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キャリアバラエティを視野に入れた医師の将来設計とは?

2023年2月1日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

キャリアをどう考えるか?

仕事をする人は多かれ少なかれ
意識はしているとは思うんです。

ただいかに受け止めて、
どう考え、行動に移すかまでを
首尾一貫として実行している人は
それほど多くないようです。

いや、まだ、もがいている人はいいですが、
キャリアなんて考えるだけ無駄だよとか、
未来のことなんて誰にもわからないんだよとか、
否定的に受け止めている人も少なくありませんね。

これはもったいないと思います。
機会損失とも言えますし。

スキルや経験をキャリアとするならば
将来のために計画的に向上させて、
常に今より良いキャリアを手に入れるのがいいです。

人生100年時代。
働く期間は長くなるばかり。

潰しの利くキャリア。
ポータブルスキル。
いくつになっても選択肢を持っておきたいですね。

 

本日のブログのタイトルは、
【 キャリアバラエティを視野に入れた医師の将来設計とは? 】
といたしました。

 

<目次>
1.キャリアは語り尽くせません!
・キャリアはそんなに浅くない
・新たなキャリア論へのキャッチアップ
2.キャリアバラエティとは何だ?
・キャリアバラエティという考え方
・キャリアバラエティへの道
*まとめ

 

 

1.キャリアは語り尽くせません!

キャリアについて
友人や知人と話すのは
なかなか難しいものであります。

お互いの職業を理解し合えていなかったり、
どうしても情が湧いてしまうので
具体的な話しがしにくかったりもしますね。

まさか両親というわけにもいかないでしょうし、
職場の同僚や先輩後輩というのも
利害関係が直結するので
相談相手としてはいかがなものでしょうか。

もちろんどんな関係性であっても
この人なら…という方がいることはありますので
すべてを否定するつもりはありませんが、
私が思いますに、
やはり相談はプロが適切と考えます。

そのプロがそう滅多にいないから困るのですし、
プロと自負しつつも質が低いとか、
問題、課題はいろいろありますけれど
それでもプロが望ましいのは間違いありません。

私、失敗しないので…と自信満々に
述べていたドクターがいましたけれど
(ドラマですけど 笑)
プロとは失敗をしない人、
あらゆる失敗を知り尽くして
失敗を避けることができる人が当てはまると
私は定義づけています。

 

・キャリアはそんなに浅くない

もうかれこれ10年以上も
医師にもキャリアプランが必要ですと
ずっと述べてきました。

少しずつですけど
共感してくれたり、同意してくれたり、
気づいて下さる先生方が増えているように実感しますし、
実際にキャリア相談をご希望する先生も増えています。

今まで何百人もの先生とお話しをしてきましたが
当たり前ですけど似たような話しはあっても
同じ話しなんてありませんし、
理想的なキャリアだって人それぞれで
全く異なるものなんですね。

まして、同じ人でも
時期が違えば変わるのがキャリアですし、
数年も経てば多くの人が変わるとも思いますし、
キャリアプランを見い出すと言葉で言うのは簡単ですが
実際に明確にするのはかなり難しいと思います。

まして医師がキャリアに関して相談できる人なんて
日本中を探したってそうはいませんし、
薄っぺらいキャリア相談をしても
むしろ害悪になることすらあると私は考えています。

それなのにキャリア相談をお受けします!と
安易に述べるエージェントが最近は増えていて
それはどうなの?と疑問に思ってます。

そんな簡単じゃありませんって。

私はキャリアの根底には
やはり人生があるべきだと考えていますし、
それは生活とも言い換えられるでしょうし
生き方、働き方、暮らし方というように
様々な要素が複雑に絡み合ってきます。

ある種の哲学的アプローチが
キャリアを考えるには欠かせないと思うのです。

それをですよ、
今まで求人案内しかしてこなかったエージェントが
急にキャリア相談をお受けしますと言ったって
その「質」が心許ないのは当然です。

ただでさえ頭の良い方が多い
医師のキャリア相談をするには、
受ける側にもそれ相当の知識や経験やノウハウや事例が
必要不可欠ですが、
そういう人って少ないです。

本気でキャリアを勉強してきた人ならいざ知らず
表面上のキャリア相談なんて
完全に見透かされてると思いますよ。

だってビジネスがしたいだけじゃないですか。
それってキャリアとは全く別世界ですよね。

もっとキャリアの本質を問い続けていかないと
本当の意味でのキャリア相談はできません。

資格とか、経験年数とか、
そういうものは指標にすらなりません。

どれだけキャリアについて学んだか?ですよ。
狡賢いビジネス的な発想が通用する世界ではありません。

 

・新たなキャリア論へのキャッチアップ

キャリアシーンでよく語られる
「VSOP論」というものを聞いたことがありますか?

具体的に説明しますと…

バイタリティ(V)
とにかく一生懸命に精力的に仕事をして
様々な経験を積んでいく。

スペシャリティ(S)
今まで経験したことから
自分の「コア」を決めて専門分野を極める。

オリジナリティ(O)
専門性に加えて自分らしさを確立、
自分ならではの価値を加味していく。

パーソナリティ(P)
経営者や幹部は当然のことながら
同僚や部下からも厚い信頼を勝ち得て、
人格、人間としての魅力で人を惹きつける。

このようになります。

一般的には20代でバイタリティ、
30代でスペシャリティを身につけて
40代ではオリジナリティを発揮できるようになり、
50代でパーソナリティを手に入れましょう。

そんなふうに言われますが、
あくまでも一般論としては成立するかと考えてます。

ただ個人的には、孔子の言葉ですね、
こちらのほうが好きです。

十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず。

特に30、40、50の立つ、惑わず、天命を知るというのが
まさに人生論として的を得ているように感じています。

これをお読み下さっている皆さんは何十代でしょうか?

結構、幅広い層の皆さんがお読み下さっていると思いますが、
「VSOP論」と「孔子の言葉」に共通しているのは
<中長期的な視点>であると思います。

これはもうキャリアの根幹と言ってもいいのではないでしょうか。

この中長期的な視点を持たないと
キャリアや人生を運命に預けるしかなくなります。

主導権を握って、
自分の力でより良い日々を手に入れようと思えば
過去を棚卸して、現在を冷静に分析して、
その上で自分の望む未来を切り拓いていかねばなりません。

この時間軸の発想が大事であり、
これがそのまま中長期的視点に結びつくのですね。

設計図面がないままに
建築を始めるなんてあり得ないと思います。

キャリアや人生も同じではないでしょうか?
最初の設計図面が重要ですね。

 

<参考>
キャリアなんて今まで考えたことがなかった…からの転換

 

 

2.キャリアバラエティとは何だ?

キャリアに関して語り始めると
あっちこっちに話しが飛びながら、
もう尽きないくらいに言いたいことがあるので
むしろ混乱してしまいます(笑)。

ただ、100人いれば100通りのキャリアと考えれば
複雑怪奇のなかでいかに自分らしさを見つけるか、
そこが肝心だと思うのですね。

逆にシンプルにし過ぎると
それこそ新卒のキャリア論のような
とても安易なものになりがちです。

実際にネット上では
そんな情報が多いですけど
百害あって一利なしじゃないかと考えます。

陳腐なキャリア論は
目を曇らせることになりかねませんからね。

 

・キャリアバラエティという考え方

今までもキャリア用語に関しては
いろいろとご紹介をしてきましたけれど、
今回は「キャリアバラエティ」について考えます。

これは正式な用語にはなっていません。

Googleで検索を掛けても
ごく少数しかヒットしませんし、
そこで意味を説明しているわけではありません。

ですからあくまでも私の感覚的なもので
造語と言えば造語ですけど、
そんなに流行るようなものではないと思いますので
意図というか、意味合いだけ掴んでいただき、
上手く自分の中に取り入れて
個々それぞれで良い方向に解釈して下されば
キャリアの考え方として有効ではないかと思います。

まず「キャリアバラエティ」と聞いて
どんなイメージを持たれますでしょうか?

キャリアを「スキル」と「経験」と考えて、
その上でバラエティの意味を捉えると
「変化があること」、「多様性」となります。

これをそのままに考えていただいて
キャリアの変化とか、キャリアの多様性とすると
少し具体的になりますでしょうか。

その点ではパラレルキャリアとか、
スラッシュキャリアに近いとも言えますが、
私がこのバラエティという言葉に反応したのは
もっとフレキシブルであり、
玉石混交というか、変幻自在というか、
そんなニュアンスがキャリアにおいては重要と感じた次第です。

キャリアに正解なんてありません。

むしろ正解にするかどうかは
決断した後の自分次第でありまして、
杓子定規に考えたキャリア設計では
もう今の時代では通用しないんじゃないかとすら思うのです。

それこそ玉石混交で変幻自在なキャリア論が必要であり、
先行き不透明で、あっという間に時代が変わる
現代社会において望ましいキャリアとは
「キャリアバラエティ」なんじゃないかと考えました。

ただしその根底には確固たるポリシーや
自分ならではの揺るがない哲学がないと
変化や多様性に翻弄されてしまいそうです。

このバランス感覚も
これからのキャリアシーンでは
必要不可欠になってくるでしょうね。

 

・キャリアバラエティへの道

あえて厳しく今の時代を捉えるならば
一寸先は闇と言っても過言ではないでしょう。

時代の変化が加速度を増しているとか、
グローバリズムが進み世界がライバルになっているとか、
コロナの終息が今だに見えないとか、
円安やインフレが進み日本経済が不安定であるとか、
雇用環境が悪化してキャリア設計が難しくなっているとか
まあいろんな理由は付けられるでしょう。

医療業界におきましても
やはりコロナの影響はあまりにも大きいですし、
2024年の医師の働き方改革が近づき
果たして医療現場は回るのか?であったり、
医師の給与は今後下がっていくのか?
急性期病院は今のままで持つのか?
大学病院から医師は離れていくのか?などなど
実に様々な懸念点があります。

医療業界もビジネス界も
ある意味ではホント一寸先は闇なんですね。

でも歴史を振り返ってみると
他にもこういう危機的な時代はたくさんあって
その都度、暗い時代に突破口を拓く人がいて、
移り変わる時代にイチ早く適応して
新しい時代を作った人が必ず存在するのですね。

伝統や文化も大事ですけど
こういう時代に古いしきたりにこだわっていたら
変わるきっかけを逃がしてしまいます。

とはいえ何でも変えればいいものではない。

私たちのキャリアだって
今まで通りでいいとは思えない方が増えていますし、
すでに若手は自由な発想から
過去に捉われない斬新な展開を作り始めていますね。

王道が王道でなくなり、
常識が常識ではなくなりつつあります。

さて、どうしましょうか?
こうすればいいよねという正解はあるでしょうか。

寄らば大樹は崩壊し、
頼れるものは年々なくなっています。

良くも悪くも
これが現実だと思うんですよ。

こういう時代に…
キャリアとはこういうものです。
これがキャリアの正解です。
医師のキャリアはこうあるべきです。

ほんとか?と思いますよね。
それは古くね?と。

だからこそ「キャリアバラエティ」ではないでしょうか。

玉石混交、変幻自在に
自らのキャリアを考えていかねば、
舗装されている道が途中で切れているかもしれませんし
目の前に崖が待ち受けているかもしれません。

想定外の事象が現れた時にも、
そうくるならこうしようと考えることができるか?

こんな力強さと柔軟性が
これからの時代には欠かせないように思います。

「キャリアバラエティ」

どうでしょうか?
そういう自分のキャリアも面白くないですか?

私は、これ良くね?
これから来るんじゃね?と思えたのです。

 

<参考>
二刀流、三刀流のキャリアプランが我が身を救う!
パラレルキャリア、スラッシュキャリア。

 

 

*まとめ

医療業界もどう変化していくかわかりません。

若手医師のなかには
保険診療に絶望して、
早く自由診療で稼いで
資産運用で増やして
FIREしようと考えている方も少なくありません。

そんなに思うように行くかも
私には一寸先は闇に見えます。

バブル崩壊やリーマンショックを
味わってきたからでしょうか。

だからと言って
私にも未来は見通せません。

できるのは
どんな時代が来ても適応できるよう
そんな自分になっておくことだけです。

まさに「準備」と「計画」なのですね。
ライフプランをベースにしたキャリアプラン。

キャリアバラエティ的に考えてみたら
いい感じになるかもしれませんね。

ひとつの選択肢であり、
可能性じゃないでしょうか。

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ご関心のある方はお気軽にどうぞ。
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それでは、また…。

 

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