ケース ①/25歳 初期研修医
医学部を目指したのは開業医になりたかったから…と
断固たる思いを持っているM先生。
経営に関心があり、
いつかは絶対に開業すると決意されています。
そんなM先生の相談内容は
開業する為には何科が有利か?でした。
後期研修医としてスタートを切るに当たって
何科を重点的に回るべきか?
どんな臨床経験を積むべきか?
開業して絶対に成功したいから
まだ早いけどいろいろアドバイスを下さいとの事でした。
M先生はご家族の中で初めての医師であり、
親戚中からも大きな期待を受けているそうです。
M先生にとっての成功とは何か?から
ディスカッションは始まり、
キャリアプランを構築していった結果、
M先生が選んだのは…?
[相談後のM先生]
今の段階で〇〇科が良いとひとつに絞る必要はありません。
M先生が関心を持つ科目と、
ライバルの少ない科目を2~3選び、
現在は研修を受けながら、
その中のどれにするか?
実務を経験しながら考えておられます。
ケース ②/36歳 消化器内科医
大学病院でバリバリ働いてきたN先生。
ある程度は独り立ちした実感を持てたと同時に
古い医局の体質に嫌気が差して退局しました。
次の職場に選んだのは
知人医師の伝手で製薬会社でした。
ビジネスマンに囲まれて仕事をするのも良い経験でしたが、
やはり臨床現場に戻りたく、
どういうキャリアを歩むべきか悩み、
ご相談にいらっしゃいました。
病院に戻るよりも開業しようかとお考えのようです。
開業のメリット、デメリットをお話ししたところ
準備が甘く、自信をなくしてしまったN先生。
しかし諦める事はないと提案した内容に興味津々。
N先生の進路とは?
[相談後のN先生]
N先生の今までのキャリアを考えると
経営陣に近いところ、
もしくはクリニックの運営を把握できる所で
経験を積むと将来的な開業にプラスになると考えました。
そしてN先生自ら5診体制のクリニックで
仕事をする事をお選びになりました。
ケース ③/41歳 整形外科医
40歳を過ぎたら開業しようと漠然と考えていたT先生。
現在は大学病院の整形外科医長として仕事をする傍ら、
開業に関する書籍や雑誌を読んでみたり、
開業セミナーにも参加したりしているそうです。
また最近は開業支援を行っている業者とも面談をして
情報収集をしていますが、
どうも実感が湧いて来ないようです。
何から始めたらの良いのかわからないし、
検索でブログを見つけて相談したいと思って
お声掛けしました…との事でした。
T先生は元々開業を志していた事もあり、
知識やノウハウを持ち、資金的にも準備は万端でした。
ただ足りなかったのはコンセプトだったのです。
そんなT先生が開業準備に取り掛かる前に選んだ道とは?
[相談後のT先生]
どんなクリニックを作りたいか?
どんな患者を診たいのか?
これは大学病院にいては中々見えてこないと思います。
いきなり開業をするのではなく、
クリニックでの勤務経験が必要だ…と考え、
繁盛する為の理由を探しに
総合クリニックで勤務医をスタートしました。