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医師の転職やクリニックの開業の「実績」をどう見るべきか?

2023年11月29日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

過去は変えられません。
でも未来はいくらでも変えることができます。

冷静に考えてみれば
ごく当たり前のことなんですけど
ふと見失いがちでもありますね。

過去、現在、未来を把握することは
サバイバル戦略としても実に有効です。

過去、何を成し遂げたのか?
そこは見極めポイントとして重要です。

その人は信用できるのか?
これは今までの実績の集大成です。

その人は信頼を裏切らないか?
これは信用をベースにして
これから何をしてくれるのかの期待です。

ベンジャンミン・フランクリンはこう言いました。

君の失敗を友人に告げること、
それが友人を大いに信頼するということだ。

友人の失敗を友人につげるより、
より偉大な信頼なのだ。

失敗を覆い隠して
成功についてばかりアピールするのは
決して信用、そして信頼には繋がりませんね。

 

本日のブログのタイトルは、
【 医師の転職やクリニックの開業の「実績」をどう見るべきか? 】
といたしました。

 

<目次>
1.業者選びのひとつのチェックポイントです!
・転職エージェントの実績とは?
・開業コンサルタントの実績とは?
2.何のためにビジネスをするのか?
・稼げば勝ちの時代じゃない!?
・世のため人のための貢献ができてる?
*まとめ

 

 

1.業者選びのひとつのチェックポイントです!

業者選び…。

簡単なようで難しい。
難しく考えるとどこまでも難しくなる。

どの人も足りないところがあるように感じて
誰がいいのかわからない。

そもそも判断材料が手に入らない。

会社の問題だけでなく
担当者個人の問題もある。

私自身も30年以上ビジネスシーンで仕事をしてきましたが
正直、何度かは騙されたこともあります。

転職というのは
医師人生の転機でもありますし、
開業となれば
一生に一度の大転機です。

おかしな業者には騙されたくないですよね。
でもロクでもない業者は少なくはないんです。

そこで今回注目したいのは
その会社の「実績」です。

いくら過去とはいえ
実績が豊富な会社は信頼が置けそうです。

ただチェックポイントは確実にあります。

 

・転職エージェントの実績とは?

これは私の個人的な見解ですが、
転職エージェントは個人情報を
厳格に順守しなければなりませんので
原則として転職支援の実績をホームページなどで
アピールするのはNGであると考えています。

そこに法的な問題があるわけではないものの
モラルとして、企業の社会的責任として
いかがなものかと思うのです。

開業と違って
転職は数年経つと再度の転職をする事も考えられますし
その意味でも不向きではありますよね。

それでも自慢げに
医師と医療機関側の院長と一緒の写真を撮り、
氏名も堂々と掲載し、
あたかも自社のサービスレベルが
高そうなことを誇りますけど
こんなことをする時点で
コンプライアンスの意識の低さや
自社都合優先という姿勢を感じますし、
私は許し難いなと感じます。

医師によっては
そこで働いていることを
できるだけクローズにしたいという
事情を抱えていることもありますし、
もしその医師が退職してしまった場合には
医療機関だってオープンにはして欲しくないでしょう。

つまりこれ完全に「会社都合」なのですね。
ただのマーケティングの一環です。

自社のマーケティングに
医者や医療機関を利用するという姿勢は
いかがなものでしょうか。

もし退職したらそのページは削除するんですかね?
削除しないとしたら相当に悪質です。

では転職の実績は出せないのか?

ここでよくあるパターンが
イニシャルで、イラストで、アピールするケースです。

これもどうでしょうね…。

普通に考えて100%真実とは言えませんし、
いかようにでもストーリーは作れますので
信憑性としては心許ないです。

それでも掲載するということは
他にアピールできるところがない証明でしょうか。

ちなみに弊社は事例をストーリー仕立てにして
紹介はしています。

もちろん個人情報は完全に伏せて
なおかついくつかの事例をひとつにするなど
おそらく本人ですら自分のこととはわからない程度に
上手く仕上げています。

まあイニシャルとそう変わりませんけど
具体的なストーリーにして
読み物のブログに加工しているのが
弊社の特長と言えるでしょうか。

ちなみに前述した何も考えずに
自社の都合だけでアピールする会社さんですが、
社長が素人なのです。

人材紹介に関わったことが1度もない人ですから
モラルよりも売上優先ということなのでしょう。

同業者と恥ずかしいです。

ただ弊社も1つ、2つの事例を掲載することは考えています。
医師、医療機関の許可を取り、
おそらく5年、10年は辞めそうにないケースに限定します。

そういうベストマッチングも
弊社には何例もありますので今後検討してまいります。

 

・開業コンサルタントの実績とは?

その一方で開業支援の場合は
実績は格段に出しやすいです。

転職の場合は求職者である医師と
求人側である医療機関の両方の許可を取らねばなりませんが、
開業の場合には
開業医になった先生だけの許可を取ればよいので
わりとシンプルな構図ですからやりやすいです。

自分のクリニックを開院して
とても嬉しそうな表情で
開業コンサルタントと一緒に写真に写っている
そんなページを見たことがある方は少なくないでしょうか。

ただ、ただですね、
これにも重大なチェックポイントがあります。

そのインタビュー記事は
果たしていつの日付になっているでしょうか?

まさか開院間もない段階での
インタビューではありませんよね?

それでは開院したのは事実でしょうけど
その後の経営状態がわかりません。

まさか数年後に閉院していたり、
患者数が伸びずに苦戦していたりするかもしれませんよね。

これじゃ今後開業を検討する医師にとっては
良い情報にはなりません。

事実、私が「経営コンサルタント」として
毎月訪問して打合せをしているクリニックの院長は
患者数が少なく経営不安を抱えて
ご相談をいただいたケースばかりなのです。

私どもの業界では
こういう開業コンサルタントを
「開業させ屋」と呼び
正直、バカにしています。

ですけど割合としては
こういう低レベルの人のほうが多いんですよ。

開院まではサポートするけど
その後の経営には責任を持たない。
そもそもそこまで考えていない。

開業支援の実績は
開院後、数年経って
実際にどうだったのかを載せるべきです。

それでこそ本物の実績と言えるでしょう。

ですから開院間もない状態で
実績を誇っている開業コンサルタントは
確実に2流であり、いや3流か、
自社のマーケティングしか考えていない
開業させ屋さんであることが間違いありません。

どういう情報が望ましいのか?
下記のリンク先よりご確認下さい。

 

<参考>
弊社の実績ページ(まだ1件ですが今後増えていきます)

 

 

2.何のためにビジネスをするのか?

どんな業種でも言えることですが、
お客さんが欲しいから
過去の実績をアピールするというのはわかります。

しかし捻じ曲げてはいけませんし、
それがお客さんの判断を誤らせることになるなら
あまりにも大きなミスリードであると言わざるを得ません。

直言するなら
嘘を付いて受注を取るようなものですからね。

騙しの営業、
虚偽のマーケティングということです。

少し前のビッグモーターの件などもそうですし、
過去、このような問題は何度も起きています。

企業のモラルはどこに行ってしまったのでしょうか?
企業の社会的責任を経営者はどう考えているのでしょうか?

それこそ何のために仕事しているの?
それは子供たちに見せることができるの?

かなり根本的な問いではないでしょうか。
仕事の本質ですね。

 

・稼げば勝ちの時代じゃない!?

人はお金で転びます。

生活が掛かっているのですから
気持ちはわかりますけどね…

でもこんなことばかりしていたら
社会的には悪影響が大きいですし、
悪魔に魂を売ったと言われても
文句も言えないんじゃないでしょうか。

売上が上がれば何もかもが許されるのか?
グレーなマーケティングはありなのか?

昨今ではYESと述べる人が増えているのでしょうか?

いや資本主義自体が
そこしか見ていないのですから
構造的な問題として致し方ないのかもしれません。

そんなことはないと信じたいですが、
表面上ではきれいごとを述べるけれども
実態は悪に手を染めている人も少なくないですね。

すでに多くの若者は感覚的に
こういった問題に気づいていて、
都心を離れていったり、
会社に絶望してフリーランスになったり、
ある種の反資本主義的な人生を歩む方も増えています。

自己実現も多様化していますし、
稼げば勝ちという価値観では
これから生きにくくなるかもしれませんね。

まだまだそこまで進んではいませんけど
確実にそういう方向へのルートも広がっていきそうです。

何のために仕事をしていますか?

この問いに対する答えは
カネだけでは測れません。

今だけカネだけ自分だけ。

そんな風に生きていくと
毎日の仕事がつまらなくなってしまいそうです。

 

・世のため人のための貢献ができてる?

実績ってそもそも何でしょうか?

国語辞典的な意味としては、
「実際に現れた功績、または成績」ですね。

ビジネスの現場で悪用されるとしたら…
「虚偽」となります。

・実際にない実績を誇ってしまう。
・見せたい部分しか見せない。

このようにして
実体とは異なる実績が広まってしまうのですね。

これも私たち自身がやっていることですし、
次から次へと法律もできていますけど
イタチごっこになっていて追い付いていないのが現状です。

完全に悪意を持っている人もいれば
意図せずに手を染めてしまっている人、
自分は正しいことをしていると思っている人、
いろんな方がいますけど
本来なら事実として揺るがない実績が
ゆがめられているのが現実です。

医師の皆さんはリテラシーを持って
これを見極めていかねばならないのですね。

巧妙に隠された真実を知るなんて
そんなに簡単なことではありませんが、
まずはこの実績の裏にある意図は?という観点を持って
話し半分でリサーチするのが良さそうですね。

 

<参考>
新年度最初のブログですのでジーネットの今年度の方針を語ります!

 

 

*まとめ

何だか抽象的な内容になってしまいましたが
悪く見ればこの世は嘘だらけです。

確実にそういう側面はあるものの
それだけではないのも事実であります。

医師の転職にしても
クリニックの開業にしても
業界内では嘘は完全にバレていますし、
まともな業者ならば
そんな業者とは付き合うことはないでしょう。

私自身もトラブルに巻き込まれたり、
不誠実な対応に腹を立てたことが何度かあります。

ある意味ではこれも実績です。

当然こんな業者とは2度と付き合いませんし、
先生方とお繋ぎすることはありません。

でもこんな業者が平気な顔をして
今でもきれいごとを言って事業を続けていますし、
自分たちはいいことをしているつもりであります。

今回のブログは
その中の私が断じて許さない某社が
ある一面だけをアピールしているのを見て、
騙される先生が出ないようにと思って書きました。

この会社が起こしたトラブルや
あまりにもヒドイ事例をよく知るだけに
許せない思いがあります。

ただ私としては…

例え、人に裏切られても
自分は絶対に人を裏切るまい。

こういう強い信念を持つことが
自分の美学でもあります。

裏切られたのは
自分の能力が足りないからであって
相手に不満や不安を抱かせた自分の責任である。

そう考えたら
まだまだ勉強できますし、
よりいっそう努力ができるというものです。

それに気づかせてくれたことに
むしろ感謝をしながら
反省とともに前進するべし。

まあ裏切られないほうがいいに決まってますけどね(苦笑)

これからも先生方が騙されないように
情報発信を続けます。

それでは、また…。

 

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