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常勤の紹介料を翌年以降も支払う?非常勤の紹介料はいつまでも続く?あり得ません!

2023年3月29日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

別に同業他社が何を考えて
どんな施策を打とうが
私には知ったこっちゃないんですけど(笑)
それが業界全体にとってマイナスになるなら
モノ申さねばならないと考えています。

ただでさえ医療業界において
転職エージェントの評判は賛否両論…どころか、
むしろ「否」のほうが多いのが現状です。

本来であれば業界一丸となって
より良い転職支援をしていかねばならないはずなのに
自社の儲けだけを考えて
医療系の転職業界の評判を悪化させるのなら
そりゃ黙っていられません。

不埒な輩は一刀両断し、
医師のため、医療業界のために
転職シーンをより良いものにしたいと考えています。

 

本日のブログのタイトルは、
【 常勤の紹介料を翌年以降も支払う?
常勤の紹介料はいつまでも続く?
あり得ません!】

といたしました。

 

<目次>
1.強欲エージェントが増えています!
・常勤の紹介料が1回ではない?
・非常勤の紹介料がずっと掛かる?
2.業界標準が守られない?
・新参者が業界を悪化させる?
・自社都合の契約内容は身を亡ぼします!
*まとめ

 

 

1.強欲エージェントが増えています!

先日、twitterである医師、
この先生は開業医で、経営側、
つまり医師を採用する側のお立場でしたが、
思わず二度見するような内容が書かれていました。

別に法律に違反するような話しではないので
コンプライアンス上では問題とはなりません。

ただ業界水準、常識を打ち破るものであり、
それが医師の皆さんや医療機関にとって
プラスになるのであれば拍手喝采なのでしょうけど、
むしろ逆なのです。

う~ん、それはどうなの?
誰にも理解されないんじゃないの?

正直、私はそう思いました。
今回はその件について考察いたします。

 

・常勤の紹介料が1回ではない?

通常、医療機関に医師を紹介した場合には
初年度年収の20%をいただく契約内容が多いです。

このパーセンテージがどうなの?という
そんな議論は随分前からありますけれど、
他業界では30%~40%のケースも少なくなく
個人的には妥当ではないかと考えております。

すでに経営悪化からか紹介料率をアップした
医療系の転職エージェントも出てきており、
25%、30%というところもあるようです。

これが高いのか?そうでないのか?は
皆さん思うところがあるとは思いますけど、
今回お知らせしたいのは
そこではなく…
何と常勤医師の紹介料を
翌年もいただくというところが出たそうなんです。

私は転職エージェントに20年もいますけど
さすがにこんなん初めて聞きました。

業界の常識をぶっ壊すどころか、
どこまで強欲なんだ?と私は率直に思いましたけどね。

転職支援の業界って意外と幅広いです。
ビジネス系はもちろんのこと
それこそマネキンだって人材紹介の範疇なんですよ。

港湾業務や建設業務など
一部、人材紹介してはいけない職種もあるのですが、
基本的には人が働く場所を探す際には
転職エージェントが存在すると思われます。

業種や職種によって
紹介料率は様々です。

基本的には希少価値があれば高く、
そうでない場合は低くと設定されていますが、
私の感覚的には
押しなべて平均値を考えると
30~35%という水準に落ち着くと考えています。

医師の場合は
もともとの年収水準が高いので
20%が業界水準でしたが、
エージェントの勝手な都合で
25%や30%に上げてきているのが現状です。

ちなみに弊社は20%で継続しており、
近々上げるつもりはありませんけど
5年、10年単位ではもしかしたらはあるかもしれません。
できるだけ上げないつもりでいますけど。

さて料率の問題はありますけど
紹介料を2回いただくというのは初めて聞きました。

これは誰が得をするんでしょうか?
エージェント以外に思いつかないんですよね。

断言します。
この会社は退場に追い込まれると思います。

医師や医療機関のためになる施策なら
突拍子もない発想でも通用するのでしょうけど、
自社以外は損をするこの仕組みは
余程のことがない限り、
誰もYESと言わないでしょうからね。

さすがにこれはないわあ…と思いました。

 

・非常勤の紹介料がずっと掛かる?

この会社さん、非常勤の場合は
その医師が勤務を続けている間中、
ずっと掛かるのだそうです。

例えば当社の場合ですが、
非常勤医師は勤務を開始した後は
毎月清算という形を取っており
例えば日給8万円であれば
それに勤務回数を掛けて
そこからの20%を紹介フィーとしていただきます。

週1回であれば
80,000円×4回×20%ですので64,000円となるのですね。

そして私どもはこれを12回、
つまり1年間分が期限となっていて
13カ月目からは紹介フィーは発生しません。

稀に医療機関側からの申し出により、
半年分とか、1年分を一括払いしたいという
ご要望もありますが、
その際には柔軟に対応しています。

これでもフィーが高いと思われる方もいるとは思いますが、
求人サイトなどと違って
フィーが発生するのは
ドクターが働き始めてからですので
ここは経営判断になりますね。

もちろん自前で採用できるなら
どう考えたってそれがベストですけど、
医師の採用って簡単ではありませんから
どのように採用するかは経営の根幹と言えますね。

さて、私は弊社のスタンスは
妥当であると考えていますが、
前述した会社さんは
非常勤で勤務を始めた医師が在籍している限り
ずっと紹介フィーが発生する契約なのだそうです。

う~ん、強欲…。
別に法的には問題ないんですけどね
こういう営業方針は
後々のトラブルになりかねませんし、
何より医療機関側としては
とても納得できるものではないと思います。

医師紹介会社も営利企業ですから
利益を得て存続を図らねばならない宿命にあるのですが
医療業界で仕事をする以上は
医療業界の発展を支えねばならないと考えます。

そのちょうどよいバランスがどこか?
これは非常に難しい問題ですし、
立場によって思う事は様々ありますし、
簡単に答えの出るものではありませんが、
少なくとも医師を盾にして取れるだけ取るという
こんな経営姿勢は許し難いと
個人的には考えます。

事業とは洩れなく
「共存共栄」であるべきですし、
「世のため人のため」にするべきものですし、
医療業界の場合は
そのもの自体が人を「支える」ために存在するのですから
当然、医療業界でビジネスをする企業も
利他の心を持って
国民を支える医療者を支えるという
根本的な信念が必要ではないでしょうか?

お金を儲けることは
決して悪いことではないと思いますけど、
医療業界において
医療機関や医師を困らせるような
そんな金儲けの仕方は
断じて許してはいけないのと思うのです。

回り回って自分の首を絞めることになりますから。

 

<参考>
業績悪化に歯止めが利かない医師転職エージェントの隠された秘密?

 

 

2.業界標準が守られない?

念の為に再度申し上げておきますが、
個人的に前述した会社の経営方針は許し難いと思いますが
別に法的に問題があるわけでなく
また法で縛るものでもないと思います。

今目の前にあるボールペンを
100円で売ろうが、1000円で売ろうが、
100円を2回払って貰おうが
それはその会社の自由です。

ただ購入者が納得していればの話しであって
消費者にとって納得感がなければ
そのボールペンを買う人は少なくなる一方でしょう。

いつも言うように
医師の転職支援業界は
かなりのレッドオーシャンです。

生き残るには同業他社と違う
新規性の高い策を実施したほうが良いです。

ただそれはあくまでも
その策が医療業界にとってプラスになる場合ですね。

逆はあり得ません。

 

・新参者が業界を悪化させる?

どんな業界でもニューフェースが伸びる時は
既存の人たちの気づいていない
ニッチな部分に風穴を開けて
そこから大きく展開するような
こんなケースが多いんじゃないかと思います。

本来であれば既存の人たちが
絶え間なく創意工夫をして
クライアントのために、業界のために、
新サービスを続々と投入できればいいのですが
どうしても目の前にあることで汲々としてしまい
新しい発想で新サービスを展開することが
後回しにされがちです。

こんな時にニューフェースが颯爽と現れて
旧態依然とした業界に新風を巻き起こし、
現状維持に諦めモードだったクライアントにも
大きな期待を抱かせて
業界全体が活性化する。

こういう展開は今までにも何度も起きていますし、
ユニクロとか、ソフトバンクなどは
いい意味で業界をぶっ壊した好例と言えるでしょうか。

沈滞化している業界全体に新風を吹かせるのは
外部からやってきたニューフェースの突破口でもあり、
本来はそういうポジショニングを取ることが
自社の生き残り戦略にも合致するのだと思います。

しかし業界の悪弊を
さらに加速させるようなニューフェースでは
先々も心配ですし、
上手く行く可能性は低いと言えるでしょうか。

まあ、それもさっさと儲けて去っていくという
そういう戦略なのであれば通用するかもしれませんが、
それを許してしまう既存勢力が情けなさ過ぎますよね。

医師の転職エージェント業界には
毎年新規参入が絶えませんけど、
業界の研究が足りずに
ただ自社の儲けだけを目的に参入して
儲からないことがわかると
あっという間に去っていくというケースが多いです。

私どもの会社は
存在自体が業界の常識を打ち破っていることもあり、
志高き新規参入者とは切磋琢磨して
さらに業界をより良いものに変えていきたいですが、
前述したようにあり得ない策で
悪い方に業界を導こうとされるならば
さすがに看過するわけには行かないのですね。

 

・自社都合の契約内容は身を亡ぼします!

常勤医師の紹介料の支払いは2回。

非常勤医師の紹介料の支払いは
当該医師が在籍している間はずっと続く。

前者は私も初めて聞くような斬新なものです。
後者は時々耳にしますが
医療機関側は地団駄踏んでいることでしょう。

医療機関側としては
先生、そんな会社じゃなくて
もっと他のいい紹介会社を使って下さいよというのが
本音ではないでしょうか?

また医師にとっても
こんな契約内容では
これがネックになって転職が不成立になることもあり、
決していいとは思えません。

いつも言うように
求人をエサにして
医師を釣りあげるタイプの紹介会社は
業務効率の向上を目指しながら
結果的に非効率になっていますので
とにかく決定を欲しがり
押し込むような紹介をしがちです。

もう企業の在り方、
それこそ「レゾンデートル」の問題だと思うんですね。
経営者、出てこい!って話しです。

世のため人のためにする事業ではなく、
自社の儲けのためだけの事業なら
間違いなくサステナビリティにはならないでしょう。

いやそれどころか1年や2年で
なくなっている可能性も高そうですよね。

こういう会社は利用しないに限ります。

 

<参考>
医師転職エージェント(医師紹介会社)の取扱説明書!

 

 

*まとめ

業界に新風を吹かすとか
風穴を開けるというのは
本来は素晴らしいことだと思います。

それこそが存在価値に繋がり、
業界の活性化にもなりますよね。

でも新しいことだから…
今まで他がやっていないからと言って
何をしてもいいわけではありません。

定期非常勤がずっと掛かるというのは
今までも何度か耳にしたことがありますけど、
(決して良いとは思いませんけど)
常勤医師で紹介料を2回もらうというのは
私の長い業界経験のなかでも初めて耳にしました。

これを好意的にYESと言う医療機関が
果たしてあるものでしょうか?

えっと、医療機関の皆さまや
医師の皆さま、
もし転職エージェントから「え!」と思われるような
おかしな話しを受けたなら是非情報を下さい。

私が業界を代表して断罪します(苦笑)。

それでは、また…。

 

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