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2023年のクリニック開業における変化を予測します!

2022年12月24日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

今年も12月になりました。
年を取ると1年間が本当に早くなります。

2022年もコロナで明け暮れた1年でしたが、
その影響は益々多方面に広がっていますし
ロシアのウクライナ侵攻など
国際情勢も不安が大きくなるばかりですよね。

我が国においては
インフレと言っていいのか、
物価上昇が進み
私たち庶民の暮らしは苦しくなるばかりであり、
果たして来年はどんな年になるものやら。

期待と不安で言えば
おそらく多くの方が不安のほうが大きくて、
政治は全く期待ができず
世情も不安定になってきてますよね。

う~ん、大丈夫かな?日本。

 

本日のブログのタイトルは、
【 2023年のクリニック開業における変化を予測します! 】
といたしました。

 

<目次>
1.2022年のクリニック開業の振り返り
・どうなるコロナ、発熱外来
・初期投資の金額が急上昇
2.2023年のクリニック開業を大胆に予測
・インフレは続くのか?診療報酬は?
・開業地に合わせたシステム化とコンセプトの打ち出し
*まとめ

 

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1.2022年のクリニック開業の振り返り

クリニックの開業支援におきましては
弊社はお陰様で正式なご依頼を何件もいただいておりまして、
2024年夏以降でないと
新たなご依頼がお受けできない状況でした。

ただ今年開業予定のクリニックさんが
順調に開院することができまして、
他に予定が変更になった案件もあり、
ようやくあと1件であれば
2023年~2024年でもお受けできる状態になりました。

本当は次々とお受けしたい思いはありますし、
最近は関東圏以外の先生方からも
お問合せをいただくことも増えてはいるのですが
さすがにそこまで門戸を広げることはできておりません。

最初の開業に関してのご相談は
うちを使わなくてもいいので
うちの話しは聞いたほうがいいですよというスタンスです。

もし来年、再来年にクリニックを開業しようかと
ご検討中の先生は是非当ブログや
開業に関してお話しした下記youtubeなども
ご覧になって情報収集に役立てて下さると嬉しいです。
ジーネットTV クリニック開業

 

・どうなるコロナ、発熱外来

今年もコロナの影響は大きかったですし、
特に第7波は重症になる可能性は減少したものの
感染者数は激増してしまい
発熱外来を行うクリニックさんは激務に陥りましたね。

収入的には寄与してくれても
想定以上に患者が押し寄せてしまい
スタッフ一同疲弊してしまったり、
その裏には一部の心無い患者からのクレームや中傷もあり
発熱外来自体を取り止めたクリニックもあるようです。

冬場に来ると言われる第8波は
どんなことになるものやら…。

政府は経済優先という姿勢を鮮明にしていますし、
今後は感染しても医療機関に罹らない人も増えるでしょう。

それが感染爆発に繋がるのか?
それとも徐々に収束の方向に進むのか?

これは誰にもわからないことですが、
今、開業準備を進めている先生方は
内装の設計や備品やスタッフの配置など
考えるべきことが増えてしまっていますね。

 

・初期投資の金額が急上昇

コロナの問題とも関連はありますが、
2022年のクリニック開業シーンで最も大きいのは
初期投資が上がっているということです。

まず建築費用が上がっています。
これは不動産オーナー側が
クリニック用の物件を建てることに躊躇して
物件数自体が少なくなっていることに繋がりますし、
当然そのまま家賃の上昇の要因のひとつにもなっています。

調剤薬局やドラッグストアの店舗開発の部門の方々も
新たな物件を企画するのに苦労をしているようです。

よって1つの物件に複数社が絡んでいて
取り合いになっているケースも散見されます。

それと内装工事の費用も上がっています。

世界各国で製造ラインが止まったり、
輸入経路が止まったりしていて
エアコンの入荷が大幅に遅れているとか
トイレが入荷できないとか、
物品や材料が手に入りずらくなっていたり、
イチ時期よりはだいぶ落ち着いてはきていますが
価格に転嫁してしまっているのが現状です。

価格だけでなく納期に関しても
かなりシビアになっていますね。

インフレと言っていいのか
そこは私にはわかりませんが、
食料品をはじめこれだけ日用品が値上げしていると
便乗値上げとまでは言いませんけど
様々な商品やサービスの値段が上がるのも
あるところまでは致し方ないと言えるかもしれません。

ちょっと余談ですが、
医療業界における転職エージェントの紹介料率も
なぜか上がってきています。

もともと相場として年収の20%だったのが
某大手が30%に上げたのに追随する会社が増えて、
最近では40%にした会社も出てきたようです。

これはどうなの?と個人的には思いますが、
便乗値上げどころか、業績ダウンを
医療機関に負担を掛けてカバーしようとする
不埒な営業戦略に思えて納得できません。

ちなみに弊社は20%を貫き通しています。

えっと話しを戻しますね。
コロナ前まではごく一般的な内科クリニックであれば
運転資金も含めた資金調達は6000~7000万円くらいでした。

工夫を凝らせばもう少し低い水準でも
開院できましたし、特に問題にはならなかったのですね。

しかし今はプラスαで1000~2000万円くらい
追加されるケースもあります。

開業物件と内装工事以外の要因としては
「システム化」が上げられます。

ここ半年から1年くらいで開院したクリニックは
診療科目にもよりますけど、
そのほとんどが予約システム、問診システム、
受付システム、オンライン診療、自動精算機などが
必須になっているように思えます。

何もかも導入していないというケースは
かなり少ないんじゃないでしょうか。

システム系は初期投資だけでなく、
月々のランニングコストも掛かりますので
ちょっと悩ましくも感じますが
患者の利便性や感染対策を考えると
選ばれるクリニックにするために欠かせないと考えます。

またコロナ下で経営的に立ち上がりが遅くなることを想定し、
通常6カ月と言われていた運転資金を
もう少し分厚く持つために金額が上がっていることもあり、
初期投資が上がっているのは
事実として念頭に入れたほうがよいでしょう。

まあ全てではないですけどね。

私自身がお手伝いした2022年に開業したクリニックは
おかげさまで早期に立ち上がり損益分岐を超えたとか、
納得できるクリニックが作れたと
上々のご評価をいただけておりますが、
これからのクリニック開業は
以前よりもさらに慎重さと大胆さが不可欠で
どこに投資し、どこは節約するのか、
そのポイントを見間違えてはいけないなと痛感しています。

開院後にドクターが困るようでは
開業コンサルタントとしては失格ですからね。

 

<参考>
クリニック開業の舞台裏…ぶっちゃけ版

 

クリニック開業相談 クリニック開業コンサルタント 開業準備 開業支援 開業コンセプト 開業計画 事業計画 ジーネット株式会社

 

2.2023年のクリニック開業を大胆に予測

さて、来年のクリニック開業シーンがどうなるか?ですが
ぶっちゃけよくわかりません。

いろいろ言えることはありますが、
そこまで自信があるわけでもないですし
それよりも大事なのは
現実を真摯に受け止めて
柔軟に適応していくことではないでしょうか?

こうなればこうする。
ああなるならそうする。

そんなしなやかさが開業準備には必要です。

こうあるべきだ。
こうでないといけない。

このような頑なな姿勢では
思うように行かない時に弱いです。

開業準備には想像以上の業者が関わりますし、
スタッフさん達だって
院長の思い通りには動いてくれません。

地域の皆さんだって
マーケティングすれば来院してくれるわけではなく、
医療ニーズだってすぐに変わってしまいます。

柔らか頭が必要なのですね。

 

・インフレは続くのか?診療報酬は?

やはり気になるのはインフレです。
様々な物の価格が上昇していますが、
これはいつまで続くでしょうか?

経済学者ですら外しそうな予測を
素人である私がわかるわけがないのですが、
少なくとも来年しばらくは続きそうではありますね。

ずっとデフレが続いてきた我が国ですから
下手したら今の物価高の水準が
今後、標準化される可能性もあるのかなと想像しています。

まあ別にインフレになって価格が上昇しても
それに合わせて収入も増えるなら何の問題もありませんよね。

ところが現状ではそうは問屋が卸しません。

企業は内部留保を貯める一方で
賞与など一時金では対応するところもありますけど
ベースとなる基本給をグッと上げるところは聞きません。

医療業界の場合は
医師や看護師など医療従事者の給与のベースは
診療報酬になりますから
ここが上がらないと給与も上がらないケースが
多いんじゃないかと想像します。

まあ医療機関次第ではあるのでしょうけど
大学病院や自治体病院などでは特にそうでしょうか。

これだけ様々なモノやサービスの価格が上がって
医療費だけは据え置きってのはキツイですよね。

おそらくコストは上がっていて
収入は上がらずというところは多く、
これでは経営的に厳し過ぎます。

私は診療報酬もアップすべきと思いますけど
果たしてどうなりますでしょうか?

 

・開業地に合わせたシステム化とコンセプトの打ち出し

最後に具体的な開業準備について考えます。

前述したように
建築費用の上昇から新規の開業物件は
例年と比較すると少なくなることが予想されます。

そうするとすでに数年決まっていないような
何年も誰も選ばなかった物件などが
目に付くようになるでしょうか。

条件次第ですが新しい物件は
それこそ取り合いになるケースもあるかもしれません。

ただ私は案件ベースで
条件に翻弄されるのは戒めたほうがよいと考えます。

むしろ自分の開業したいエリアで、
100点満点ではなくとも
それなりの物件であれば、
あとは地域に合わせたクリニックのコンセプトと
患者層にマッチしたシステム化をするのがいいですね。

高齢者が多い地域であれば
予約システムよりも電話予約を受け付けるという
そんな仕組みを検討するのもいいでしょうし、
診療科目によってはオンライン診療を
積極的に診療に組み込むこともあり得るでしょう。

この辺りはターゲットとする患者層や地域性と
ご自身で行いたい診療スタイルや方針との
落としどころを探ることにあるとは思いますが、
やはり「開業医=経営者」ですから
ニーズに応えるという面は慎重に考えたいですね。

そしてその診療方針やコンセプトを
いかにして地域住民の方々に伝えていくのかも
大事なポイントになりますね。

例えばホームページです。

ひと昔前であれば
「地域(駅名など)」+「診療科目」で
検索順位が1位になれば万々歳でした。

しかし昨今では
それでトップになっても
来院に繋がっていないという結果も出ています。

ホームページ会社としては
ほら、検索順位でトップでしょ!と言えるのですが
クリニックとしては順位の問題より
そこからいかに来院に繋がっているかのほうが重要ですよね。

そうするとホームページに
検索する患者さんが必要とする情報を盛り込まねばならず
最近ではページ数であったり、文言数のほうが
重要視される傾向にあります。

5ページまでなら
製作費無料、月々1万円のみとか
30万円とか50万円くらいで
安価なホームページは作れてしまいますけど
アクセス数が多くても
来院に繋がらなければ意味を成しませんよね。

この辺りもニーズにいかに応えるか?という
クリニックの経営方針になるかと思います。

ただでさえ初期投資金額が大きくならざるを得ない
この国の経済情勢を鑑みれば
絶対に失敗できないとなりますよね。

そうなれば「開業医=経営者」として
ニーズとのすり合わせや
地域特性に合わせた情報発信やシステム化が
必須になると思います。

ちょっとこの辺りについては
お話ししたいことがたくさんあり過ぎて
ここでは語り尽くせません。

当ブログにおきましても
トップページの右上にある
「クリックでサイト内検索」から
例えばクリニック開業などと検索していただければ
他にもたくさんのコラムが出てきますし、
あとyoutube動画で開業に関してお話しした
まとめページを再度下記に貼り付けておきました。
ジーネットTV youtube クリニック開業

よろしかったら動画もご覧になって下さい。

クリニックの開業って
基本的には一生に1度のことですよね。

まあ分院展開などをするケースもありますけど
まずは最初の1店舗めが上手く行かないと
その先はないわけです。

当ブログやyoutubeも情報収集に役立てていただければ
私としても嬉しいですし、
具体的に相談したい場合は最下部からお問合せ下さい。

 

<参考>
クリニック開業を検討し始めたら……「デモシカ」開業からの脱却の処方箋?

 

 

*まとめ

私自身も経営者ですから
これからご自分のクリニックを開業する先生方とは
お互いに経営者であるという認識でお話しをします。

いわゆる経営談義って奴ですね。

開業準備を始めた最初の段階では
そりゃ私から先生にお伝えしたいことが多いです。

しかし準備が進んでくると
いつの間にか先生も経営者らしくなってくるものなんです。

結構、経営の経験とか
マネジメントやマーケティングの経験がないことに
不安を感じている先生は少なくありませんが、
経営者としての視点を身に付ければ
そんなに難しいことではなくなります。

また開業準備のなかで
多くの決断を下していきますので
そこも経営者として磨かれていくシーンでもあります。

今回のブログは
クリニック開業と言いつつも
話題があっちこっちに飛んでしまいましたが、
究極的にはクリニック開業も千差万別であり、
開業支援をする立場から見たら
すべてがオーダーメードであるべきなんです。

なので具体的な内容は
開業相談をお受けしながら
ご説明、アドバイスをしております。

ちょうど明日も開業希望医師との面談が入ってます。
来年のクリニック開業シーンは
本気度が高まる、また高めていかねばならないと思います。

それでは、また…。

 

 

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