おはようございます。
医師にとってのより良い未来をサポートできるように
転職・開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
今回はリライト記事の第2弾です。
医師の転職のタイミングは難しい問題ですが、
一般的には医師にとっては
3月末退職、4月1日入職が多いですね…。
それに合わせて
いつから、どう動くべきか?
大学によって、医局によって、
今、お勤めの病院によって、
上司や院長、理事長によっても
だいぶ異なりますので
少し時間的な余裕を持って検討するのがいいですね。
よって本日のブログのタイトルは、
『 来春の医師の常勤先探しが佳境に入ります! 』
といたしました。
<目次>
1.医師の転職におけるタイミングとスケジュール
・転職の適切なタイミング
・医師の転職はなぜ時間が掛かるのか?
2.来春に向けて始めておくべきこと
・そもそもの転職の是非を問う
・転職したその先が見通せるか?
*まとめ
目次
1.医師の転職におけるタイミングとスケジュール
9月になりました。
上期もラストという方も多いでしょうか。
しかし今年の夏は本当に暑いですよね。
もともと外出が多い私の仕事ですが、
今年は1日に3件とか、4件のアポイントは
さすがにキツイです。
もちろん相手さまがあるので
すべて思い通りになんか行きませんが、
できるだけ無茶なスケジュールは
組まないように気を付けています。
もう若くないし、
ぶっ倒れてしまったら
そっちのほうが困りますので
持続可能ではないですけど
できるだけ無理ないスケジュールを心掛けています。
ところが時々ですが、
え!そんな無茶な…という転職スケジュールを
実行しようとする人がいらっしゃいますね。
転職も相手側があるものですし、
もっと言えば現職を本当に辞めれるの?という
問題もあります。
逆に明日にでも辞めることができるなんて言われると
それはそれで何らかの問題を抱えてるんじゃないかと
変に疑われてしまうこともあり得ますね。
やはり何事も無理のないスケジュールが
最善ではないでしょうか?
・転職の適切なタイミング
世間一般では転職の最善なタイミングは
4月とされているように感じます。
多くが3月末退職、
4月1日から新天地で働き始めるという展開ですね。
有給を取得できるかどうかは
いろいろありそうですけど…(苦笑)。
これは医師にとってもそうですし、
ビジネスパーソンもこのパターンが多いです。
法的には14日前に退職の申し出をすれば有効ですが、
通常は2~3か月前に申し出る事と
就業規則に書かれていますし、
責任の重いポジションや
希少性の高い仕事内容ですと
退職するのに半年や1年掛かってもおかしくありません。
私の経験上では、
医師の場合はすでに退職が決まっている場合を除けば、
最低でも3か月、多いのは半年、
時々1年というスケジュール感であります。
よって別に4月にこだわる訳ではないのですが、
最も多い3月末退職4月1日入職を考えると
新たな常勤先をご検討中の先生方にとっては
そろそろ動き出すべき時期と言えますね。
辞めるかどうかと悩んでいるうちに
どんどん月日が経ってしまって
よしと決断して
転職活動を始めて
満足する条件で内定が出て、
喜んで退職の申し出をしたら
遅い!と言われたなんて事例は
医師の場合はかなり多いですからね。
できるだけ余裕を持ったスケジュールでいないと
後々後悔にすることにもなりかねませんよ。
・医師の転職はなぜ時間が掛かるのか?
当ブログでは再三申し上げていますように、
医師の転職マーケットは売り手市場であります。
コロナ前の圧倒的な売り手市場は
だいぶ解消されてしまいましたけど、
まだまだ一部を除けば
基本的には売り手市場と考えていいでしょう。
一部というのは
美容系であったり、健診であったり、産業医であったりという
最近では人気の高い仕事です。
あとは定期非常勤は厳しいです。
1人の求人枠に10数人のドクターから応募があり、
ひと昔前のようには
簡単にバイトが決まらないということもあります。
もっと言ってしまえば
こういう状況なのでバイト料も下がり気味です。
もちろん専門性の高い仕事であったり、
希少性の高い分野だとか、
まだ恵まれた環境であることもありますけど
総合的に見ると確実にイチ時期よりは
厳しくなっていると言えそうです。
えっと話しがズレました。
何だかんだとまだ売り手市場ですから
求人は余っている…なんて言うと語弊がありますが、
まあ正直求人の件数はかなり多くある訳です。
それもあって私は某社のような
何万件もの求人があります!という宣伝広告には
意味がないと申し上げている次第です。
ま、それはいいとしまして…
医師の転職は次の職場を探す事に時間が掛かるのではありません。
(余程希少な仕事を探すのでなければ…)
単に辞めるのに時間が掛かるという事なのです。
ですから転職のスケジュール感としては、
いつ退職の申し出をすれば、
いつから新天地で勤務ができるか?に
心配りをしておく事が肝要なのです。
ビジネスパーソンでも
責任の高いポジションの人や
希少価値の高い業務を担当していると
退職するのに時間が掛かるケースは多いです。
なかには半年、1年も掛かることもあり、
これは医師も同じですよね。
やはりそれだけ重要な仕事であるということです。
逆に言えばですね、
労働基準法通りに辞められるケースとは
まあ言ってしまえばそういうことです。
よほどブラックな環境で
悪質極まりないケース以外では
退職まで数か月掛かるのが
普通と考えておいたほうがいいですね。
ですから来春の新天地を目指すとなると
この時期にはある程度の目算を立てておくのが賢明です。
<参考>
今さら聞けない常勤先探しの転職スケジュールについて
2.来春に向けて始めておくべきこと
いつも言うことですけど
転職とは「ノウハウ」です。
どうすればいいのかわからない状態は
できるだけ避けたほうが無難です。
どんなに転職回数が多い人でも
100回とか、200回なんてことにはなりません。
医師の場合は
一般的なビジネスパーソンと比較すると
やや多めなケースもありますけど
それでも10回前後くらいでしょうか。
しかも医局派遣であったり、
先輩医師に請われて移籍したりもしますので
狭義の転職とは意味合いが異なることもありそうです。
長く大学医局に在籍していたり、
長期間、自治体病院で働いていたりすると
転職の「ノウハウ」を身に付けるチャンスは
あまり多くないとも思われます。
だからこそ私どものような
転職エージェントの存在価値があるはずですが、
当ブログでは再三お伝えしているように
能力、経験的に心許ないのが実情です。
転職活動に入る前の「ノウハウ」としては
「準備」と「計画」が大事なポイントになります。
ではどのような「準備」が必要で、
どんな「計画」を立てるべきかについて考えてまいります。
・そもそもの転職の是非を問う
そもそも転職なんて
思い立ってすぐするものではありません。
ついでに言うと、
何かいい求人はないかな?とサイトで探して、
良さそうな条件を出している所に
応募するものでもありません。
やはりまず考えるべきは、
自分はどんな仕事をしたいのか?
どういうキャリアを身に付けたいのか?
どの領域の経験値を高めていきたいのか?
目先だけでなく、5年先、10年先も見据えて、
中長期的なプランニングを元にして
検討すべきですよね。
さらにどんな暮らしぶりをしたいのか?
家族にはどんな生活を与えたいのか?
その為にはいくらくらいの収入が必要なのか?
望む生活スタイルを実現する為には
時間の制約はどの程度が良いか?
家族サービスや子育てに対してどう考えるのか?
こういったプライベート面も無視する訳には行きませんし、
公私の充実は両面必要だと思います。
これら全般のキャリアプランニングがあってこその
職場探しであるべきですし、
それこそが本当の意味での転職活動であると考えます。
何かいいものないかな~と求人ありきで動くのではなく、
嘘っぱちな非公開求人に心を動かされるのではなく、
まずはご自身のキャリアプランをじっくりと考えて頂き、
その上で自分の望みが叶う
可能性の高い数件の求人の中から
選んでいくスタイルが良いでしょう。
転職はあくまでも「手段」です。
転職が「目的」となってしまったら
いわゆる逃げの転職になりがちですし、
やはり実現したい「目的」が明確でないと
転職活動自体もいいものとならない可能性が高まります。
もっと言ってしまえば…
本当に転職すべきなの?
転職しなくても今の職場でより良くできないの?
転職する理由は何なの?
転職以外の他の手段はないの?
転職した先は見えているの?
このように自分との対話を
何度も何度も繰り返して
方向性とか、ビジョンとか、
そういうものを見い出していかねばなりません。
それがないと
人はどうしてもわかりやすい指標を頼るんですよ。
それが「年収」です。
いや別に悪いことではないですし、
年収アップを目的にすることもあっていいのです。
そうではなくて
もともと目的があやふやで
自分の気持ち的にも整理ができていなくて
こうしたいとかこうなりたいという姿も見えずに
転職活動をスタートすると
決断がしにくくてしょうがないんです。
求人を見ても
どれがいいのかわからない。
面接に行っても
ここでいいのかわからない。
条件をオファーされても
これでいいのかわからない。
こんな状態になると
年収が随分と上がるから
ここにしようとなりがちですけど、
世の中の構図、構造として
高年収には裏があるのは当然です。
別にブラック特有の悪い面だけではなくて
ピュアに高年収の裏側にハードな勤務があるとか
そういうこともあるわけです。
もちろんそれを望んでいるならいいですが、
そうではないのに収入に翻弄されるケースは
あまりにも多いのです。
その結果として
思っていたのと違う…と
早期退職をしてしまうのでは
転職する意味がありませんよね。
具体的な転職活動をスタートする前に
本当にいいの?と問うほうがいいでしょう。
・転職したその先が見通せるか?
私どもにも
来春の新天地を目指す先生方からの問合せが
段々と増えてまいりました。
求人案内しかできない紹介会社とは一線を引き、
キャリアプランを共に作り上げ、
どこにでもある求人ではなく、
その先生の為だけの世界にひとつしかない求人をイチから作り、
事前に医療機関側とも綿密な交渉を行い、
入職後も手厚くフォローしていくスタンスを
好ましく思って下さっているとしたら
とても嬉しいですし、本気でお役に立ちたく思います。
先日も来春から新たな常勤先を探す先生と
打合せをさせていただいていました。
キャリア全般の話しから
具体的なご希望や働き方、望む条件や待遇など
ひとしきりお話しを終えた後に…
転職した後も考えておくといいですよ。
次の次まで見通せていると
次で頑張れますし、
次の選択を間違えませんよ。
そう何気もなくお伝えしたんです。
するとその先生は
「なるほど、そこまでは考えていなかったな」と
すぐに私の言わんとするところまで理解していただき、
さらにご自身のなかで深く考えられたようです。
他の転職エージェントさんって
どの求人を案内するか
そのためのヒアリングみたいな感じでしたけど
ジーネットさんとの打合せは全然違いました。
本当にいろいろ勉強になりました。
こんなふうにおっしゃっていただきました。
賢明な皆様ならすでにお気づきの通り、
転職を「次」しか見ないで考えると
失敗する可能性がどうしても高まってしまいます。
「次」を見誤らないためには
「次」の「次」を考えるべきなのです。
私どもは「キャリアの壁打ちお試し会」や
「ZOOMキャリア相談」でも
キャリアに関してどう考えるとよいか?
どうすれば転職を失敗しないか?
このような「ノウハウ」を提供しています。
今すぐの転職を考えていなくても全然構わないのです。
キャリアが見えない。
キャリアを考えたい。
転職の情報収集をしたい。
そんな方は上記よりお気軽にお問合せ下さい。
特に来春の新天地をご検討中の先生は
必要があれば「急ぎ」でお声掛け下さい。
<参考>
医師が転職を失敗しない「10のチェックポイント」を考えてみた!
*まとめ
リライト第2弾、いかがでしたでしょうか?
意外と手間が掛かりまして
もしかしたらゼロから書いたほうが早いかもしれません(笑)。
今後も、時々は古い記事を最新に変えて
バージョンアップしてお届けいたします。
それでは、また…。
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