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クリニックの開業を目指すキャリアは本当に正しいのか?

2022年9月21日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

キャリアシーンで20年以上も仕事をしてきて思うのは
やはりキャリアは個別具体的なものだということです。

とても立派なキャリアを築いている人がいても、
すごく羨ましいと思う人もいれば、
全然そう思わない人もいますね。

周囲から疑問を持たれるようなキャリアでも
ご本人が満足しているなら
それも良しと言わざるを得ないでしょう。

これは結局キャリアアンカー次第なんですよね。

自分の価値感や判断基準に照らし合わせて
納得や満足があるなら
それは成功でもあり、
また幸福であるとも言えるでしょう。

問題は人真似をして、
到達しても満足感がないとか、
自分の価値観が変わって
キャリアチェンジする必要が出てきたというケースでしょうか。

自分のキャリアは
自分で決めるしかありません。

モデルケースが喪失している時代です。

後悔は先に立たずですから、
よく自分自身と対話をして
自分らしいキャリアを築いていきたいですね。

 

本日のブログのタイトルは、
【 クリニックの開業を目指すキャリアは本当に正しいのか? 】
といたしました。

 

<目次>
1.クリニックの開業を志す理由とは?
・ポジティブな開業理由
・ネガティブな開業理由
2.経営者になりたいですか?
・経営者の心得
・経営者にならないほうがいい医師
*まとめ

 

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1.クリニックの開業を志す理由とは?

クリニックの開業を目指すというキャリア。

これはすべての医師がする必要はありませんし、
向き不向きがあるものだとは思います。

私自身、今まで多くの医師から
クリニックの開業相談をお受けしてきました。

もう準備万端、整っていて
すぐに開業支援のご依頼をいただくこともあれば、
まだまだ試行錯誤の段階で
情報収集の一環としてご相談をいただくこともあれば、
純粋に将来設計をどうするか悩んでいて
開業という選択肢を取るならと考えて
ご相談いただくこともあります。

なかには話しを聞いてみて
とても自分にはできないと諦める先生もいらっしゃいます。

弊社は相談歓迎、
むしろうちを使わなくてもいいから
弊社の開業に関する話しは聞いたほうが良いという考えですので、
どうぞ遠慮なくご相談して下さい。

ただごく稀ではありますが、
ん?この先生は開業すると苦労が大きいかもしれないという
そんなケースもあるんです。

よく言われる「デモシカ開業」であったり、
(開業「でも」するか、開業「しか」ないか)
経営という視点があまりにも欠けていたり、
そもそも開業医に向いてなさそうであったり…ですね。

弊社はクリニックの開業支援だけでなく、
常勤先の転職支援もしておりますので
こんな時には失礼のないように勤務医をおススメします。

なかには自分は開業医に向いてますか?と
直球のご質問をされる先生もいらっしゃいますが、
こういうときには私も直球でお返事します。

開業医は経営者です。

ここをきちんと意識して
その上で開業準備に入らないと
後々後悔することになりかねません。

ではどんな医師が開業を志すのか?
その理由から考えてまいります。

 

・ポジティブな開業理由

実は以前に医学生の方から
開業についてのご相談を受けたことがあります。

自分は10年後に開業しようと思ってます。
そのために今から何をしておけばよいかを
いろいろ教えて下さい…とのことでした。

普段からキャリアプランが大事ですと述べている私ですが
さすがにこの時は目を丸くしました。

す・素晴らし過ぎる。
両親や親戚に医師がいらっしゃるわけではなく、
自分は医師=開業医と考えているので
もう既定路線のようなものですとおっしゃってました。

これくらいに高い意欲が持てればいいですが、
普通はなかなかここまでとはいきませんね。

ただ私が知る限りは
わりとポジティブな理由って多くてですね、
勤務医として今までやってきて
病院都合の医療に嫌気が差して
もっと患者に寄り添った医療を提供したいとか、
自分の思うような診療ができるクリニックを作りたいとか、
だいたいがこういう先生方は
自分なりのプランも持ち合わせていますし、
前向きに進むことが多いです。

基本的には社会貢献を考える先生が多いですけど
別にガッツリ稼ぎたい、お金を得たいという理由でも
私はいいと思ってます。

最初から金、金、金では
なかなか事業として上手く行きませんけど、
しっかり患者に貢献すれば
必然的にお金は入ってくるわけで、
問題は得たお金を何に使うか?ですよね。

フェラーリを買おうが
豪邸を買おうが、それは自由ですけど
たぶん次の事業に使う先生が多いと思われ、
そういう先生を応援したいと考えてます。

えっと話しがズレました。

開業とは経営者になることです。
つまり起業と同じだと思うんですね。

その根底にはやりたい!という意欲が必要です。
やはりポジティブな理由を
自分に与えるのがいいですね。

 

・ネガティブな開業理由

その一方でネガティブな理由もあります。
代表的なのは前述した「デモシカ開業」です。

開業「でも」するか~。
開業「しか」ないか~。

そこに至るプロセスって
おそらく相当にいろいろあるとは思うんです。

でもしょうがなく開業を目指すのは
ちょっともったいないというか、
そのままではいかがなものでしょうか?

いや100歩譲って
最初はそれでもいいですけど、
実際に開業準備をスタートする前には
もっと戦略的であって欲しいですし、
ポジティブに転換していかないと
様々な決断がしにくいと思うんです。

決断の原点となる
価値観や判断基準があやふやなままですと
安いとか、今だけ限定とか、
そういう表層的なお得感に引きずられるものです。

開業でも…の「デモ」は
開業以外の選択肢をきちんと検討していますでしょうか?
開業という選択肢について情報収集はできていますか?

開業しか…の「シカ」は
開業を逃げ道のように考えていないでしょうか?
開業以外の道は何らかの理由で閉ざされてしまったのでしょうか?

昨今ではクリニックの開業に関しても
都心部を中心に競合医院が増えていて
集患が以前ほど容易ではなくなっていますし、
システム面での投資の必要性が高くなっていたり
必要な検査機器が増えてもいますし、
初期投資の総額が若干上がりつつあるように感じます。

つまりそんな楽な道ではないということです。

それなのに何とかなるだろう的に考えてしまうと
後々痛い目に合いかねません。

手段と目的の問題だと思うんです。

開業するのが目的ではないですよね?
開業して何を手にするか?が大事であり、
その手段としての開業のはずです。

開業が目的化してしまうと
そう上手くは行かないと思います。

これは転職も同じですね。
転職は手段であり、目的は別です。

いかに開業の理由をポジティブにするか?
資金を融資する銀行もここはシビアに見ますし。

 

<参考>
クリニック開業を検討し始めたら……
「デモシカ」開業からの脱却の処方箋?

 

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2.経営者になりたいですか?

いつも言うことですが、
開業するということは経営者になるということです。

自分は開業には向かないとおっしゃる先生も多いです。

その多くは財務・経理といった
お金のマネジメントが不得手だとか、
スタッフのマネジメントが大変そうだし…とか、
集患のマーケティングなどできないとか、
いろんな理由がありますけど、
ある意味では賢明な自己分析であると思います。

経営者ってそんなに簡単ではありません。

それほど難しいとも思いませんが、
おそらくその分岐点は「意欲」と「戦略」です。

これがないなら開業は選択肢から外したほうがいいですし、
開業を目指すならこれは大前提となります。

 

・経営者の心得

ふと「経営者の心得」でWeb検索してみたところ、
書籍やら、経営コンサルタントのサイトやら
非常に多くのものがヒットしました。

それだけニーズの高い情報であるということでしょうか?

今まで勤務医をされてきた医師にとっては
いきなり経営者だと言われても
何をどう考えるべきかはわからないのが普通です。

経営者をポジションと考えるか?
役割と考えるべきか?
機能と考えるべきかによって
多少なりとも答えは違ってくるとは思いますが
本質的には…
あくまでも私の個人的見解ではありますが、
「決断」「責任」「永続」の3点が
経営者としてしなければならないことであると考えます。

逆に言うと、決断は苦手、できるだけしたくないとか
大きな責任は負いたくないとか、
長年に渡ってトップに君臨するなんて無理だという先生は
開業医には不向きと言えるかもしれません。

開業準備の段階から開院後まで
それこそ閉院するまでずっと重い決断の連続です。
当然、その結果責任は全て負うことにもなりますし、
それがないと永続なんて不可能です。

開業医=院長=経営者。

もう宿命のようなものですから
自分がすべきなのはこの3つだと頭に叩き込み、
むしろそれがやりがいだ!生きがいだ!という
ポジティブな発想が必要不可欠なのだと思います。

 

・経営者にならないほうがいい医師

今まで多くの開業相談に乗らせていただき、
いろんな先生方とお会いしてきました。

当ブログを書いている「今」ですが
この2時間後には新たな先生からのご相談があります。

おそらく同業の開業支援会社と比較すれば
弊社がご相談からご依頼をいただく割合は
他社さんが羨むくらいに高いと思います。

しかし開業に関しては
私はご依頼をいただくために
一生懸命になることはありません。

むしろ伝えるべきところを伝えて
ご自身でじっくりと考えて欲しいというスタンスですし、
いつも他社の話しも聞いた上で
ご判断下さいとも言ってるんです。

私自身が経営者なものですから
経営の大変さや辛さは重々承知しております。

その世界に飛び込むのであれば
偉大なる「覚悟」が必要だと思うんです。

どんな窮地に陥っても
絶対に戦い抜くというデタミネーションが
経営者には必要です。

それがないなら、持てないなら、
やっぱり開業医にはならないほうがいいです。

つまり開業医とは
私はスキルや経験の問題ではなく、
まずは「意欲」と「覚悟」であると考えています。

その上でスキルや経験なんですね。

臨床スキルやマネジメントスキルや
マーケティングの経験などは
あくまでも「意欲」と「覚悟」の後なんです。

このブログを読んで、
そうか、そうか、よっしゃ、自分はやったるで…と
思えるポジティブ思考の先生は
開業医向きと言えますし、
逆も然りと言えるのでしょうね…。

 

<参考>
そのクリニック開業…ちょっと待った!
今は無理するタイミングじゃありません。

 

クリニック開業 医師キャリア 勤務医 開業医 開業準備 開業相談 キャリア相談 ジーネット株式会社

 

*まとめ

我が国には300万社以上の中小企業があり、
中堅企業も含めると350万社を超えるそうです。

ということは350万人の経営者が存在するのですね。

医師になれるような方が
経営者をできない理由はないと私は考えています。

ただやりたくないのならしないほうがいいですし、
気乗りがしないならやらないほうがいいです。

私自身を振り返ってもみても、
よし、やったるぜと思えるかどうか。
これが1番大きいと思います。

当たり前の話しですけど
ビジネスパーソンにとって
経営者以外のキャリアなんてゴマンとあるように、
医師にとっても
開業医以外のキャリアはいくつもあるわけです。

別に開業しなければいけないわけではないので、
ここは純粋に向いてるか向いてないかで
判断するのがよいのではないでしょうか?

だいたいがキャリアの悩みは
「キャリアの4ステップ」に当てはめるとわかりやすいです。

自分のキャリアドリフトの結果として
どんな可能性を見い出してくれるのか?

自分が思い描くキャリアアンカーは
どういう方向があり得るのか?

実際にキャリアプランを考えてみて
さらにキャリアパスという形で具体化してみる。

このステップを通ってみるだけで
自分にとって開業という目標が好ましいのか、
それとも他の道のほうが良いのか。

自ずと見えてくると思います。

私の経営者としての現状を考えても
できる、できないという発想ではなく、
やるか、やらんかという発想を持ったほうがよいと
心から断言できます。

経営者には「やる」しかないんですよ。

それでは、また…。

 

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