ケース①/29歳 総合内科医
後期研修を終えて
目標を見失いつつあったS先生。
在籍している自治体系病院はとてもハードで
循環器内科に所属しているものの
毎日のオンコール等強いプレッシャーを感じていました。
循環器内科の領域で専門性を高めるよりも
総合内科として地域医療に
関心も徐々に移っていったそうです。
この段階で舵を切るべきか、
もう少し専門性を高めてからにするか、
悩まれていました。
まだ若手医師でもありますから、
これが正解だというものがある訳ではないと考えます。
そんなS先生が数回のディスカッションの上で下した決断は?
[相談後のS先生]
あのまま総合内科に転身しても
上手く行かなかったかもしれないなあ…。
キャリアプランと中長期的に話しあった結果として、
最初の目標、次の目標と
段階を踏んだステップアップをアドバイスされて
自分の中でも方向性が固まったんだよね。
今は専門医取得を目指して
毎日頑張ってますよ~と笑顔で語るS先生でした。
ケース②/41歳 呼吸器内科医
中堅医師として、
自信が確信に変わりつつあるU先生。
今お勤めの病院での評価も高く、
特段不満がある訳ではありません。
ただ50歳の自分、60歳の自分を考えていくと、
同じ事の繰り返しの日常ではなく
さらなる成長、新たなチャレンジをしたい気持ちもある。
やはり、年を経てからでは
できない事を今の内にしておきたい・・・。
幸い奥様も医師でありU先生のお気持ちを理解してくれ、
どんな道を選んでも応援してくれると言ってくれたそうです。
内科医の中で数が少ないと言われる呼吸器内科。
選択肢は多いけれども
自分がやりたい!と思える事を探したいU先生。
よし、その路線で行こう!と
U先生が決めたのは意外な道でした…。
[相談後のU先生]
転職して常勤先を変えるだけが
キャリアプランではありません。
まさかエージェントの方に
そんなアドバイスを貰うとは思わなかった。
結果的に常勤先を変える事なく、
新しいチャレンジができているのだから、
自分にとっては最適な提案をしてくれたんだなと
今は思ってます。
勉強が欠かせないので大変な所もあるけど、
いい刺激になってるよ~。
ケース③/58歳 外科医
ベテランドクターのA先生。
消化器領域を中心に、
外科系は満遍なく症例を積んできました。
オペが好きで外科を選んだ事もあり、
今までの外科医人生は納得したものです。
しかし60歳が近づき問題となったのは「目」だそうです。
老眼も多少あるものの、
最も困ったのは集中力が長続きしない事。
長時間のオペだと目がボヤけたり、
霞んだりする事が多くなってしまったのだそうです。
プライドを持ってやってきた外科医のキャリア。
不安があるようなら今の内に外の道も模索しなければ…と
ご相談にいらっしゃいました。
70歳で引退したいと言うA先生。
それでは最終版の60代後半は〇〇の仕事を、
今から60代中盤までは思い切り楽しみたいと選んだ仕事は?
[相談後のA先生]
引退から逆算したキャリアを考えましょうと言われた時は
そんな先の事なんかわからないよと思ったけど、
自分の進むべき方向が明らかになったお陰でメスを置けたんだよね。
外科医にプライドを持っていたけど、
意外と自分は家庭医に向いていたんだなと
今さらながら新たな発見をしたよ。