ケース ①/38歳 一般内科医
大学医局を辞めてから転々と渡り歩くP先生。
32歳で退局し、その後は民間病院、
クリニック、在宅診療所など
すでに7か所でお勤めになってきています。
紹介会社も12社と付き合いがあるそうです。
問合せすればすぐに何件もの求人を案内してくるので
次から次への職場を変えてきたのだそうです。
ところが職歴が多くなるほどに医療機関側の反応は悪くなり、
これという専門性を持たない自分にも嫌気が差してきて…。
遅ればせながらではあるけれども、
自分もしっかりしたキャリアプランを持って
今後の医師人生を歩みたい。
そうおっしゃるP先生は
プライマリケアの専門医を取るべく転職しました。
決め手になったのは病院側の受け入れ体制。
なぜP先生はここを選んだのか?
[相談後のP先生]
ここは自分よりも年上の先生も専門医取得の為に在籍していて
年齢とか、職歴とか、
そういう事よりもプライマリへの思いを重視するんだよね。
医局のしがらみもなく、
同僚の先生方が垣根なく話せるのがいいんだよね~と満足されてます。
ケース ②/34歳 外科医
医療への思いが薄れる一方のD先生。
資産運用が好きで、仕事の傍ら株式、不動産などの投資をしてきました。
好結果を生み、段々とのめり込んでしまったそうです。
常勤から非常勤に勤務形態を変え、
日数も段々と減らしていきました。
オフィスを構え、法人化もしたのですが…。
ところが融資を受けていた銀行が問題を起こしたり、
マーケットの動きが乱高下する中で損失を出す事が増えてきて…。
収入が必要となり医師の仕事を増やす事を検討し始めました。
非常勤の日数を増やすのか?
常勤に復帰するのか?
投資は続けるのか?
それはどの程度なのか?
喧々諤々の議論の中でD先生が下した決断は何と……。
[相談後のD先生]
外科医としての業務で好きだったものは何か?
ここを徹底的に議論しました。
結論はやはりオペがしたい!
となると非常勤では術後に責任が持てないので、
もう1度常勤先を持ち、
イチからやり直す事に…。
資産運用は趣味の範囲で細々と…。
ケース ③/39歳 眼科医
眼科専門医を取得して
お礼奉公を済ませ退局したZ先生。
実は実家が眼科の診療所を経営しており、
いずれ父親から承継をするのが既定路線です。
現在は週に1~2日は実家で診療し、
それ以外の日はあちこちの眼科クリニックでバイトをしています。
ところが父が70歳を過ぎても元気で譲る気がないようです。
段々とモチベーションが下がってしまい
最近は割のいいAGAやメンズクリニックなど
自費診療のバイトが多くなっています。
今は父が元気だけど年齢的にいつ何があるかわからない。
でも自分自身のモチベーションも上げたい。
そんなZ先生が近未来の開業医に備えた仕事として選んだのは…?
[相談後のZ先生]
現在は総合病院で1人医長としてご活躍です。
もう1度自分を鍛え直したかった…とZ先生。
今は眼科医としての自信を取り戻し
活き活きと診察されています。