ケース ①/38歳 循環器内科医
大病院で働くB先生。
緊急カテも頻繁に入り、
オンコールに辛さを感じているようです。
今までは循環器内科医である事に誇りを持ってきたそうですが、
段々と心身に負担が掛かってきているように感じ、
奥様にも心配されるようになってきたのだそうです。
医師としてこのままバリバリ循環器内科医としてやっていくか?
それとも内科全般をじっくり診るような家庭医を目指すか?
今すぐどうこうと考えている訳ではないんだけど…と
ご相談に来られました。
中長期的な視点を持って
キャリアプランを構築しましょうとアドバイス。
B先生がなぜ医師を目指したのか?から始まり、
ライフプランも含めて話し合う中で選んだB先生の選択とは?
[相談後のB先生]
最初のご相談から半年後に決断しましたとご連絡を頂きました。
40歳を境にして新たな領域にチャレンジしたいとの事。
ちょうど奥様が身ごもった事もあり働くスピードを緩めたいと…。
専門医を活かして総合クリニックで働き始めました。
ここは頑張りに報いてくれる給与体系なので収入もアップ、
時間もできてダブルで喜んでいただいてます。
ケース ②/46歳 訪問診療医
外科医として消化器を中心に診てきたものの
段々と消化器内科医として経験を積んできたG先生。
外科も内科もとオールマイティに診察するようになり
3年前に自分の特長を活かす事を考えて
訪問診療に従事し始めました。
当初は患者の生活に触れる事で治療計画も立てやすいし
何より病院と違って患者にとってホームなので
本音でじっくり話しができる所に魅力を感じていました。
しかし慣れてくると見えてきた不安、そして不満…。
G先生と最初にお会いした時は
もう訪問診療は嫌だ…と感情的になられていました。
しかしなぜ訪問診療に飛び込んだのか?から振り返り、
冷静になったG先生が導き出したまさかの結論は?
[相談後のG先生]
外来と訪問診療の両方ができるクリニックに転職されました。
しかもG先生が来てくれるなら内視鏡も買いましょうと
週に2コマ内視鏡検査もするようになりました。
何だかいいとこ取りしてしまったようだよ。
でもやりたい事が全部できる環境なので
やりがいあるよ~と嬉しそうです。
ケース ③/33歳 消化器内科医
地方の大学医局に在籍しているS先生。
都内の大学院に進み、アルバイト先を探したいとご相談。
院生の間は収入が乏しく苦しいので
とにかく給与優先というご希望でした。
しかしディスカッションをしていく中で
地元の大学に戻った際に
プラスになる経験もいいかも…と。
S先生が退院させた患者さんの様子を見るってのはどうか?という提案に
興味津々のS先生。
せっかく都内に来てるんだから
大学ではなかなかできない経験を積みながら
合わせて給与もしっかり稼げる仕事として選んだのは?
[相談後のS先生]
患者さんの退院した後の生活を見る事ができるのは
貴重な機会だよね…と
初めての訪問診療を楽しんでおられます。
同行する看護師さんから
S先生は訪問向きですよ~と言われちゃったよ(笑)。
まだ先だけど大学に戻ってお礼奉公を済ませたら
訪問診療も悪くないなあと思ってるよ…と
満更でもないご様子です。