ケース ①/36歳 呼吸器内科
地方の中核病院で研鑽を積んできたW先生。
今までは研修医時代の尊敬できるオーベン先生と共に
いくつかの病院を異動してきましたが、
そろそろ独り立ちを考えていらっしゃいます。
しかしオーベン先生は次の職場を勝手に決めてしまい、
次の4月からは〇〇県の〇〇病院に行くぞと
独断で決めてしまったそうです。
若手時代ならいざ知らず、
あまりにも独断専行のオーベン先生に
疑問を持つようになったW先生。
〇〇病院に移籍してから
オーベン先生と意見が対立する事が増えて
とうとう喧嘩別れになってしまったそうです。
イチからやり直したいんです…という
W先生が選んだ勤め先は…?
[相談後のW先生]
自分の知識や経験がどこまで通用するのか?
大規模かつ患者数の多い病院で勝負したい…と。
県内最大規模の総合病院を選び、
メッチャやりがいあるよ!と喜んでおられます。
ケース ②/42歳 糖尿病内科医
大学医局を離れるかどうか悩んでいるY先生。
すでに退局した先輩医師と
久しぶりに学会でお会いしました。
その先生は民間病院で診療部長として働いています。
お酒の場で退局するか悩んでいると打ち明けると
Y先生さえ良ければうちに来ないか?
自分が話しを通してあげるよと言うではありませんか。
先輩のいる病院なら安心かと思い、
是非お願いしますと頭を下げたY先生。
と・ところが、
退局していざ先輩の病院に勤め始めると…。
条件や待遇は口約束だったので、
事前の話と異なっています。
それどころか、
頼りにしていたその先輩医師はなんと…?
[相談後のY先生]
まさか自分が辞める為に俺を引き入れるなんて…。
医療の質にも問題あるし、
医師数が少なくてハードな勤務。
院長に辞めたいと伝えたら、
後任医師が決まったらいいですよ…だそうで…。
ケース ③/39歳 総合診療医
40歳になったら
自分のクリニックを持とうと考えるK先生。
消化器外科から消化器内科に転身し、
その後は開業に備えて
総合診療医として研鑽を積んできました。
少しずつ開業準備を進める中で
医局の先輩で
すでに開業医として成功している先生の話しを伺いに行ったところ、
開業はリスクがある、
最初は資金面もキツイだろう、
自由にやっていいから
うちの分院で院長にならないか?と誘いを受けました。
確かにリスクはできるだけ抑えたいと考えるK先生…、どうする?
すでに物件は確保してあり、
内装工事も終えている。
K先生が来てくれるなら
医療機器など全て揃えていつでも開院できる。
オファーされた年収も良かったので、
K先生はリスクもないしまあいいか…と。
ところが開院してから一向に患者さんが来院しません。
そりゃそうです。
立地も良くないし、ホームページすらないのですから。
先輩医師に申し出てものれんに腕押し状態。
こんな事になるなら自分で開業すれば良かった…と
後悔先に立たずのK先生でした。
[相談後のK先生]
我慢に我慢を重ねたK先生。
しかし年収ダウンの話しをされてついに限界。
結局、先輩医師とはケンカ別れ。
でもご自身のクリニック開業に向けて
切り替える事ができたのでストレスは解消。
回り道したけど、
これで良かったよ…とおっしゃってます。