おはようございます。
医師のキャリアプランを研究し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
一昨日のブログで
医師の求人の問題点にについて書きましたが、
もうひとつ語っておきたいのは、
平気で虚偽の情報を発信する
医師の転職エージェントの悪弊です。
ほとんどと言っても
いいくらいのエージェントが
医師と求人を右から左に流すだけの
転職支援をしています。
それなのに医師に選ばれたいがために
平気で嘘を付いています。
そういうの…止めようよ…と
声を大にして言いたのです。
本日のブログのタイトルは、
【 今ある求人をポンと医師に出す。
こんなのオーダーメード型転職支援とは言わないのだ！ 】
といたしました。
＜目次＞
１．嘘だらけの宣伝広告
・誰でも同じオーダーメード型転職支援
・求人案内しかしないオーダーメード型転職
２．本物のオーダーメード型転職支援とは？
・１人１人に寄り添い並走する！
・あなたのためだけに時間を使う！
＊まとめ
目次
１．嘘だらけの宣伝広告
先日、医師の求人３万件！と
正々堂々と宣伝広告していた某エージェントが
いつの間にか医師の求人１万件！と
修正している事に気づきました。
もう苦笑しかないのですが、
たまたまそのエージェントを使っている先生と出会い、
どうなんですか？と尋ねたところ
１万件もないんじゃないか？
いいところ3000件ってところだと思うよ。
求人を見て問い合わせても
それは充足しました、他どうですか？と
いつも言われるからね…と怒ってました。
別に同業他社のことを悪く言いたい訳ではないんです。
ただ不正を追求し、
医師の転職業界を健全化したいだけなんです…。
・誰でも同じオーダーメード型転職支援
私どもは10年近く前から
オーダーメード型の転職支援を謳い、
社内でも常々ドクターファースト！
医師に寄り添う、並走すると
社員一同で私たちのミッションとして共有しています。
どこまでできているか？は
まだまだなんですけど、
私たちは今ある求人をポンと出す事が
ほとんどありません。
じっくりとお話しをさせて頂いて、
方向性を共有し、
１人の先生のためだけに
イチから社員総出で医療機関に電話します。
電話を掛けまくります。
最初から交渉するんです。
こういう先生がいて、
こんな希望を持っていて、
こういうお人柄で、
こんなビジョンを持っていて、
さあ採用の可能性はいかがですか？と。
そこで手を挙げてくれる医療機関は
ほぼ先生の希望は叶います。
１人の先生に対して
何件も何件も求人を案内するなんて事はしないのです。
まるで絨毯爆撃のようですよね。
うちはもともと１人の医師のために、
その先生だけの、その先生以外には通用しない、
まさにオリジナル求人を作りあげるんです。
これが私の考えるオーダーメード型転職支援です。
決して間違ってはいないと思います。
事実、とても喜んで頂けますし、
え！そんな高条件でオファーしてくれるの？とか、
その病院は初めて聞いたよとか、
よく見掛ける医療機関じゃない所からも出てくるんだ…など
驚かれることも少なくありません。
これこそがオーダーメード型転職の
長所であり、強みであると考えています。
Ａ先生でも、Ｂ先生でも、Ｃ先生でも、
誰でも同じような手順で、
同じような求人を案内して、
同じような情報量と情報の質で、
同じように施設見学をして、
同じように条件提示を受けて、
同じように入職日を待つ。
こんなんで上手く行く訳がないんです。
効率化が質を劣化させる証明です。
でも笑っちゃうんですよ。
こういうエージェントでも
オーダーメード型です！と宣伝広告してますから…。
・求人案内しかしないオーダーメード型転職
以前、ある先生から
我々医師をコマのように扱い、
それこそ商品のように感じられて
大変に嫌な思いをした…という
大手転職エージェントの話しを伺いました。
そちらさんはご立派な宣伝広告とは裏腹に
数名の他の先生からも同じような話しを伺ってます。
ま、こんなんでも
オーダーメード型と言ってますけどね。
私がよく批判する
医師や求人を右から左に流すだけのエージェント。
この人たちから見たら
医師や求人はただの「案件」です。
不動産の物件情報を流したり、
スーパーのチラシを配ったりするのと同じです。
要は商品なんです。
だから前述したように
気分を害す医師が出てしまうのですね。
求人で医師を釣り、
求人で医師を戸惑わせ、
求人だけで職場を選ばせる。
私には疑問だらけです。
そしてこういうエージェントは確実に
社内的にＫＰＩで社員たちを詰めて詰めて、
結果的に定着率も悪いのです。
何がしたいんですかねえ？
あ、金儲けか。
金儲けだけできればいいんだもんね。
医師の希望を叶えたいとか、
医療業界に貢献したいとかは、
宣伝広告では言いますけど
実態は右から左へ流すだけですから
とてもオーダーメードなんて言えるような
内情ではありません。
個々の担当者レベルでは、
真摯に真面目に一生懸命に
医師のため、医療機関のため、医療業界のために
身を粉にして働きたいと考えている人はいるんです。
でも会社のシステムがそれを許さない。
売上、売上、売上！
KPI、KPI、KPI！
面接入れろ～、求人案内しろ～と
毎日上司に詰められているのです。
うちにはそれが嫌で面接に来る方が
ひっきりなしですから、
いろんな人から話しを聞いて
どこの会社がどんな方針で
どのように現場に負担を掛けているか
よ～く知ってるんですよ…。
ま、とにかく嘘は付かないで欲しいです。
求人案内しかしません！って
堂々と言えばいいんですよ。
現実的にそうなんですから。
２．本物のオーダーメード型転職支援とは？
オーダーメードと言えば
私はスーツを思い出します。
何せ身体がデカいものですから
以前は何着かオーダーメードのスーツを作ったのです。
最近は大きいサイズもあるので助かってますけど、
オーダーメードですと
手の長さから肩幅から
腰回りから足の長さまで
すべて測ってくれて、
しかも既製服と違って
あれやこれやと要望も出せて
本当に自分好みに作ってくれますよね。
値段が高いのが玉に瑕ですが
それだけの価値はあると今でも思ってます。
・１人１人に寄り添い並走する！
オーダーメード型の転職支援とは何か？
前述したスーツのように、
あなたの身体にピッタリの…
そしてあなたの考えをしっかりと含んだ
転職支援をしますよという事ですよね。
誰にでも同じ求人を
次から次へと案内して、
さあ早く転職しましょうと急かすのは
オーダーメード型とは言えませんよね。
例えば会わずに、打合せもせずに、
最低限の希望条件だけ聞いて
右から左に求人を案内するエージェントは
オーダーメード型ではありません。
お会いして打合せをしても、
最低限の希望条件だけ聞いて
右から左に求人を案内するエージェントは
オーダーメード型ではありません。
当たり前ですよね。
１人１人に寄り添い、並走する。
これを医師に対して本気でやろうと思えば、
相当の勉強と実践での経験値と
人格や知識や自信やノウハウなどが必要です。
それを右から左に流すだけの
エージェント業をしてきた人が
いきなりできる訳がありません。
私どもだって10年近くずっと
オーダーメード型の転職支援をミッションとして
必死に取り組んできましたが、
まだまだ道半ばですからね。
ただ結果として
私どもの活動で喜んで頂けたり、
支持してくれる先生方が広がっているのは
やっている事に間違いなしと
自信を深めることはできています。
愚直に、ブレずに邁進するだけです。
ポッと出のエージェントが
同じレベルでできるはずがないのですね。
なぜなら…
・あなたのためだけに時間を使う！
オーダーメード型の転職支援とは、
ある意味では効率化の真逆であります。
なぜ私どもができるのか？
事業の設計自体が
効率化とは真逆のところでなされているからです。
社内的に効率化を重視しているエージェントが、
KPIでガチガチに管理しているエージェントが、
オーダーメード型の転職支援なんてできる訳がありません。
つまり宣伝広告用の表面上の言葉なんですね。
これから医師の転職エージェントは、
確実に二極化していきます。
ネット上で医師と求人を繋ぐスタイルと、
リアルを徹底的に追求するスタイルです。
前者の代表格はエムスリーキャリアさんでしょう。
すでに医師の転職エージェント業界では
断トツのトップ企業ですが、
圧倒的な医師会員数をバックボーンにして
さらにネット上での「超」効率的なシステムマッチングを
推し進めてくると思われます。
すでに人材紹介の範疇を超えて、
医師と医療機関を直接繋ぐシステムもお持ちのようです。
ＡＩのフル活用です。
おそらくこのニーズもあるでしょう。
あと数年したら相当に使われると思えますし、
コンサルタントは不要になりますので、
人件費も削減できて、
エンジニア中心の次世代型転職支援の形が
できあがりそうです。
コンサル達には悪いですが、
利益率を高めるためには致し方ありません。
これはこれで良いと思います。
ただ私どもはその路線には行きません。
リアルを徹底的に追求する方針を取ります。
事例とノウハウを武器にして、
あなただけのために時間と手間をたっぷり掛けて、
それこそ痒い所に手が届くような
ヒューマニズム溢れる転職支援をします。
だから自ずと
オーダーメード型の転職支援に行き着きます。
大手にはない求人を作りあげて、
医療機関には
いつも質の高い医師を
紹介してくれて有難うと言われるように、
医師には
いつも他所にはない求人を
提案してくれて有難うと言われるように、
独自の展開を促進します。
たぶんどっちつかずのエージェントは
退場を迫られる事になるでしょう。
＜参考＞
オーダーメードの転職支援って何なの？という医師からの質問
＊まとめ
ウィズコロナの時代になって
多くの企業が倒産したり、
従業員のリストラを進めたり、
業績を悪化させたりしています。
早急な対応策が必要ですが、
少なくともそれは虚偽の宣伝広告ではないはずです。
ビジネスモデルを変革したり
営業方針を見直すべきなのに、
何も変えずに宣伝広告の文言だけ変える
医師の転職エージェントには疑問を感じます。
医師の皆様にとっても、
どのエージェントを選ぶかによって
ご自身の評価が変わってしまいます。
売り手市場から買い手市場に
医師の転職マーケットも変わりつつありますので、
今後は書類選考でＮＧとか、
面接でＮＧとか、
転職活動自体が上手く進まない事も出てくるでしょう。
今までのように
なんかたくさん求人がありそうだから…とか、
ネット上でよく見掛けるから…とか、
大きな会社だから…
知名度が高いから…
このような基準でエージェントを選んでしまうと
思わぬ事態に巻き込まれかねません。
是非ともキャリアリテラシーを持って、
ご自身のキャリアプランを中長期的に検討し
ビジョンを明確にしながら
自分に相応しい転職エージェントを
選んで頂きたいと思います。
それでは、また…。
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