医師のキャリア支援 <転職・クリニック開業> はジーネットにご相談下さい!
ジーネットのSNSでの情報発信

専門医を取得したら飛び立つ医師のキャリアへの是非とは?

2023年9月6日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

時代は変わります。
社会も変わります。
常識も変わります。

変わるスピードは
早かったり、ゆっくりだったり、
多少の差はあると思いますけど
長い目で見れば必ず変わるというのは
避けようのないものですよね。

変わるということだけは
変わらないという…まさに不変かと。

むしろ変わるということを前提にして
準備や計画を立てておくのが賢明であると言えましょう。

ひと昔前の「絶対」は
今では選択肢のひとつくらいになっていることも多いですし、
下手したらあり得ない事態になっているかもしれません。

良くも悪くもですけど
突き詰めれば「最適」を探し求めるものなんですよね。

制度も、ルールも、伝統も、常識も、
キャリアも、人生も、
近づいたり、離れたりしながら
その時代に合った「最適」を目指して
彷徨うものなのでしょう。

変わることを恐れたり、
変わることを嫌がったりするのではなく、
どう変わるか?いつ変わるか?と
主導権を握って考えるのが良さそうですね。

 

本日のブログのタイトルは、
【 専門医を取得したら飛び立つ医師のキャリアへの是非とは? 】
といたしました。

 

<目次>
1.年々逃避される…大学医局の伝統が崩れ去る?
・専門医取得後のなくなるお礼奉公
・専門医を人質にした制度からの回避
2.専門医機構の思惑は完全に外れたのか?
・情報弱者の医師と情報強者の医師の隔たり
・将来のキャリアよりも今の幸せを追求
*まとめ

 

 

1.年々逃避される…大学医局の伝統が崩れ去る?

医師として専門医の取得は当然である。

もうこのひと言だけで
賛否両論が巻き起こってしまうでしょうか。

医局内で複数ドクターが話していたら
あんまり深い話しはできませんよね。

障子に耳あり壁に目ありと言いますから
ありきたりな話しにならざるを得ないでしょう。

これがtwitter上であれば
物凄い議論となるかもしれません。

もしかしたら多数派は不要論者かもしれませんが、
あくまでも匿名アカウントが多い世界ですから
遠慮のない喧々諤々と意見が飛び交いそうです。

またtwitterでは不要論を言っていても
本当は頑張って取得を目指しているなんて方も
結構いらっしゃるかもしれませんね。

医師免許自体は
国内最強の資格であると言われることもあります。

その医師免許を持ちながら
なぜ専門医まで取得せねばならないのでしょうか。

なかには2つも3つも、
いやそれ以上の専門医をお持ちの先生も少なくありません。

そこまでしていくつもの専門医を持たねばならないものでしょうか。
割とお高い更新費用や、更新の要件を満たすだけでも
かなり大変な思いをされることも多いみたいですね。

足裏の米粒…
取らないと気持ち悪いけど、
取ったところで汚いから食べられない。

これからの若手医師は
専門医をどう考えればいいのでしょうか?

 

・専門医取得後のなくなるお礼奉公

日本専門医機構ができてから
専門医制度自体がグラグラ揺れていると
言わざるを得ないのが現状でしょうか。

取得への障害が高くなればなるほどに
専門医不要論が高まっているようにも感じます。

すでに専門医をお持ちの先生は別にして
やはり若手の先生からのキャリア相談をお受けしていると
専門医の話題になることは多いです。

なかには〇月には取得できるので
それを持って転職をしたいという先生もいらっしゃいます。

一応、専門医を取得した後には
1年間はお礼奉公で勤めなきゃならないケースもあるようですが
先生のところは大丈夫ですか?と確認するのですが
最近はもう話しは付いていますとか、
最近辞めた先生も問題なかったですと伺うことが多いです。

とはいえまだ一部では
頑なに1年間以上のお礼奉公を求めたり、
退職の申し出を簡単に認めないケースもありますので
少し余裕を持ったスケジュールを立てておくのがいいですね。

一般的には、国公立の大学や
地方の大学、特に一県一医大のところは
わりと融通が効かないことが多いように感じています。

また診療科目によっても
たとえ同じ大学でも事情が異なることもあり得ますので
今までの事例など情報収集をしておいたほうが良さそうです。

ひと昔前ですと
専門医や学位を取得した後は
1~2年のお礼奉公が当たり前とされていましたので
その頃と比較すれば
だいぶ自由度は増してきたように思います。

しかしそもそもの専門医機構の発足や
その裏事情を鑑みますと
やはり大学に医師を戻したいという
お偉方の邪な考えが見え隠れするのは確かですよね。

その意味では
医師の働き方改革も含めて
いつ、何が、どうなるのか、
不透明なところも大きいと言わざるを得ません。

初期研修のマッチングなどを見ていても
「都心部」で「民間」の病院の人気が高く、
「地方」の「大学」は敬遠される傾向があり、
この流れはそう簡単に止まらないと思うんですよね。

 

・専門医を人質にした制度からの回避

以前から専門医や学位に興味を持たない医師は
そこそこはいらっしゃっいましたよね。

しかし昨今では
その数は増えているのかもしれません。

制度が複雑化して
なおかつ頻繁に変更されるイメージもあります。

これだったら以前の制度のほうが
正直良かったんじゃないかなと思えてしまいます。

専門医機構ができてから
取得の難易度も上がっているようですし、
科目によってもばらつきがあるようですから
これが専攻医の科目選択にも影響しているようです。

サブスぺ領域は特に混乱しているでしょうか。

医療制度の改革というのは
何かひとつを改善すればいいものではなくて、
関連する様々な現状を一気に変えないと
効果が出にくいところが難しいですね。

私自身も知れば知るほどに
そう簡単にはいかないことを痛感してますので
難易度の高さはとてつもないと思ってます。

もうひとつ言えるのは
ジェネレーションギャップでしょうか。

これは別に若手医師だけの問題ではなく、
ビジネスパーソンも、公務員も、
最近の若い方には特有の価値観があるようです。

でも、これ、別に最近の若者だけではなく、
私の世代などは「新人類」と呼ばれて
あたかも理解不能みたいな感じでしたし、
いつの時代にもある普通の現象なのだとは思います。

ですから若手の皆さんには
独自の価値観を持って思う存分に
大暴れして欲しいですね。

もちろん思うように行かないこともあるでしょうし、
高い壁に弾き返されることもあると思うんです。

でもこれからの未来を創るのは
確実に若者なのですから
偉そうにふんぞり返っている老害な人なんて
先はそう長くないですから
いつか退場させてやろうと思っていていいと思いますよ。

 

<参考>
どうなる?どうする?これからの専門医制度…。

 

 

2.専門医機構の思惑は完全に外れたのか?

誰がどう見ても
専門医機構ができてから
どうも上手く行ってないように見えますね。

私のような部外者ですら
このままで大丈夫なんだろうか?と
疑問に思うことが少なくありません。

もし私が深い意図を理解できていないだけなら
もちろん反省してお詫びをいたしますが、
実際に医師から聞いても
なかなか辛辣な発言が多いです。

制度自体はまだまだ変わりそうですし、
1度発表をしても
猛烈な反対があったりすると
あやふやにして引っ込めるなんてこともありますね。

グランドデザインから
やり直せばいいのに…と思ったりしますが、
そんな簡単なものではないのでしょう。

それはわかりますけど
でも、10年先、30年先のためにも
目先のことだけじゃなく
未来のために何とかして欲しいところです。

 

・情報弱者の医師と情報強者の医師の隔たり

皆さん様々なツールや人脈を通して
情報収集に勤しんでいることと思います。

そのひとつとしてtwitterを活用している方は
かなり多いんじゃないでしょうか?

私もtwitterを利用するようになって
早くも10年以上が経つのですが、
良くも悪くもですし、
情報に偏りはありますし、
炎上リスクもありますけど
まあこれはこれで有用かなと考えていて
使い方さえ間違えなければ
情報収集のひとつの手段としては
あり!と考えて使い続けています。

ちなみにこちらが私のアカウントです。
小野 勝広/医師のライフ&キャリア研究/ジーネット株式会社

基本的に医師の皆さんがフォローして下さいましたら
きちんとフォロー返しをしていますので
1度ご覧になってみて下さい。

さて、twitterで情報収集をしていれば
情報強者と言えるでしょうか?

逆にtwitterを使っていないと
情報弱者になってしまうのでしょうか?

当然そんなに簡単に決めつけられるものではありませんし、
いずれにも両方の方がいらっしゃると思います。

ただtwitterを見ていて面白いなと思うのは
やはり匿名の世界ということもあり、
まあ言いたい放題なんですよね。

自分を情報強者と位置付けている方は
情報弱者を思い切りバカにして、
専門医制度についても
そんなことも知らないのか
だから情弱ってのはダメなんだ…みたいな
論調になりがちです。

でも客観的に見ていると
情報強者気取りのその方も
他ではかなり情報弱者のように見えたりして…。

ま、twitterってそういう世界と言えばそれまでなのですが、
別にこれ、twitterに限った話しではなくて、
他のSNSでもそうですし、
リアルな人間関係も似たようなものじゃないでしょうか。

専門医制度については
まだ確立されているとはとても言えず、
今後、機構が何を言い出すかわかりません。

この状態で
自分を情報強者と位置付けて
情報弱者をバカにしても
別に得るものは何もないと思うんですね。

それどころか…
ひとつ判断を誤ったら
情弱とバカにしていた人に
大逆転をされてしまうかもしれません。

そんな不毛な争いをするのではなく、
自分の判断が間違えないように
適切な「判断材料」を集めておくほうが
ずっと価値が高いと感じます。

未来のことは誰にもわかりませんからね。

 

・将来のキャリアよりも今の幸せを追求

そうなんです。
未来のことは誰にもわからないんです。

ところが、そんな中でも先見の明を持つ人って
なぜかいるものなんですよね。

ズバリ未来を的中させるという
予言者のような方ではなくて、
いつの間にか上手に立ち回って
危険エリアにいないという人です。

いるべき時にいる。
いるべき場所にいる。

身近にこういう方っていらっしゃいませんか?
スゴイ才能だと思います。

ただこういう方が日常的に何をしているかというと
実はそんなに大したことはしていなくて…

いつも言うことで恐縮ですが、
自然と「今だけカネだけ自分だけ」という発想から
遠ざかることができているように見えます。

今しか見ていなかったら
将来のことなんて想像できませんよね?

だからこれからどうなるんだ?と
アンテナをビンビンに張っています。

お金も大事なんですけど
今のお金だけじゃなく、
きちんと将来のお金を勘定に入れています。

だから時には損して得取れみたいな行動もできますし、
お金「だけ」じゃなく
きちんと未来を見据えているように感じます。

特にキャリアなどがそうでしょうか。

そして自分のことだけじゃなく
周囲や社会を冷静に見つめることができています。

だから自分の考えにも
自ずと客観性が含まれているのです。

そりゃこれなら将来が見渡せるようになりますし、
正しい立ち位置に自然と足を向けられますよね。

将来のことよりも
今ばかりを見てしまって、
結果的に自分を損させてしまっている人が
少なくないように私には見えます。

キャリア論とか、人生論というのは
今をいかにして未来に繋げるか?

常にここを考えておかないと
思うようには行かなくなっていくと思うのです。

専門医を取得するか否か?
専門医を取得したらすぐ辞めていいのか?

これも全く同じではないでしょうか?

「今だけカネだけ自分だけ」という発想でいたら
将来に痛い目に合うことになるかもしれません。

損得よりも善悪。
そう考えて行動していけば
きちんと見ていてくれる人がいると思います。

必ずとは言えないところが
この世の中の難しいところなんですけどね。

 

<参考>
facebookとtwitterに見る医師のキャリア意識の大きな差について

 

 

*まとめ

えっと、いつもの如く
話しがあっちこっちに行ってしまってますけど
専門医を取るとか、
専門医を取ったのでどうするか?というのは
これ間違いなく「プロセス」なんですよね。

このプロセスでどう判断するかによって
未来は全然違うものになっていくでしょう。

専門医を取ってから。
ここも考えておくのが賢明かもしれませんね。

私、この仕事をしていて思うのは
キャリアとか人生って
本当に個別具体的なものであり、
同じような事象があっても
そこで下される判断は千差万別なのですよね。

基本的にはそれでいいと思うんですけど
「今だけカネだけ自分だけ」という魔法に掛かって
自分の将来に傷を残すことだけは
できるだけ避けたほうがいいんじゃないかと思います。

それでは、また…。

 

医師限定 無料ZOOMキャリア相談 実施中!

*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。

医師キャリア相談

<ジーネットは様々な情報発信をしています!>
ジーネット株式会社 正式コーポレートサイト
<IBIKEN>医療ビジネス健全化協議会 医師向け情報提供サイト
twitter ジーネット株式会社公式アカウント
facebookページ ジーネット株式会社公式アカウント

下記もポチっとご協力下さい!
      にほんブログ村 転職キャリアブログへ

診療圏調査バナー