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大学医局を辞める前に考えておくべきこと

2023年4月5日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

誰にだって
将来について悩むことってあると思うのです。

でも先のことは誰にも見えませんから
その悩みって根本的には解決しません。

ここがキャリアの最も難しいところなのですが、
それで我慢できるならば
今のところで頑張り続けるしかありませんし、
我慢できないなら外に飛び出すしかありません。

でも安易に飛び出して
後悔するようでは困りますよね…。

転職がごく当たり前になった世の中ですが、
その一方で転職を失敗して
痛い目にあって悔んだりしないようにするためには
いったいどうしたらいいのか?

実は答えはわりとシンプルで
なおかつ自分の内側にあったりするのです。

ただしちょっとしたコツとか秘訣は必要です。
今回はそのあたりを書いてみます。

 

本日のブログのタイトルは、
【 大学医局を辞める前に考えておくべきこと 】
といたしました。

 

<目次>
1.退局すべきか否か?
・なぜ退局したいのか?
・本当に退局してよいのか?
2.退局したあとのプランは?
・キャリアプランを持っているか?
・ライフプランを持っているか?
*まとめ

 

 

1.退局すべきか否か?

先日、twitterでこんなツイートをしました。

キャリアシーンではよく言われることですが…
「Will」・・・やりたいこと
「Can」・・・できること
「Must」・・やらなければならないこと

この3つの軸を自分の頭で整理して
いかに「will」中心とするか。

準備と計画を持って、
「can」と「must」をプロセスにして
近い内に辿り着きたいですね。

いかがでしょうか?

私たちはどうしても「Will」ばかり見てしまって
その前に必要となる「Must」や「Can」を
ないがしろにしてしまってはいないでしょうか。

頑張って「Must」をこなせばこなすほど
必然的に「Can」は増えてくるわけで、
これが増えれば増えるほどに
「Will」ができるようになるものではないでしょうか。

大学医局を辞めるかどうか。

この相談は私どものところにも多いです。
でも安易に辞めるべきとも
辞めないで粘るべきとも正直言えないんです。

だって辞めたほうがいい方もいれば
辞めないほうがいい方もいるというのが
私が思う正解だからです。

 

・なぜ退局したいのか?

私自身、今まで
数多くの退局のシーンに携わらせていただきました。

もちろん無理に退局に導くなんてことはしませんし、
よくよく確認させてもらいながら、
これからの未来のプランを話し合いながら
絶対に後悔のないように
慎重には慎重を期して
転職や開業のサポートをしてきたつもりです。

本当に退局するのであれば
これくらいのプロセスを経た上で
ご決断をなさるのがよろしいかと思います。

いつも言うように
その際には第三者の冷静かつ客観的な視点も手に入れて
熟慮されるのが良いでしょう。

ずっと大学医局に在籍する先生は
そんなに多くはないでしょうから、
どこかで去るという決断が必要なのかもしれません。

でも「それが今なのか?」は
よくよく考えて決めたほうがいいと思います。

まあ、そんなの私が言うまでもなく
皆さん熟慮に熟慮を重ねているのでしょうが、
それでも敢えてお伝えしたいことであります。

最終的に「退局」を決めるとしても
その思考のプロセスには
・本当にいいのか?
・今がタイミングとして相応しいのか?
・戻ってきたくならないか?

このようなことを考えると思いますが
もっと大事なのは…

・なぜ退局したいのか?

これですよね。
きっと理由はひとつやふたつではないと思うんです。

私が今まで直面した退局理由は…

・ハードすぎる勤務
・そのわりには低い収入
・バイトに行かないと収入が足りない
・パワハラ
・マタハラ
・セクハラ
・アカハラ
・医局内の人間関係
・想定外の派遣先病院
・上が詰まっていて症例経験が積めない
・大学の風土が合わない
・プレッシャーがキツイ
・休みがない
・心身の不調
・キャリアの先が見えない

ざっとですけど
思いつくものを挙げてみました。

あ、自分はこれに当てはまる…などもあるとは思うのですが、
どうしても辞めたい理由を考え始めると
思考がネガティブな方向に進みがちですよね。

ここでは敢えてポジティブな面についても
じっくりと考えてみるとことをおススメします。

大学医局のいいところです。
例えばですが…

・最新医療に触れることができる
・勤務先に困らない
・同期や年次の近い医師が多い
・著名な先輩医師がいる
・研究に必要な体制が整っている
・入局する若手医師が刺激になる
・豊富な症例経験が積める
・出世できる
・情報が集まってくる
・人脈が広がる

いかがでしょうか?
きっと大学によって医局によって
それこそ上司である教授によっては
もっとたくさんのメリットもあると思います。

なぜ退局したいのか?とともに
ポジティブな面にも目を向けて
残る理由は何か?も合わせて考えてみると
冷静な判断ができそうですね。

変な話しではありますが、
退局するのはいつでもできるわけですよね。

であれば、焦って決めるのではなく、
じっくりと考えてもいいと思います。

ただ、これもいつも言うことですが、
ご自身の心身が不調になっているケースと
ハラスメントが耐えられないほどひどいケースでは
退局を真剣に考えたほうが良いですね。

こればかりは残ることが
大きなリスクになりかねませんので。

 

・本当に退局してよいのか?

よし、もう辞めよう。
退局しよう。

そう決断をしたとしても、
再度、さらに、本当にいいのか?と
何度も自分に問い掛けたほうがよいと思います。

おそらく医局長や教授と話すさいには
引き留められることが多いはずです。

そのさいに気持ちがグラグラとなるのなら
やっぱり退局しちゃいけないと思うんです。

もう医局長や教授に何を言われても
絶対にグラつかないくらいの強い思いが必要です。

もしかしたら何かを譲歩してくれたり、
退職理由を消してくれたり、
条件を上げてくれるかもしれません。

それでも揺るがない。
いわゆる断固たる決意が不可欠です。

そのためには何が必要なのか?
そこは下記にてじっくりと語ります。

 

<参考>
退局を焦らない方がよい理由!

 

 

2.退局したあとのプランは?

何を言われても絶対に揺るがない
断固たる決意をするためには何が必要なのか?

実はこれは簡単です。

ワクワクする未来が待っているかどうか?
これです。

つまりライフプランをベースにした
キャリアプランを考えましょうということです。

その上でプランにワクワクできるか?
これがないと
退局という決断が揺るいでしまうことも多いです。

このワクワク感って
人によってかなり異なりますよね。

だからこそ自分らしいオリジナリティが
プランを考えるさいには必要となるのです。

基本的なスタンスとしては
ワクワクするようなものが見つかったら
猪突猛進していいと思います。

まあ、と言いつつもいい大人ですからね。
生活が成り立たないようでは困りますし、
ご家族がいるならタイミングは慎重になるべきですね。

 

・キャリアプランを持っているか?

今まで多くのキャリア相談に乗ってきましたが、
ストレートに自分は退局すべきか否かと
ご質問される先生も少なくありません。

でも答えようがないところもあります。

今、辞めるべきか、
退局すべきなのかどうなのかは
やはり「その先」を見通さないと
判定できないと思うんですよ。

もちろんあまりにも今がヒドイ場合などは
早急に辞めるべきというケースもあるのはあります。

でも大事なのは「未来」です。

キャリアは過去、現在、未来という時間軸のなかで
今よりも少しより良い未来を手に入れるために
プランニングすべきものですからね。

過去があるから今があり、
今があるから未来へと繋がっていくのです。

さて、どんな未来が望ましいですか?
もうここに尽きると思います。

自分は何をしたいのか?
どうなりたいのか?

ここを見い出すためには
「キャリアの4ステップ」という
プロセスが欠かせません。

まずは様々な経験値を手に入れる
キャリアドリフトからスタートです。

選り好みせずに多様な経験を身につけましょう。

そしてその経験から導き出される
自分らしい、自分ならではの価値観や
独自の判断基準であるキャリアアンカー。

どんな時に自分はモチベーションが上がるのか?
どんな時にやりがいや働きがいを感じるのか?
どんなことがあるとやる気を失うのか?

自己分析して自分らしさを固めていきましょう。

この価値観や判断基準を実現するために
必要なのがキャリアプランです。

向かう方向性とか
辿りつきたい取りあえずのゴールですね。

目標が明確にならないと
どちらに歩めばいいかわかりません。

キャリアプランを明確にしたら
その具体策であるキャリアパスです。

あの山に登ろうというのがキャリアプランです。
どのルートで?交通手段は?
どんな道具が必要?と考えていくがキャリアパスですね。

この4ステップを何度も回していくと
段々と自分らしい理想像が見えてきます。

私の感覚ですと
多くの方が見えてくるのは
30代後半から40代くらいと感じます。

あまり焦らずに
キャリアの4ステップを回したいですね。

 

・ライフプランを持っているか?

もうひとつ重要なのは
「キャリアプラン3箇条です」です。

・中長期的な視点で考えましょう。
・自分らしいオリジナリティを含めて考えましょう。
・ライフプランをベースにして考えましょう。

ここで申し上げたいのは3つめの
「ライフプランをベースに」です。

昭和の右肩上がりの時代では
イケイケドンドンが普通でしたし、
明日から異動ね…とか
来週から札幌支店ね…などという
家族や生活を度外視した人事があり、
土日は接待ゴルフだとか
上司の引っ越しには部下が勢揃いで手伝うとか
理不尽なことは多かったですね。

さすがに最近では
こんなのはブラック企業に認定されるだけですけど
一部の大学医局では
今だに平然と行われているような話しを耳にします。

これは看過できるものではありませんし、
年々改善されているのは確かと思いたいです。

おそらくすでに改善されたところと
あまりにも遅々とした改善スピードのところに
完全に二分されるのではないでしょうか。

いい仕事をするには
いい日常を送る必要があり、
いい生活が前提だと思うんですよ。

家族をないがしろにして
仕事だけに熱中するなんて
もうあってはならないと個人的には考えます。

例外として
そういう働き方を本人が望み、
家族も文句の欠片もないケースもあるかもしれません。

しかしそんなのは異例中の異例ではないでしょうか。
現代に通じる理屈だとは思えません。

逆に言うと
私たちは最初からライフプランをベースにした
キャリアプランを考えて
その実現を目指していくのが最善だと考えます。

何も考えないで
何も主張しなければ
組織の論理に流されかねませんからね。

いいキャリアのためにも
いいライフが大前提であると思います。

 

<参考>
ライフプランがベースにない人生を歩む
大きなリスクとキャリアへの悪影響とは?

 

 

*まとめ

大学医局を辞める前に……いかがでしょうか?

別に大学医局云々だけではなく、
キャリア論として、人生論として
ごく当たり前のことを述べたに過ぎないかもしれませんが、
ただただ現状から逃れるだけでなく
その先を十二分に検討の上で
今を変える決断をするのがいいですね。

そのためには冷静かつ客観的な
キャリアを中長期的に考えるのが適切です。

それでは、また…。

 

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