていることが前提なのですね。
そこまでの転職ノウハウを持っている人は
決して多くはありません。

もうひとつ転職エージェントと
やり取りしたことがある方はおわかりの通り、
こちらも求人情報を提供はしますが
その情報自体に価値があるのは稀です。

どこも求人数をウリとしていますし、
非公開求人などあたかも価値があるように謳いますが
その実情は心許ないのが現実です。

それ、他で公開されてるよね?とか
応募したら充足したと言われたなどですね。

本来、転職エージェントは
転職に関わる全般的なアドバイスをすべきですが、
なぜか医療系は求人案内しかしません。

もっと転職「前」にフォーカスすべきと思うのです。

 

・転職活動に入る前に何を考えるべきか?

では転職活動に入る「前」にすべきこととは
いったいどんなものでしょうか?

私は次の3点が重要と考えます。

①明確な退職理由
②次の職場で手に入れたいものの明確化
③中長期的なキャリアプラン

ひとつずつ見てまいります。

まず退職理由ですが、
当然、転職を考える際には
何らかの理由があることと思います。

ただここで気を付けねばならないのは
隣の芝生が青く見えているだけではないか?
今の環境から逃れたいだけではないか?という2点です。

なぜ辞めるのか?というのは
次の面接でも質問されることが多いですし、
今後のことを考える際にも
かなり重要なポイントとなります。

心を落ち着けて、
本音ベースの退職理由を
自分のなかで腑に落ちる状況にするのがいいですね。

次に、次の職場で手に入れたいものですが、
これは③の中長期的なキャリアプランにも通じますが、
いわゆる転職の「目的」であります。

当ブログではよく取り上げますが、
転職はあくまでも手段であって
何らかの目的を果たすために転職をするのですよね。

ここを勘違いして
転職が目的化してしまうと
かなり痛いこととなる可能性が高まります。

目的を果たすことなく
転職できればOKというのは
まあなくはない話しですけど、
キャリア的な積み上げ的にならずに
短期の退職に繋がることも割とある話しです。

つまり今回の転職の目的は何なのか?
手に入れたいものは何か?
どうなりたいのか?何をしたいのか?
そこを②、③で熟慮されるのがいいと思います。

 

・「準備」と「計画」が大前提です。

長年、転職エージェントとして仕事をしてきて思うのは
転職って「ノウハウ」だなということです。

ちょっとしたコツとか、
王道の転職スタイルとか、
そういうものを知っているかどうかで
成功、失敗がクッキリ分かれます。

そして実際に転職活動を開始した後に
当初の目的を見失ってしまい、
方針がブレてしまって
何で判断してよいかわからなくなり、
最もわかりやすい年収だけで決めてしまい
入職してガッカリするなんてケースは
よくある話しと言わざるを得ません。

これはノウハウ不足ということかと思います。

やはり転職「前」に
しっかりとした目的を持って、
その目的を実現するための転職活動を
ノウハウとともに遂行するのが最善ですね。

だからこそキャリア相談を事前に行い、
必要があれば「壁打ち」を何度も行って
自分の方針を整理しておくのが良さそうです。

あ、ちなみに弊社では
「壁打ちお試し会」を実施中です。

ご関心あれば下記よりどうぞ。

 

<参考>
キャリアの壁打ちお試し会【無料・オンライン】

 

 

*まとめ

転職「前」にすべきこと。

①明確な退職理由
②次の職場で手に入れたいものの明確化
③中長期的なキャリアプラン

これっていつも述べる
キャリアの4ステップにも近いかなと思います。

キャリアドリフトして
多様な経験を身につけて、
キャリアアンカーとして
自分らしい価値観や判断基準を手に入れて、
キャリアプランとして
実現したいものを到達点として設定し、
キャリアパスとして
達成するための具体策を練り上げていく。

この4ステップは1度通せばいいものではなく、
フェーズフェーズで見直して、
何度も、何度もやり直して良いものです。

キャリアや人生は中長期的なものでありますし、
私たちの働く期間は
良くも悪くも長期化する一方ですからね。

ひとつだけ言えるのは、
キャリアの選択肢を狭める決断は
できるだけしないほうがいいですよということです。

もちろん一大決心をして
不退転の決意で取り組むなら話しは別です。

ただ、そこまでの思いがないならば
できるだけ将来の選択肢は
多く持っておいたほうが良いです。

年を取るほどに
選択肢が狭まるのはキツイですからね。

それでは、また…。

 

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