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開業準備を進めたらまさかの事態に…。

2000年1月1日by gnetdoctor

 

開業準備を進めたらまさかの事態に…。事例

ケース ①/45歳 一般内科医

わりと若い時から開業志向の強かったR先生。

40代半ばには医局を出て
自分のクリニックを開業しようと考えていたそうです。

今までも開業の書籍を読んだり、
開業セミナーに参加したり、
開業医の先輩に話を伺いに行ったりと、
準備万端のつもりでした。

出入りの医薬品卸業者の担当者が、
うちで開業支援をさせて貰えれば
無料ですよという事なので
担当者を紹介してもらい、
費用が掛からないならいいかと考えて
この方に開業支援をお願いする事にしたそうです。

ところが…、それから半年が経ちますが
まだ開業物件が決まりません。

R先生の希望は、〇〇区か〇〇区で、
見通しの良いテナントビルとの事。

しかし担当者は他の△△区や、
医療モールの物件ばかりを紹介してきたそうです。

[その後のR先生]

もうこの会社ではダメだと考えたR先生は、
開業医の先輩に相談すると、
自分が依頼した開業コンサルタントを紹介してくれました。

料金は安くはないけど、
サポート内容は保証するぞとの事。

事実、1カ月もしない内に開業物件は見つかり、
その半年後には無事開院できました。

やはりタダより高いものはないなあ、
良いサービスにはお金が掛かるんだなと痛感したR先生でした。

ケース ②/43歳 整形外科医

できるだけ費用を掛けないで
開院したいと考えるS先生。

開業コンサルタントを付けずに、
知人の税理士からアドバイスを頂きながら
準備を進めています。

初期費用は抑える方針で
事業計画を立てたのですが…。

こだわったのは開業物件です。
やはり利便性の高い立地条件でないと集患に不利と考えて
ターミナル駅近くの駅近物件を探しました。

少し時間は掛かったものの
ちょうど良い物件を見つける事はできたんです…。

税理士と一緒に作った事業計画を元に
銀行からの融資も無事に下りました。

さあ内装工事業者を選ぼうとしたのですが…。

[その後のS先生]

地元の工務店と
クリニック専門の内装工事業者2社の
3社でコンペを掛けたそうです。

それぞれ設計図と見積りを出してもらったのですが、
地元の工務店が断然安かったのでここに依頼しました。

ところがこれが大失敗。

クリニックをわかっていない設計で
患者とスタッフの動線がゴチャゴチャ…。
機能せずに痛い目に合ったそうです。

ケース ③/44才 精神科医

お勤めの病院の院長と相性が合わずに
開業を検討し始めたI先生。

そもそも開業志向が強かった訳ではないのですが、
プランを考え始めると楽しくなってきて、
いざ開業準備に取り掛かりました。

問題になったのは自己資金。

I先生は元々開業を考えていた訳ではないので、
貯蓄がほとんどなく、
マンション投資に積極的だったのです。

マンション投資自体は赤字になっている訳ではないのですが、
投資する為に銀行から多額の借り入れをしていたのが
問題となったのです。

優良な貸出先が銀行にとっても少ない時代ですから
通常は医師の開業に関しては
割と積極的に融資してくれます。

ところがI先生の場合は、
資産と借り入れが相殺されるばかりか、
金利や今後の不動産市況を鑑みて、
融資NGが続いてしまったのです。

[その後のI先生]

結局、都市銀、地銀、信用金庫、公庫など
10行以上に断られてしまい、
一旦開業準備は断念しました。

I先生は諦めずに、
手持ちのマンションを売却しながら
自己資金を貯める為に
バイトを増やしているようです。

 

開業準備を進めたらまさかの事態に…。